クラシック音楽掲示板


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From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/01 13:58

メンゲルベルグのマタイ

失礼な物言いに聞こえたらごめんなさい。
juncoop さんはとっくに織り込み済みかなと思っておりました。

実は私もこれ(メンゲルベルグ)の購入については、
ちょっとしたいきさつがありまして・・・

初めはリヒターの79年物を買うつもりで入った店中で、
手を伸ばそうとすると、すぐその隣にこのメンゲルベルグが・・
あっ、と思いましたね。「これがあの伝説のマタイか。」と

それから後の事は良く憶えていません。
気が付いたらそれ(メンゲ)を手に既に店を出ていました。
(万引きした訳ではありませんよ・・・念のため)

あの時、自分の中でどういう心理的葛藤があったのか
今だに記憶が完全に欠落しております。

感動にすすり泣く民衆の声までが録音された〜
との曰く因縁付きの盤(録音)ですが、
正直どこがすすり泣きなのか・・雑音も多くて・・

でもその前に、聴いている自分が感涙にむせんでしまいます。
(感動は音質に関係ありません)

それで今のところ、ちょっと他を買う気にはなれない私です。

バッハファンでない人が聞いたら怒るかも知れませんが、

マタイこそ有史以来、
人類が手に入れることの出来た最大最高の音楽であり文化である。
マタイを前にしトは、いかなるオペラも交響楽もかすんでしまう。

少なくとも私(キリスト教徒でもない)はそう信じております。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/01 21:37

今日の音楽

皆さん、こんにちは。人生やってますと、いろんな出来事があり、苦悩する事が多いです。皆さんの身に起っている事は、決して人ごととは思えず、いつ自分の身にふりかかるかという事を認識せざるを得ません。
その出来事に直面した時、どんな対処をするかなど、常日頃がら考えておきたいと思いますね。

今日は、バッハのカンタータ第198番をシェルヘンで聴いてます。

★montさん
メンゲルベルクのマタイというのも、すごい演奏が予想出来ますね。しかも1930年代の録音ですから、録音状態もかなりのものが想像できます。しかしこのメンゲルベルク、一度だけ聴いてみたいものがありますね。私は、ラミンのカンタータを聴きましたが、演奏はとても良かったのですが、録音はかなりお粗末なものでした。ステレオであろうが、モノラルであろうが、演奏が素晴らしいと、そんなものはお構いなしなんですが、録音があまりにもひどいのは ちょっと再度聴く意欲は無くなるのも正直なところです。ですから、私は1950年代の録音ならモノラルでも、平気で聴けますね。30年代の録音でもワルターのマーラーの9番はとても感銘を受けました。


★skunjpさん
聖書によって、ご自分の意志を決められたというのは、とても真似出来ないものがあります。しかし、人が窮地に追い込まれた時、聖書に救いを求めたくなる気持ちは、やはりわかります。私も聖書の言葉をよく知っているので、イエスの言葉を教訓として生きていきたいと思ってます。


★バッハ・ファンの皆さん
バッハの音楽を聴かれる時、なにか思われる事がありましたら、ぜひこのBBS1で書き込みをしていただければ、とても嬉しいものがあります。というのも、私は皆さんが聴かれるバッハの音楽と演奏について、聴いた事のない素晴らしい演奏があれば、いつもアンテナをたてて、参考にしておりまして、その情報が、ここに来られる皆さんと分かち合えると思っております。アーティストの演奏の善し悪しとか、些細な事でもけっこうですので、よろしくお願いします。


【今日の音楽】


●バッハ/マタイ受難曲 BWV244

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団/合唱団
Hampstead Parish教会少年合唱団
ピアーズ(福音史家:T)フィッシャー=ディースカウ(イエス:B)シュワルツコップ(S)ルードヴィヒ(A)ゲッダ、ブラウン(T)ベリー(B)ケース、クラウス、エヴァンス(Br)ハーパー(S)ワッツ(A)モーリス(fl)ビーン(vn)デュプレ(gamb)マルコム(cem)ダウンズ(org)

1961年ロンドン/EMIクラシックス


冒頭合唱「娘達よ来たりて嘆け」の重厚さはとてもすごいものがあります。この演奏は、数あるマタイの演奏の中でも、かなり遅いテンポです。
参考までに私が持っているCDで冒頭合唱の演奏時間を掲げますと、

クレンペラー 11:46
リヒター2回目 11:26
リヒター1回目 9:50
ミュンヒンガー 9:42
カラヤン 9:21
マウエルスベルガー 8:50
ヨッフム 8:44
リリング 1回目 7:59
アーノンクール 7:25

からも解るように、クレンペラーのテンポはかなり遅いですが、その雄大でスケールの大きな演奏はタダモノではありません。クレンペラーは、バッハが作品で示した厳しい精神と救いを確信させる暖かい人間性を表現し悠揚迫らぬ流れのうちに人類最大の悲劇を雄大なスケールで再現します。彼の演奏は豊かな包容力で聞き手を包み込みますね。合唱やアリアについては大編成のオーケストラによる演奏で、かなりの抵抗もあるかもしれませんが、クレンペラーでしか聴けない魅力がありますね。各レチタティーヴォについては、リヒター盤のような重厚で緊張感のある強調された低音ではありません。そのため各アリア、レチタティーヴォについては、のんびりとした暖かい表現となっております。テンポが遅くのんびりとした演奏は、緊張感が欠如し、間延びするようなところは否めませんものの、曲によっては、返ってリヒターの演奏より重々しく感動するところがあります。例えば、「鞭打ちを止めよ」のレチタティーヴォとアルトの「我頬に流れる涙が何の役にも立たないなら、おお、それなら私の心を取るがよい」の苦悩のアリアは、クレンペラー盤の方がリヒターより感動する。特筆したくなるのは、コラール合唱で、ゆっくりと感動的に重々しく、荘厳に表現されるところはクレンペラーならではの魅力で、聞き手に大いなる感動を与えます。クレンペラーのマタイは、リヒターのような厳しさや緊張感はありませんが、暖かい人間性を感じ、深い感動を与えてくれる演奏ですね。




From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 23:16

台風一過?

皆さん色々と、大変な問題を抱えていらっしゃるんですね。
それにひきかえこの私、
なんと無為徒食に毎日を過ごしていることか・・・

今日は終日の雨予報。
かみさんは大学時代の友達とクラス会よろしく出かけて不在
娘も習い事(ダンス)で留守。

つまり私一人で留守番。うーん何をかいわんや・・・
で久しぶり(本当に久しぶり)にマタイを全曲聴きました。
外は雨だし気がねなくボリュームを上げてみました。

2時間40分感動に打ちひしがれ、疲れるったらありゃしない。

メンゲルベルグの1939年アムステルダム・ライブ。
私の所有しているマタイはこれ一枚(正確には3枚組)だけ、
音質は悪いですが、60年前の民衆の感動が伝わってきます。

聴き終わった後は、先日購入のヴァルヒャのオルガンで
ヴァルヒャ完結版「未完のフーガ」で締めました。

いやー重たい一日でした(笑)

私に付き合ってくれたウサギ君たち、お疲れ様でした。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 21:22

uedaさん、本当にお久しぶりです



いよいよ6月4日ですね。
uedaさんの平安が守られるよう毎日お祈りしていました。
そして今は、手術が成功のうちに終わりますよう、心から
お祈りしています。

人の一生にはいろんなことがあり、時には耐えられないくらい
の苦しみもありますが、そこにも神様の御手が伸ばされており
ます。

バッハの人生を見てもそのことがわかります。
たとえば最初の奥様の死。このつらい経験はバッハを打ちの
めしたことと思いますが、その一方で、ケーテンで一生を終わ
るつもりだったバッハをして、結果的にライプツィッヒで教会
音楽に献身させることになりました。

そのお陰で、僕達の人生苦を慰めてやまない、あの作品たち、
マタイ、ヨハネ、カンタータ群が生まれたのですね。

uedaさんに、下記のみことばをプレゼントいたします。

 1コリント10:13
 あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものでは
 ありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えること
 のできないような試練に会わせるようなことはなさいません。
 むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道
 も備えてくださいます。

神様はuedaさんに必ず「脱出の道」を備えてくださいます。

>私もBACH大好き人間で、中でもカンタータ等の宗教音楽が
 好きで、入院中もリヒターのカンタータ75選集を聴いています。

カンタータを通しても神様の慰めが豊かにありますように・・・


さて、今日は僕にとってもきつい一日でした。
例の車の賠償の件で、相手方と最終的な話し合いを持ったの
です。

子供のちょっとしたいたずらに対して「新車に買い換えてくれ」
という理不尽な要求に、僕も最初は戦おうとしましたが、
「人生の羅針盤」である聖書がストップをかけました。

「舌の争いをしてはいけない」というみことばが与えられたの
です。そして、その実情をただ神様にだけ訴えなさいという
ことも示されました。そうすれば必ず道が開けると・・・

今までの人生の歩みにおいて、聖書は僕を裏切りませんでし
た。ボーナス2回分くらいの債務を負いますが、イエス様に
お任せしましたのでとても平安です。
また神様は次のみことばをも示してくださいました。

 イザヤ書45:2
 わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅の
 とびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。
 わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝を
 あなたに与える。それは、わたしが主であり、あなたの名を
 呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。

この問題も必ず主が解決してくださると信じています。
今夜はちょっと個人的なことを書いて済みません。

※それにしても音楽の話題を通して、こんなにも深い
 お付き合いが出来るというのも、バッハならではの
 ことですね。


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 16:34

今日の音楽

皆さん。こんにちは

h.uedaさんの久しぶりの投稿がありました。早く 健康を回復され復帰される事を心からお祈りします。

『いろいろなBACH演奏家がおり、録音したり、コンサート活動していますが、真価を問われるのはBACHではなく、演奏家の解釈であり、又演奏力ではないでしょうか。』

この点は難しいですね。バッハ・ファンとしては、バッハの1126曲の音楽がすべて、素晴らしいといいたいのですが、正直言って、そうは申し上げられません。もちろんバッハの全部の作品を決して理解は出来ておりませんが、どんな演奏を聴いても、好きになれない音楽があります。これは個人の好みがあるので一概には言いきれないのですが。しかし、違った演奏を聴いて、その曲の良さをはじめて知らされるというのは、先日も書いたとおりですね。バッハの音楽がすべて優れていて、(演奏家によってその音楽が生きたり死んだりするのも事実なんですが、)演奏や解釈が悪いとは、言いきれないと思ってますね。まあ、多分バッハの音楽は事実優れたもので私が理解出来ないだけなのかもしれませんね。それだけ素晴らしい演奏はなかなかないのかもしれません。


今日は、Music:BACH1000において、カンタータ第49番をアップしました。とてもオルガンの独奏が印象的な、素晴らしいカンタータです。ぜひお聴きください。シンフォニアはあのチェンバロ協奏曲の第2番の第3楽章であります。
チェンバロ協奏曲第2番は、このカンタータ49番と169番の二つのシンフォニアに転用されていて、とても印象深いですね。元々オーボエ協奏曲だったのではないかと言われており、へ長調BWV1053aとして復元された演奏もありますね。

嵐も過ぎ去り、大阪は晴天となっております。最近皆さんも健康を損なわれる事がたびたび聞かれ、このせちがない世の中、忙しいとかで、くれぐれも無理をなされませんように、休息を十分とられ、バッハの音楽を聴かれてリラックスされる事をお勧めします。


【今日の音楽】


●バッハ/カンタータ第169番【神にのみ、わが心を捧げん】BWV169

ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団/ゲッヒンゲン聖歌隊

冒頭シンフォニアは、先程ふれました、チェンバロ協奏曲第2番の第1楽章でして、オルガン協奏曲のようでいいですね。私は、ヘンデルのオルガン協奏曲より優れていると感じてしまいます。バッハの音楽は深いですね。またアリアの所々にオルガン・ソロがオブリガート楽器として登場しまして、とても印象的です。第5曲のアリアは、チェンバロ協奏曲の第2楽章となっており、この苦悩を表現するアリアとオルガン・ソロはとても感銘を受けます。



●バッハ/チェンバロのための7つの組曲BWV818〜823より

★組曲 イ短調 BWV818、818a

★組曲 変ホ長調BWV819、819a

スザナ・ルージィチコヴァ(チェンバロ)

1975年/テルデック・BACH2000 104巻

バッハのフランス組曲とパルティータの間にはさまれた作品番号に7つの組曲があります。二つの曲集があまりにも有名なために、このBWV818〜823は、あまり知られていないのですが、隠れた名曲かもしれませんね。特にBWV819なのですが、アルマンドからして、とても優れた音楽でとても明るくお勧めですね。ルージィチコヴァのチェンバロはモダン楽器なので鋭いのですが、この演奏はアッパーのソフトな音で演奏してますので、柔らかい表現ともなってます。819については、全体的に優雅な音楽でして、メヌエットはとても愛らしい。フランス組曲を思わせます。
一方イ短調のBWV818aは冒頭のフォルトガイからしてとても激しい音楽でして、フランス組曲の1番のアルマンドを思いおこさせますね。2曲目のアルマンドなどはフランス組曲そのものの流れを汲む音楽。この組曲もフランス組曲同様に1722年頃に作曲され、バッハは一連のチェンバロ組曲からすぐれた6曲選んでフランス組曲としたのではないかと、想定できます。続くクーラントもフランス組曲ととても似ている。サラバンドはとても重厚な音楽で、これはBWV818、818aともに3つのバージョンがあるようである。メヌエットは切ない音楽で悲壮感が漂う。ジーグについては例の理屈ぽい音楽でして、あまり魅力的とは言えないが、かなり技巧を要する音楽。




From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 10:53

台風接近中?

みなさん、おはようございます。
台風接近であいにくの雨ですね。


h_ueda_2182 さん、初めまして。mont_54 といいます。
(確か「初めまして」で良かったんですよね)
ひょっとして昨年、YAHOOバッハトピでお会いしているかも
知れませんが、記憶が不確かですみません・・・

おっしゃるとおり、
バッハの旋律美に関しては、私も魂を抜かれるばかりです。
私たちが今日TV等で耳にする美しい旋律の多くが
バッハのいずれかの作品からの借用、というケースが
さがせば多々あると思います。

僕も音楽の専門家ではないので、難しい話はさっぱりですが
ただ、私の感ずるバッハの凄さのひとつには、
あの引き込まれるように美しい旋律を
惜しげもなく和声の中に溶け込ませる、といった
「度胸(気前)の良さ?」にもあるのでは?

それだけでも充分美しい旋律をフーガやカノンに展開して、
ストレッタ(ずれ)に使用してみたり、等など・・・

まるで、現代の音楽装置では当たり前になった、エコーとか
リバース等といった機能を、数百年前に先取りしているよう。

最後になりましたが、
手術の成功を心よりお祈り申し上げます。
がんばって下さい。

From h_ueda_2182( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 00:37

BACH音楽の命は旋律

juncoopさん、skunjpさん、そしてみなさん、こんばんわ。
久し振りです。ご無沙汰しています。
実は私はある病気で現在入院中でして、この週末は外泊を許可されまして一時帰宅しております。
(6/4に手術の予定です)
そして帰宅後早速当HPを覗いてみると凄い投稿数ですね。

私もBACH大好き人間で、中でもカンタータ等の宗教音楽が好きで、入院中もリヒターのカンタータ75選集を聴いています。

そして当BBSのjuncoopさん、skunjpさんの意見を大変参考にさせて戴いています。
今回書き込みしたのはBACHの音楽に対する私の考えを少し述べたかったからです。
(止めときゃいいのに・・・。我慢して聞いてください)

>私は、バッハのカンタータや受難曲などを最低限、3通りの演奏で
>聴きたいと思いますね。3通り聴くとその音楽の真価が必ず、どれ
>かの演奏で発見できると思いますね。

>juncoopさん、僕も賛成です。

>一種類の演奏でその曲の可否は決められないと思います。
>3種類、最低でも2種類。モダン派と古楽派の2タイプの聴き比べは
>必要でしょうね。(先立つものが・・・(^^;;

私はBACHの旋律が好きです。単純に・・・。
あんな沢山の曲を作曲して、しかも全ての音楽があのような美しい旋律の数々、
只々驚嘆するばかりです。
学術的な事は何もわかりません。

いろいろなBACH演奏家がおり、録音したり、コンサート活動していますが、真価を問われるのはBACHではなく、演奏家の解釈であり、又演奏力ではないでしょうか。

偉そうな事を言ってすみません。
いろいろなBACH愛好家がいる中の一人の意見でした。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/30 22:38

嵐の中で聴くバッハ

皆さんこんばんわ。今日は台風も近づき、大阪の天気は荒れ模様です。
おかげで明日はせっかくの休みなのに雨でしょうね。


★montさん

『性懲りもなく、今ゴルドベルグ(グールド)を聴いています。』

グールドのゴルトベルクは、やはりいいですね。私もたまに聴いておりまして、グールドの素晴らしさには感心します。前にも申しあげましたが、ゴルドベルグは、グールド・ヴァルヒャ・レオンハルト・リヒターの4人の巨匠の演奏は、私にとって必須のゴルトベルクとなってます。

『前からイギリス組曲3番・パルティータ2番そしてゴルドベルグをカップリング編集したMDを愛用。大体通勤時間(1時間20分位)と一致』

通勤時間1時間20分は、私と同じですね。行くだけで疲れます。私もMDで聴けばいいのですが、ウォークマンを持って行くだけでも重いというか、邪魔臭く、けっきょく無心の状態で、いつも満員電車に揺られております。


★skunjpさん

『ベームのモツレクは最高ですね。僕も良く聴いて感動したものです。』

さすがに皆さん、よくご存知ですね。ベームのレクイエムに対抗出来るかどうか解りませんが、リヒターとミュンヘン・バッハによるレクイエムもなかなかいいですよ。

『輸入盤ではVol.21が出たのかな。僕は7月の国内版を待ちますが・・・鈴木父子補筆の190番も入ってますね。』

この輸入盤の21巻は、実は買うかどうか検討中でして、というのもレオンハルトやルーシンクも名曲の190番は録音していないからです。
ですから、リリング盤しか知らないのですが、このリリング盤はとても良いですね。私は好きですね。やはり鈴木氏の190番は購入すべきかもしれません。あと、BWV189や193も欲しいところです。


【今日の音楽】

●バッハ/カンタータ第198番『侯妃よ、さらに一条の光を』BWV198

ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン・アカデミー室内合唱団
ラースロー(S)レッスル=マイダン(A)クメント(T)ペル(B)
ヒューブナー(vn)カメシュ(ob)ハイラー(cem)
1952年ウィーン/ウェストミンスター(M)


皆さんご存知のとおりシェルヘンの198番、はまってます。最近毎日1回は聴いておりまして、久々にはまったバッハの演奏となってます。これはトーマスの54番以来のことですね。
先日購入した、シェルヘンのステレオ盤の35番と42番もなかなかの演奏で、ウィーン放送管弦楽団なのですが、特に協奏曲BWV1059で有名なオルガン協奏曲のシンフォニアを持つ35番はヘルベルト・タヘッツィによるオルガン演奏でして、今やアーノンクールらとの活動で古楽器奏者のイメージが強いタヘッツィですが、シェルヘンのモダン楽器による大編成オーケストラでオルガンも弾いていた訳ですね。とても立派なオルガン演奏です。しかし、シェルヘンのカンタータ、ちょっと最近、気に入ってます。皆さん、くれぐれも影響されませんように。これは私の一種とりつかれたような病気なのかもしれません。




From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/30 13:28

ただいま仕事中 (^^;;

mont_54さん

温かい慰めのお言葉有り難うございます。

腰の方は若いときから時々違和感がありましたが、日常
生活には全く支障がありませんでした。

それが50歳直前の今になって急に来ましたねー。
やはり歳ですねー。(^^;;
腰はある時からガクンと悪くなるので、普段から足腰を鍛
えて、姿勢に注意をする必要があるようです。

腰痛にはヨウツウイ(要注意・・・お粗末(^^;;)

>私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。
 とってもいい言葉ですね。僕の心情もまた同じです。

mont_54さんも何かお有りになったのでしょうか?
お互い人生にはいろんな出来事がありますね。
ご紹介いただいたアメリカ先住民のことわざですが、含蓄が
ありますね。人間が伝統的に積み重ねてきた「人生の叡智」
というものはなかなか深いものですね。
有り難うございました。

さて、今朝もカンタータNo69a「我が魂よ主を頌めまつれ」
を聴きました。その終曲コラールの歌詞は「主のなさることは
首尾が良い」というものでした。僕の人生も振り返っていろいろ
ありましたが、今から考えるとすべてが最善と思えます。たとえ
凶事でも時が経つとそれが益になっている。

 申命記32:4
 主は岩。主のみわざは完全。まことに、主の道はみな正しい。
 主は真実の神で、偽りがなく、正しい方、直ぐな方である。


juncoopさん

本当にカンタータ好きには良い世の中になりましたね。
僕には鈴木さんのシリーズが待ち遠しいです。
輸入盤ではVol.21が出たのかな。僕は7月の国内版を
待ちますが・・・鈴木父子補筆の190番も入ってますね。
(息子ってどんな人でしょうね。ちなみに鈴木さんは49歳
で僕と同い年です・・(^^;;)

※ベームのモツレクは最高ですね。僕も良く聴いて感動
したものです。(カラヤンは聴いたことがありません。)

ベームは僕も大好きな指揮者です。中でも彼のブラームスと
ブルックナーが大好きです。




From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/30 10:38

腰は身体の要です。

skunjp さん、御加減はいかがですか?
腰は一旦患うと、なかなか治らないですから辛いですね。
それに、お互いもういい歳ですから(失礼)
けっこう身体のあちこちがガタついてきます。

>私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。

とってもいい言葉ですね。
僕の心情もまた同じです。

せっかくありがたい言葉を教えていただいたので、
私もお返しと言ってはなんですが、
とっても気に入っているのをご紹介します。

アメリカ先住民族の言葉にこういうのがあるそうです。

「あなたが生まれてきた時、あなたは泣いていたでしょう、
でもあなたの周りは皆笑っていたでしょう。
だから、あなたが死ぬ時は、周りの人が皆泣いていても
あなたは一人笑っていられる。 そういう人生を歩みなさい」

だったと思います。
これ、実は少年コミック誌に誰かの本の引用として出ていました。

朝から縁起でもない話ですが、
私が死ぬ時は、グールドのゴルドベルグで音楽葬にして欲しい。
と、かみさんには遺言を頼んであります。

かみさん曰く
「ちゃんと紙にして書いておいてくれないと、後でモメた時に困る」
ですって・・・(^^;

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/30 10:12

有給休暇中

みなさん、おはようございます。

実をいうと、今日は私用で休みをとっています。
休みのついでに頼まれた洗濯も終わって一服。

juncoop さん、カラヤンのレクイエム(グラモフォン)
僕も持ってます。私のは61年録音ですが・・安かったので・・
でも数年前に買って、まだ5〜6回くらいしか聴いていません。

ベームは私の兄(モーちゃん狂いの)が大好きで、
高校時代には付き合ってよく聴いていました。
CBSから出ていたベーム・シリーズのジャケット(LP)が
とても垢抜けていて良かったです。

jun さんには色々聴くように、アドバイスされたのですが
性懲りもなく、今ゴルドベルグ(グールド)を聴いています。
いつも平日だと満員電車の騒音中で聴いているんですが、
やはり静かな環境で聴くと違いますね(当たり前か・・・笑)

JRの通勤電車では、いつも先頭車両に乗るようにしています。
これ(先頭)はクハ型車両のため、モーター(の振動音)が無く
モハ型に比べると幾分静かだからです。
でも夏が近づくとエアコンが入るのでうるさくなりますね。

TPOによるバッハの話題が出ていましたが、
出勤時(家を出る時)はイギリス組曲3番を聴いています。
「仕事に行くぞー」と勇気を奮いたたせるには、
あのプレリュードはぴったりハマッてます。

で、3年前からイギリス組曲3番・パルティータ2番そして
ゴルドベルグをカップリング編集したMDを愛用。
大体通勤時間(1時間20分位)と一致してグーなのです。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/31 17:07

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、今日は昼間暑かったです。

skunjpさんのカンタータ論、いつも楽しみにしてます。いいですね。
バッハのカンタータは200もありますので、色んな曲があり演奏がありで、こんなことは、一昔前では有り得ない事でした。1970年代といえば、リヒターの選集があり、リリングやレオンハルトも全曲にむけて録音しだした頃でしたから、カンタータ全集なんて夢のまた夢でして、そんな時に廉価盤でエラートからヴェルナー盤が数枚出たりして、バッハのカンタータを聴く事はなかなか容易ではありませんでした。ですから、ブリリアントのルーシンクなんて、すごい安価の全集で驚嘆しますね。


【今日の音楽】

●モーツアルト/レクイエムニ短調K.626

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン楽友協会合唱団/トモワ=シントウ(S)バルツァ(A)クレン(T)ダム(B)ショルツ(org)

1975年/グラモフォン

カラヤンの75年録音なのですが、歌唱が素晴らしいのは確かなんですが、ベームとウィーン・フィルの演奏がやはり忘れられない。冒頭レクイエムやキリエ、怒りの日などの強烈さ、重厚さ、厳しさといった点では、やはりベームを超える演奏はないみたいですね。それほどベームのグラモフォン1971年録音盤は、かなり名演と言えます。「涙の日」についてもあの悲壮感はカラヤンですら、ベームを超えられません。普通なら、カラヤンが重厚で、ベームが軽い演奏が多いのですが、このレクイエムは全く逆。カール・ベームはやはりモーツアルトを指揮すると抜群ですね。皆さんもぜひベームのモーツアルトのレクイエムを聴いてみてください。絶対推薦ですね。 カラヤンはちょっとガッカリでした。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/29 16:02

パルティータ2題

最近話題のパルティータ新盤、グードと鈴木雅明!
PCMラジオでついに聴きました。

簡単にご報告します。

グードのCDはNo1、3、6番が入っています。
6年前に2、4、5番を入れてまして、これが素晴ら
しい名演でした。今回は間が空きすぎていてどうかな?
ってやや心配でしたが・・・

解釈の特徴として、クレッセンドとともにアッチェル
ランドがかかり、音楽のピークの前でフェイントをか
けるようにタメを作り、一気にアクセントで決めると
いう感じ。

これはどっかで聴いたスタイルと思ったらバックハウス
ですね・・・! 似ている。音も。
現代的な洗練されたピアニズムに、どっしりしたスケ
ール感とヒューマンな味わいが加味された、ユニーク
なスタイルの名演でしょう。
(ただし細かい「指の回り」は前回の方が良い)


鈴木雅明さんの全集は超名演です。
芳醇にして端麗、「生一番搾り」という感じです。
チェンバロのおいしい響きをたっぷり聴かせます。

演奏の雰囲気としてはロスに似ます。
古楽派にしては遅いテンポで堂々たる構築感がある。

しかし、ロスには整った静的な印象がありますが、
この鈴木盤は動的でとてもヴィヴィッド。
かなり自由な装飾とアゴーギクがそのように感じさ
せるのでしょう。

両方ともMDに落としましたが、鈴木さんのCDは
「買い」ですね。

(僕はお金無いから買えませんが・・・(^^;;)

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/29 13:07

カンタータ = わが宝

>私は、バッハのカンタータや受難曲などを最低限、3通りの演奏で
 聴きたいと思いますね。3通り聴くとその音楽の真価が必ず、どれ
 かの演奏で発見できると思いますね。

juncoopさん、僕も賛成です。

一種類の演奏でその曲の可否は決められないと思います。
3種類、最低でも2種類。モダン派と古楽派の2タイプの聴き比べは
必要でしょうね。(先立つものが・・・(^^;;

>人生とバッハの音楽特集の選曲、なかなか素晴らしいですね。
 skunjpさんの選曲はちょっと通好みです。

いえいえとんでもない。(^^;;
juncoopさんの選曲こそ、一家言ある人のものです。
特にモダン派の雄大なタイプの演奏を良く聴き込んでおられますね。

僕はレオンハルト、アーノンクールのカンタータ全集が出たくらい
から古楽派に打ちのめされ、15年くらいは古楽派オンリー。

しかし古楽派の精神面での限界が見えだした頃、モダン派の良さを
再発見して現在に至っています。僕にとってはマウエルスベルガー、
トーマス等の「まったり感」がとても新鮮に感じられるのです。

そんな中で最近僕は、鈴木さんのカンタータ演奏に、古楽派の限界
を打破する何かを感じています。


※今朝はカンタータ「汝の怒りによりて」BWV25を聴いて、このよう
 な悲痛なカンタータも、苦しみの時には良いものだなと思いました。
 その直後、CDに入っていた「我が魂よ主を頌めまつれ」 BWV69a
 のティンパニとトランペットの明るい響きがパーンと鳴り渡りまし
 た。
 ・・・「なにクヨクヨしてんのよ!」と言われた感じです。

 BWV69aの歌詞は「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」
 というものでした。なるほど、そこに目を留めれば・・・!
 おかげでルンルンになりました。(^o^)
 



To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/28 21:58

人生とバッハの音楽その2

先ほども書きましたが、バッハのカンタータについては、モダン楽器のリヒターやリリングに付加えて、ヴェルナーやヴィンシャーマン、マウエルスベルガー、ロッチェによる名演を忘れる訳にはいきません。特にヴェルナーについては数多くのカンタータを録音しておりますので再発を期待してます。


さて、人生の場面とバッハの音楽として、自分の感情とバッハの音楽について語っておりますが、まだまだありますよ。

●挫折感を味わい、なんとか救われたい、立ち直りたいともがき苦しむ時

フーガの技法 /パイヤール
音楽の捧げ物から3声と6声のリチェルカーレ/ミュンヒンガー

この2曲はかなり聴きますね。落ちこんだ時に聴くと、その悲壮感を
助長しますね。

●不安感にさいなまれる時

管弦楽組曲第2番より序曲/カザルス

カザルスの組曲2番の渋い事、しかもかなり暗く恐くなります。

●あまりの悲しさに涙する時

ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1014より第1曲/コーガン
マタイ受難曲より最終合唱/リヒター
マタイ受難曲より第47曲アルト・アリア「わが神よ憐れみたまえ」/リヒター
ロ短調ミサよりアニュスデイ:アルト・アリア/ヨッフム
ヨハネ受難曲より第39曲合唱「憩え、聖なるなきがらよ、私はもう泣きません」/リヒター

泣きたくなる音楽はけっこうありますね。本当に悲しい時にこのような音楽がかかると、おお泣きするでしょうね。


●この世の空しさに、悲しみと怒りをおぼえる時

無伴奏ヴァイオリン・パルティータよりシャコンヌ/シェリング

この曲のすごさは、あの情熱的なものなのですが、しかしその情熱というのは、怒りか悲しみに聞こえます。深き苦しみの淵がら叫ぶという感じがします。


●愉快な気分の時

カンタータ第205番より第3曲バス・アリア/シュライアー
ブランデンブルク協奏曲第1番 第1楽章、第3楽章/コッホ
ブランデンブルク協奏曲第2番/コレギウムアウレウム
カンタータ第211番/シュライアー
カンタータ第212番/コレギウムアウレウム

●苦労が報われ、勝利した時、仕事で成功した時

カンタータ第29番よりシンフォニア/ヴィンシャーマン
ミサロ短調よりグロリア第1曲
ミサロ短調よりクレード合唱「3日のうちに蘇り」

29番のオルガンと管弦楽の輝かしさはまさにこのような気分の時に聴きたいですね。それから「3日のうちに蘇り」の輝かしい爆発的な合唱は歓喜そのものですね。


●やはり安らぎが欲しい時

クリスマスオラトリオ第2部よりパストラーレ・シンフォニー/フレーミヒ


●寂しい時

音楽の捧げ物よりトリオ・ソナタ/ミュンヒンガー
カンタータ第12番より第2曲合唱/リヒター

●小さな喜びがありちょっと幸せを感じる時

カンタータ第140番より 冒頭合唱とテノール・コラール/リヒター
カンタータ第104番冒頭合唱/ヴェルナー
カンタータ第180番より冒頭合唱/リヒター


●頑張ろうと奮起する時

カンタータ第130番 冒頭合唱/リリング

●そっとしておいて欲しい時

カンタータ第150番/リリング






To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/28 21:11

今日のバッハ

皆さん、こんばんは、今日は、ちょっといそがしかったので疲れました。そして思わず、「厳禁にしていたCD購入の件」、見事に爆発!

シェルヘンのバッハ/カンタータBWV35とBWV42

カラヤンのモーツアルト/レクイエム(75年録音)

二つとも、かなり極端な強烈な演奏が聴けそうです。楽しみ。
特にカンタータは、リリングとルーシンクの全集とリヒターとトーマスの選集があるので十分なのですが、リヒターとかトーマスは選集に過ぎず。ほとんどリリングかルーシンクの演奏でしか知らないという現状でして、今後レオンハルトや鈴木さんの演奏とか聴いていきたいのですが、リリングは曲によって善し悪しがあるのは事実です。ですからリヒターやトーマスによる録音がない時はリリングしかないのが危険なところ。リリングのカンタータだけを聴いて、リリングの解釈がよくなかったとしたら、多分そのカンタータは私にとってつまらないカンタータと判断してしまう危険がありますね。その点シェルヘンはロマン的で重厚なので、リリングとは全然違ったバッハの解釈が聴けるのが面白いところですね。198番はまさにシェルヘンによってその良さを教えられたといっても過言ではありません。私は、バッハのカンタータや受難曲などを最低限、3通りの演奏で聴きたいと思いますね。@リヒターやリリングによる演奏、Aレオンハルトや鈴木氏の古楽器による演奏、Bヨッフム、クレンペラー、シェルヘンによる大編成の演奏。
3通り聴くとその音楽の真価が必ず、どれかの演奏で発見できると思いますね。

★skunjpさん
人生とバッハの音楽特集の選曲、なかなか素晴らしいですね。私の場合はちょっとミーハーな感じなんですが、skunjpさんの選曲はちょっと通好みです。さすがですねーーー!!すぐに思いつかれるところを見ると、かなり聴き込まれている事がわかります。




From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/28 16:31

花の独身

nujikoaさん、

> 丑三つ時、孤独を悲しんだり楽しんだりする時>
  無伴奏フルート・パルティータ
  夜中は、オーディオが良く響きますね。
  部屋を真っ暗にしてこの曲を聴いたりすると、細かな息遣いまで
  すべて聴こえてきて、ある意味気味悪くなるときもあります。


独身時代を思い出します。

今にして思えば、本当の意味で音楽を集中して聴けたのは
独身時代だけだった、と思います。

現在の僕は、時に数日家族が居なくなる時があり「シメタ!」
と思うのですが、実際そうなると、今度は淋しくて聴けない
というそんな体になってしまいました。(^^;;


mont_54さん、

>あたりは一面、見渡す限りのひまわり畑としましょう。
 夏の日差しを燦燦と受けて、蝶や蜂などの虫たちが
 蜜集めに慌しく動き回り、あるいは羽根を休めている。
 まず、そんな光景をイメージしてみてください。

 そこで第14変奏、
 晴れ渡っていた空が一天にわかにかき曇り、
 みるみる積乱雲があたりを覆い、いつのまにか
 大粒の雨が降り出したと、思うまもなくの土砂降り。
 虫たちはおお慌てで騒ぎだし、そして極めつけは・・

う〜ん。表現がうまいですね。
目に見えるようです。

第14変奏を聴くと、3連譜の所で、花や葉っぱから
虫達が転げ落ちるようです。

そうすると、第15変奏は・・・
にわか雨が上がって、ひまわり畑は水浸しの泥だらけ、
夜になって宿る所もなく、寒さに震えながらオロオロ
歩きの虫達・・・

でも、そのうち夜が明けて陽が射して来ると、羽も
乾いて元気いっぱい。そうれ飛び出せ第16変奏、
フランス風序曲・・・

ゴルドベルク昆虫記ができそうですね。(^^;;

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/28 14:59

TPOバッハ「人生編」

皆様、こんにちは。

今日は出社しております。腰痛が辛い。(^^;;

さてjuncoopさん、TPOバッハシリーズ今度は「人生編」
ですか。

・・・下記は僕のコメントです。


●瞑想したいとき

音楽の捧げ物
(新ライプツィッヒ合奏団)

フーガの技法
(フレットワーク)

●辛い時

ヴァイオリンソナタNO1
(グリュミオー、ジャコテ)

●勇気が必要な時

カンタータ第80番・・・同感!
(マウエルスベルガー)

イタリア協奏曲
(ブレンデル)

●とても嬉しい時

モテットNo1
(ヤーコプス)

シュプラーコラールNo1
(アラン)

●とても失望した時

カンタータ161番「来たれ甘き死の時」
(鈴木雅明)

●安らぎが必要な時

カンタータ第106番・・・同感!
(今のところガーディナー)

●愛する家族がそばにいなくて不幸を感じる時

聴けません・・・(-_-;)

●平和な日々を感謝したい時

パルティータNo5
(アラウ)

●愛しい人の事を思う時(誰ですか?(^^;;)

フランス組曲No6
(ファジル・サイ)

●とても憤りを感じた時

無伴奏チェロ組曲No5
(シュタルケル旧盤)

●祈りたい時

オルガンコラール カノン変奏曲
 高き御空よりわれは来り bwv769  
(レオンハルト)

●不幸が重なり、この世を怨みたくなった時

ミサロ短調よりキリエ第1曲・・・同感!
(リヒターで決まり!・・・カナ?)

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/27 22:17

人生とバッハの音楽その1

人にはそれぞれ、人生のドラマがあり、いろんな出来事が通り過ぎて行きますね。それはまるで映画のシーンのようでもあります。
この人生を歩んでいく上で喜怒哀楽があり、映画のワン・シーンでバッハの音楽がかかるとしたらどんな音楽になるのか?または自分の感情によってどんなバッハの音楽を聴きたくなるのか考えてみました。


●辛い時

カンタータ第21番 第1曲〜第5曲
カンタータ第4番
カンタータ第198番
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 アンダンテ
パッサカリアとフーガ ハ短調

●勇気が必要な時

カンタータ第80番

●とても嬉しい時

マニフィカト冒頭合唱
管弦楽組曲第3番 序曲
カンタータ第119番冒頭合唱

●とても失望した時

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 第1曲

●安らぎが必要とする時

カンタータ第106番
カンタータ第151番冒頭アリア

●誘惑に陥りそうになった時

カンタータ第54番

●愛する人のそばにいて幸せを感じる時

管弦楽組曲第3番よりアリア
2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043第2楽章
カンタータ第21番第7曲 魂とイエスのレシタティーボ

●平和な日々を感謝したい時

カンタータ第147番コラール

●愛しい人の事を思う時

パルティータ第1番プレリュード
ゴルトベルク変奏曲よりアリア
ヴァイオリンとオーボェのための協奏曲BWV1060第2楽章

●とても憤りを感じた時

ヨハネ受難曲より群集の合唱「十字架につけよ!」
ドリア調 トッカータとフーガニ短調
チェンバロ協奏曲第1番 第1楽章

●祈りたい時

オルゲルビュヒラインより「罪なき神の小羊」
オルゲルビュヒラインより「主イエスキリスト我汝を呼ぶ」BWV639
オルガン・コラール「最愛のイエス、我らここにあり」BWV731
18のコラール「汝の御座の前に今や進み出で」BWV668

●不幸が重なり、この世を怨みたくなった時

ドイツ・オルガン・ミサ「深き苦しみの淵より、われ汝を呼ばわる(大)」
幻想曲とフーガト短調BWV542
マタイ受難曲冒頭合唱
ヨハネ受難曲冒頭合唱
ミサロ短調よりキリエ第1曲
ミサロ短調クレードより「十字架につけられ」

●慰めが必要な時

マタイ受難曲よりアリア「わが魂よ己を清めよ」
カンタータ第202番冒頭アリア

●自分の犯した過ちや、この世の不幸な出来事に気持ちが落ち込んだ時

オルゲルビュヒライン「おお人よ、お前の罪に涙せよ」





【つづく】



To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/27 21:37

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、

今日はカンタータ第106番「神の時」を聴きました。

演奏は、ルーシンク指揮
オランダ少年合唱団/ネーデルランド・バッハ・コレギウムです。


レオンハルトのしみじみとする演奏にくらべてサッパリしているのですが、やはり古雅でゆっくりな響きが良いですね。リコーダーの旋律がとても独特の世界を作りだしておりまして、葬式用の音楽とは思えない、なんとも爽やかで静かな、安らぐ音楽ですね。198番のような悲壮感はあまり感じません。
この106番、曲が素晴らしいだけに、このカンタータも演奏を選ばずという感じです。本当に いいカンタータです。

ヴァルヒャのフーガの技法、とても話題になってますね。私は、この演奏とても絶賛はするのですが、リヒター同様に、構えて聴く演奏ですね。あまりの集中力を要求されるためか、なかなか聴けないものがあります。そのためリラックスして聴ける演奏では決してないですね。
フーガの技法自体あまり軽い気持ちでは聞けませんね。
リラックスして聴くならフレットワークか、チェンバロによる演奏がいいかもしれません。コープマンあたりなら、楽に聴けそうですね。

しかし、ヴァルヒャの3つの主題によるフーガは、やはり忘れがたい。
あのような緊張感のある重厚な表現は、まさにこの偉大なフーガにふさわしいと感じます。

フーガの技法は、オルガンのヴァルヒャと管弦楽のパイヤールが、絶対お勧め!!


【今日聴いた音楽】

●バッハ/カンタータ第21番 わがうちに憂いは満ちぬ BWV21

ヘルムート・リリング指揮
バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト/ゲンヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト
オジェー(S)ロビンソン(T)シェーネ(B)パッシン(ob)


何度聴いても感動するのが21番ですね。シンフォニアを冒頭に苦悩を表現する音楽は、この辛い苦悩の時代に生きる我々にとっては、胸に迫り実感せざるを得ません。このカンタータのクライマックスのように最後は歓喜出来ればいいのですが。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/27 20:30

ヴァルヒャ/フーガの技法は「登山」なり!

皆様、今晩は。
今日は坐骨神経痛が痛くて会社を休みました。
それで、バッハを思いっきり聴きましたぁ・・・アレ

車の賠償の件、ご心配いただき有難うございます。
おかげさまで気持ち的にはさっぱりしました。
ひょっとして3桁になるかもしれませんが、すべて
主の導きに委ねようと思っています。

さて、今日はmontさんに触発されて、今まで敬して
遠ざけていたヴァルヒャ「フーガの技法」に挑戦しま
した。

スコア片手に聴き始めましたが、いやあ、日向沙羅
さんも書いておられたとおり、ハードな体験でした。

ヴァルヒャは、聴きなじんできた耳に優しい演奏、
フレットワーク、エスペリオン20、コープマン等とは
全く違う、根性モンの演奏ではありました。

・・・これはまさしく「登山」です。

堂々たるフーガ主題の開始からして、目の前に
垂直に聳え立つエベレストのごとき圧倒的重量感
があります。

体力の消耗と寒さに朦朧としながらガシガシ登るに
似た困難な登頂でありましたが、しかしそれ故に
目の前に展開する音楽の天上的な威容は他の演奏
では決して味わえない種類のものでした。

最後の未完のフーガではバッハの名前の登場あた
りから、自力で登るのではなく、なにか音楽が自分の
存在をぐーっと超自然的な力で引き上げて、頂上まで
運んでくれるような不思議な感触がありました。

そして、いざ頂上にたどり着くといきなり音楽は途切れ
ます・・・!
その時の「今私はどこにいるの?」という曰く言いがたい
宇宙的な戸惑いと、急激にゾクッとくる感動・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!

※世俗カンタータ、心して聴いてみます。



From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/27 07:03

超〜遅レスにお付き合い

皆さん、おはようございます。

nujikoa さんの言うとおり、
投稿が進んであっという間に「今は昔」の状態です。

でもそんな事、気にしない、気にしない・・・(笑)
過去ログから勝手に好きな話題を選んでみました。

そこでお天気バッハを一題

juncoop さんが、ゴルドベルグのイメージを雨に重ねて
いらっしゃいましたが、僕も大賛成(異議無し)です。

でもバッハの雨って、ショパンやその他の作曲家とは違い、
冷たさやブルー(うっとうしさ)なイメージというよりも、
万物の生命にとって欠かせない「恵みの雨」
大地を潤す天からの贈り物といった趣ですよね。

そこで、私はもう少し具体的に、全部で32曲ある
主題と変奏の中から第14変奏をピックアップして
雨の情景描写に用いてみようと思います。

まず、日向さんのHNに敬意を表して
あたりは一面、見渡す限りのひまわり畑としましょう。
夏の日差しを燦燦と受けて、蝶や蜂などの虫たちが
蜜集めに慌しく動き回り、あるいは羽根を休めている。
まず、そんな光景をイメージしてみてください。

そこで第14変奏、
晴れ渡っていた空が一天にわかにかき曇り、
みるみる積乱雲があたりを覆い、いつのまにか
大粒の雨が降り出したと、思うまもなくの土砂降り。
虫たちはおお慌てで騒ぎだし、そして極めつけは・・

バス部あたりでゴロゴロと雷が鳴り出します。(笑)


skunjp さん、

>しっかし車マニアの心理って・・・

まったくですね。
車は現代物質文明の象徴みたいな感があります。

物には弱い人間のなんと多いことか。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/27 02:02

ひゃ〜、凄い勢いで

投稿が進んでますね!
完全に置いてけぼり(笑)

もう寝る時間なので、ひとつだけ書いて終わりにします。

<丑三つ時、孤独を悲しんだり楽しんだりする時>

無伴奏フルート・パルティータ

(日向さん、曲を盗みましてすみません;;)

夜中は、オーディオが良く響きますね。
部屋を真っ暗にしてこの曲を聴いたりすると、細かな息遣いまですべて聴こえてきて、ある意味気味悪くなるときもあります。

では、またそのうち登場させていただきます。

・・・と思ったけど、ちょっと追記:
日向さん「平均律第2巻になかなか馴染めない」ですか。僕はなぜか、第2巻を先に聴いて、何回も何回も聴いて、そのあとで第1巻と出会ったのでした(なんの秘訣もなかったですね;)。第2巻も、佳曲だらけです。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/08 14:46

今日の音楽

皆さん、こんばんは、juncoopです。

一日雨で憂鬱でした。しかも東北では、地震があったようで、心配です。天気も昼は、むしむししますが、夜は寒いですね。

★montさん
ヴァルヒャのフーガの技法は、とても素晴らしいですね。私は、オルガン演奏でしたら、ヴァルヒャとリュプサムとグールド(抜粋)を持っているのですが、圧倒的にヴァルヒャですね。とにかくオルガンストップの選び方、音色がいいですね。全体的に重厚な響きで緊張感があり日向さんのおっしゃる、まさに厳しい表現ですね。

★日向さん
「オルゲルビュヒライン:こういった小曲(と呼んでいいのか?)にも、彼の素晴らしさが継承されていて、決して手抜きなしですよね。
こじんまりした奥深さ。」

オルゲルビュヒラインは、バッハのオルガン・コラール集でも、ヴァイマール時代になりますので、初期の作品ですが、これまた優れたコラールが多いですね。なかでも受難のコラールBWV618〜624、639は傑作でありまして、良いですね。リリングのオルゲル・ビュヒラインは、合唱バージョンと両方あるようで、興味深いですね。彼のDENONから出ているCDで「教会暦によるオルガン・コラール集」はお勧めですよ。中でもドイツ・オルガン・ミサの傑作「深き淵より我汝を呼ばわる(大)」はとてもすぐれた演奏で、感動しますね。

「人間の感情に応じたバッハの音楽」

この企画、けっこうハマリますよ。人間を長年やってますと、いろんなドラマがありますね。喜怒哀楽によって、バッハの音楽を聴くというのは、なにかいいじゃないですか!!

「リヒターのオルガンについて。なるほど。確かにどれも優れものです。特にドリア調(BWV538)とパッサカリア(BWV582)は、より深くバッハを聞きたい方にとって、絶対お勧めです。」

共感していただいて、有り難うございます。本当に、あのリヒターのドーリア調を聴いた時、私は、息を呑みましたね。すごく震えるよう感動をおぼえました。あんなに厳しく、最後の審判を思わせるような、スケールの大きなドリア調ははじめて聴きました。あんな演奏はリヒター以外には聴けないと思いましたね。

★skunjpさん、
車の件とても大変そうですね。お察しします。なんとか元気になっていただきますように。

「198番というのは今の僕に鬼門というか、つまり歌詞に共感で
きない(人間が中心になっている)という問題がまず大きいです。
だから僕は世俗カンタータが苦手」

この点につきましては、個人の考え方もありますが、ちょっと異論があります。skunjpさんの、意見はいつもとても共感するのですが、この点については、ちょっと反論させてください。

バッハのカンタータは、教会・世俗ともに、まったく同じ音楽で、バッハは歌詞以外は差別をしていないと思いますね。歌詞だけにこだわるのでしたら、skunjpさんの言うとおりなんですが、バッハの音楽としては、どうでしょうか? 歌詞が世俗だからバッハの音楽は苦手というのは、ちょっとひっかかりますね。バッハは、作曲に関しては常にしもべであり。それは、神を称えるか、領主を称えるかの違いだけなんです。
神を称える音楽と同じ音楽を世俗カンタータとしたとしても、それは、決して世俗の領主に宗教的権威を与えるためではありません。ですから、バッハのカンタータは、神か領主かどちらかを称える音楽な訳ですね。カンタータ第214番や213番は、そのままクリスマス・オラトリオに転用されまして、もちろん歌詞は替えましたけど、音楽は全く同じです。だからといってクリスマス・オラトリオが優れていて、世俗カンタータ第214〜215が劣るというのは、ちょっと納得がいかないです。バッハに理解が深い、skunjpさんから、そのような言葉が出るというのは、同じバッハ・ファンとしては、とてもショックでして、悲しいです・・・・シクシク!!バッハの優れた音楽を歌詞だけで苦手なんて言わないで、好きになってください。
これは、決して非難しているのではなく、嘆願ですね。私からの。


「ヘレヴェッへの音楽世界は素晴らしいですよ。古楽派の中では遅めのテンポで、じっくり克明に、しかも柔らかい感触で音楽を作っています。言でいえば「外柔内剛」なのですヨ。 (^o^)それにしても、シェルヘン聴いてみたいですねー。」


ヘレヴェッヘはそんなに歌わせる演奏なのですか? パロットみたいに、小編成なら異論はあるのですが、ゆっくりめで重厚でしたら、ぜひ聴きたいですね。
シェルヘンは実は、お勧めするのが恐いのですが、というのも、クセがちょっとあるので、skunjpさん、仰天するのではないかと、おののいております。しかし、140番と198番が1枚のCDになっているウェストミンター盤は、オケがウィーン・フィルですから、このCDだけでもぜひ聴いてほしいです。私の気持ちが解っていただけると思います。
かなりロマン的傾向が強いですよ。テンポは遅いし、しかもモノラル。

「僕もゴルドベルクのアリアを練習したことがありますが、後半がややこしくて挫折しました。」

私も、ゴルトベルクの主題はとても好きでして、よく弾いてます。このアリアは、後に続く変奏曲に比べたら、かなり優しい3声の音楽ですよ。



【今日弾いた音楽】

●バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV988よりアリア

juncoop(チェンバロ:東海楽器)

小さいスピネットのような楽器を使用しているために、音がかなりショボイ。しかも演奏しているjuncoopのタッチも怪しいので、かなり怪しげなアリアの演奏となっています。【非推薦盤】




From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/26 11:11

今朝のskunjpの想い

皆さん、お早うございます。\(^o^)/

昨日今日と少し落ち込んでおりました。
うちのチビ助の尻拭いが凄い金額になりそうなのです。
(しっかし車マニアの心理って・・・(-_-;)
もともと豊かでない家計には大打撃。しかし・・・
このみことばに慰められています。

ヨブ記 1:21
私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。
主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。

(イエス様の恵みを待ち望みましょう。)


さて、今朝は皆さんのカキコに触発されて感じたことを少し
並べてみます。

☆ juncoopさん、

>ヘレヴェッヘはそんなに台無しにしてますか?となるとヘレ
 ヴェッヘは敬遠ですね。ヘレヴェッヘのお勧めのカンタータ
 は何番がいいのでしょうね?

かえって混乱させて済みません。

198番というのは今の僕に鬼門というか、つまり歌詞に共感で
きない(人間が中心になっている)という問題がまず大きいです。
だから僕は世俗カンタータが苦手(コーヒー、農民、結婚は好き
ですが ・・・  (^^;;)

ただしヘレヴェッヘほどの名指揮者にも不調の時があるのか、
ひっかっているのはこの198番と2枚の小ミサ曲。どこか
「ユルフン」という感じなのです。(・・・レディには失礼)

しかし、あとはお勧め。ヘレヴェッへの音楽世界は素晴らしい
ですよ。古楽派の中では遅めのテンポで、じっくり克明に、
しかも柔らかい感触で音楽を作っています。
一言でいえば「外柔内剛」なのですヨ。 (^o^)
それにしても、シェルヘン聴いてみたいですねー。

> G線上のアリア/juncoop(ピアノ)

これも聴きたいですねー。僕もゴルドベルクのアリアを練習した
ことがありますが、後半がややこしくて挫折しました。

>バッハの音楽は不協和音の美しさがあり、優れてますね

そうですね。ここに「官能」があると思いませんか? 官能は
<懊悩オウノウ→解決>(=不協和音→協和音)の中にあると。


☆ mont_54さん、

「オーノー!」懐かしいですね。
昔yahooでそんなやりとりをした記憶が・・・(^^;;

能の魅力は僕には残念ながらあまり良く判りません。何となく、
しなやかな緊張感があるのは理解できますが。
小さい頃の環境とかあるのでしょうかね?

僕は小さい頃、同居していた叔母が琴をやっており、その音色感
が頭に刻み込まれて、チェンバロやハープへの嗜好が作られた
感じがします。

**

ヴァルヒャのことですが、彼のオルガンは僕の音楽体験の基礎を
なしているほどです。でも、なぜかフーガの技法だけはまだよく
聞き込んでいません。そろそろ挑戦しようかなーって思ってます。

しかしこのように、掲示板で触発されて聴きたい曲ができると
いうのは、とっても素晴らしいことですよね。(^o^)


☆日向沙羅さん

>一度自分に合った型ができると、新感覚には違和感を持つもの。
 juncoopさんも5/20に書いておられましたが、
 できる限り大きな耳を持ちたいですね。
 みんなでダンボの耳になりましょう。

ダンボの耳ですか・・・良いですね。(^o^)

僕は結構大きなことを言っていながら実は自分の耳というか、
感性を信用していません。

ですからその時気に入らなくても、しつっこく何度も聴いて、
何とか演奏の美点を発見するように努めています。

まあこれは、せっかく買ったCDなのでもったいないという
貧乏性のあらわれでもありますが・・・

さて、今夜はCS−PCMラジオで、リチャード・グードと
鈴木雅明さんのパルティータが放送されます。
しっかりgetするつもりです。楽しみだなー

日記も楽しみにしています。(^o^)



From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/26 03:04

今日の感想記。

BBS2でもやってしまいましたが、
どうも何か言いたくなってしまうんですね。
人恋しいのでしょうか。

・mont_54さん。
 ヴァルヒャのフーガの技法ですか。なるほど。
 確かに”凄い”に尽きますよね。
 <フーガの技法>という曲自体、
 何か近寄り難いオーラとパワーを持ってる感じです。
 ヴァルヒャで聞くと、特にその感が強くなります。
 感傷を取り払い、研ぎ澄ました神経の糸で紡ぐ旋律。
 能や俳句などに通じる境地なのかもしれません。

 ただ、極度の集中力を必要としませんか?
 実は私、グールドとヴァルヒャで聞いてみたのですが、
 現在体調不良の日向に、ヴァルヒャはちょっと辛いです。
 ヴァルヒャを聞くなら、万全の体調、
 全て受け入れる準備をして臨みたいですね。
 そうでないと良さが半減するような・・・。
 その点、グールドはかなりラフに聴けます。
 もっともこんなんグールドが聞いたら鼻で笑うことでしょうね。

 でもjuncoopさんのおっしゃる通りです。
 バッハに興味のある方なら一度は聞いておきたい。
 しかし華麗さや温かみを期待しちゃダメですよ。
 ここには彼の厳しさとひたむきさが直にあるからです。

・juncoopさん。
 リヒターのオルガンについて。なるほど。
 確かにどれも優れものです。
 特にドリア調(BWV538)とパッサカリア(BWV582)は、
 より深くバッハを聞きたい方にとって、絶対お勧めです。

最後に。
演奏家にもよりますが、バッハの音楽は時として体調に左右されます。
集中して聴き、旋律に傾倒することで、深淵の光に出会える。
その途中はゴルゴタへの道だったりします。
体は大事にしましょう。
(胃薬飲んでっ、注射を打ってっ。違〜うっ!!)

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/26 03:01

添乗員、感謝のことば。

みなさんこんにちわ、日向です。
遅くなりましたが、皆さんに感謝です。
(タイムリーな会話に乗り遅れてしまった・・・)。
正直思ったより反応が高いのにびっくり、立案者冥利につきます。

それぞれに感じるところが違い、様々な曲が出て来る。
残した曲数の多さもありますが、
多角的な視野と与えるインパクトの違い。
この辺りがバッハの音のすばらしさと深みであり、
私達は共有したり参考にしたりしながら、
みんなでどつぼにハマってるわけですね。

いろいろ回答を頂きましたので、
今日は少しづつ感想を書かせてもらいます(きっぱり)。

・skunjpさん。
やはり幅広く聴いてらっしゃいますね。
過去にこだわらず、常に新しく良い音を求める。
しかし決して昔を軽んじてはいない。
見習いたい姿です。
一度自分に合った型ができると、新感覚には違和感を持つもの。
juncoopさんも5/20に書いておられましたが、
できる限り大きな耳を持ちたいですね。
みんなでダンボの耳になりましょう。

>管弦楽組曲No1。

skunjpさんによりますと、TPが入ってないんですって!
すごく興味があるので今度CD見に行ってきます。
私はTPって非常に効果が難しい楽器の1つだと思ってるんです。
派手なのでバランスと心地よさを提供するのが大変かなって。

>無伴奏チェロ組曲No4。

気分で選んだのであの選曲だったんですが、4番も捨て難い。
特に1楽章が絶品!
身も心もひとまわり大きくなった感じがします。
日向はカザルスで聞いてるんですが、
関係ないのになぜかアンダルシアの雄大な大地が目の前にあります。

・nujikoaさん。

>「通」だな〜

とんでもないっ! 単なるめぐり合わせと感覚です。
日向がこのBBS1で選曲したものは、どれもフィットしたものばかり。
さっぱりわかんないけど、なぜか心に響く。
私から見ると平均律2巻を選曲する方が、
ずっと渋くて通だと思います。
というのも、まだ日向が2巻の良さがわからずにいるからなんです。
1巻はとてもフィットする曲が多いのに、2巻はそれがなかった。
グールドとランドフスカで聴いてますが、うーん・・・。
もう少し年を重ね経験を深めると、違う輝きを見つけられるのかも。
折を作って私の耳に水を与えることにします。

・juncoopさん。

>オルゲル・ビュッヒライン

マタイやカンタータの大作も大きな魅力ですが、
こういった小曲(と呼んでいいのか?)にも、
彼の素晴らしさが継承されていて、決して手抜きなしですよね。
こじんまりした奥深さ。
まるで爽やかな風を、薄明かり差し込む茶室で聞いてるような。
バッハには私の知らない名曲がまだまだたくさんあって、
本当に困ってしまいます。
(嗚呼、リリングの全集が欲しい!! まだ言ってます)。

みなさん、ご協力ありがとうございました。
さて最後に、juncoopさん企画(?)の

>人間の感情に応じたバッハの音楽

ということで、日向も1つ。
・まったりした感じ(”ぼんやり”に置換してもOKかな)の時。
 声楽ならカンタータ第22番(リリング)。
 冒頭で物思いに沈み、レチタティーヴォで希望の光
(伴奏の弦がなんとも幻想的!)
 そして究極がこのアリア。とても満ち足りた気分になります。
 最後はあっさり明るいコラールで。
 ほんとにまったりですよ〜。少し地味めなのがミソです。
 実は私この22番、相当お気に入りです。

 声楽以外なら無伴奏フルートパルティータ イ短調BWV1013(ニコレ)。
 曲なのか楽器のせいか。
 短調なんだけど、悲壮感はないんですよね。
 淡々と、まったりと最後まで進んでいきます。

長文、最後まで見て下さった方、
ほんとにありがとうございます。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/25 21:41

RE:フーガの技法

ヘルムート・ヴァルヒャ

いやもう凄いですわ・・・

これだけの(演奏)規模と、こんなに堂々とした録音は
さすがのグールドも及ばなかった。

他ではドイツ交響楽団ベルリンのオケ・バージョンや
タヘツィのオルガンなども聴いていたのですが、
「これ(ヴァルヒャ)こそ、大本命」の感ありです。

フーガの技法だけでも¥8000の価値がありますね。

juncoop さん、
ヴァルヒャのゴルドベルグは私も好きです。
変奏毎に音色を変える手法は、実にアンマ−の魅力と
ヴァルヒャのセンスの良さを表していますよね。

話は変わりますが、
今日はずうっと家事におわれ、結局一日中外出できず、
そのかわり、昼間NHK教育で「能」をやっていので
ひさびさに鑑賞出来ました。

わが国の伝統芸術、西洋のそれに比べて
いささかの遜色もありません。


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/25 20:47

続・今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、今日の後半も数曲のバッハを聴いております。


●バッハ/G線上のアリア

juncoop(ピアノ)

自分でG線上のアリアをたまに弾きますといいですね。やっぱりこの曲はバッハの優れた音楽で最高に美しい曲だと思います。高音域の美しい旋律と、バス音階の魅力は当然ながら、多くの人が言う内声のハーモニーが(第2VnとVa)素晴らしい事は言うまでもありませんね。ヘンデルの音楽は解りやすい協和音であり単純でもあるのですが、バッハの音楽は不協和音の美しさがあり、優れてますね。


●バッハ/管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067

セヴェリーノ・ガッゼローニ(フルート)イ・ムジチ合奏団

フィリップス

序曲からして、ドイツ的で重厚な演奏で聞き手を圧倒させざるを得ません。本当にイタリアの合奏団?と疑いたくなるほど、スケールの大きな演奏で音色の厚さは強烈でよく弦を歌わせております。このような2番が現在聴けなくなったのは、やはり残念ですね。とても説得力があり、満足できる演奏です。


●バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV988

ヘルムート・ヴァルヒャ(アンマー・チェンバロ)

EMIクラシックス

ゴルトベルクの名演は、グールド、レオンハルトと素晴らしい演奏があるのですが、このヴァルヒャの演奏もその1つですね。モダン・チェンバロによる演奏で音色はかなり鋭い響きではありますが、この演奏のはりつめたような緊張感とその精神性の高さは、他の演奏では到底聴けない存在価値があります。




To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 05/25 13:41

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは、今日は曇り空で、ちょっと涼しいですね。毎日の気温に波があるので、体調がついていきません。

Music:BACH1000では、カンタータ第48番をアップしました。

★skunjpさん
カンタータ第198番は、まだまだ満足が出来る演奏がないですか。昨日私もガーディナーを聴いたのですが、けっこうアッサリしてますね。いい演奏なんですけど、私はやはり重々しく演奏してほしいという、この曲に対する個人的な思いいれが強いですね。ヘレヴェッヘはそんなに台無しにしてますか?となるとヘレヴェッヘは敬遠ですね。ヘレヴェッヘのお勧めのカンタータは何番がいいのでしょうね?
今のところ、第198番についての私の推薦盤はロッチェと、かなり強烈なんですが、悲壮感を濃厚にしたロマン的解釈で遅いテンポのシェルヘン盤となります。昨日、シェルヘンを聴いたのですが、やっぱり1番に推薦したくなる演奏で、時代錯誤なのかもしれませんが、一度は聴いていただきたい演奏かもしれません。それはメンゲルベルクのマタイのようなものかもしれません。シェルヘンの198番は skunjpさんの言うヘレヴェッヘの「重くもたれる表現」という、別の意味で重くもたれるようなロマン的な演奏かもしれません。


★montさん
ヴァルヒャのオルガン全集どうですか?フーガの技法はオルガンによる演奏ではヴァルヒャがとりわけ優れた演奏だと思いますね。未完の3つの主題によるフーガはヴァルヒャ自身による完結版もありまして、これも興味深いものです。ヴァルヒャについてはまだまだ聞込んでないのですが、トリオ・ソナタやオルガン・コラールが優れておりますね。しかし、派手なトッカータや前奏曲あたりになると、曲によってはリヒターやアランの演奏が素晴らしい場合もあります。ヴァルヒャの演奏は、やはり私にとっては教科書でございまして、座右のCDであることは事実ですね。バッハ・ファンには絶対聴いてほしい全集です。



【今日のCD】

●バッハ/オルガン作品集

カール・リヒター(オルガン)

1964〜78/アルヒーフ【推薦盤】

このリヒターによるオルガン作品集は、フライベルク大聖堂のジルバーマン・オルガンによる演奏がとりわけ、優れておりまして、その響きは聞き手を圧倒せざるを得ない。その動的でスケールの大きな表現は大いなる感動をもたらす。特に推薦したいのは、トッカータとフーガニ短調【ドリア調】BWV538、トッカータとフーガへ長調BWV540、パッサカリアとフーガハ短調BWV582、コラール・パルティータ【ようこそ、慈悲あつきイエスよ】BWV768の4曲でして、これらの演奏を聴くと「リヒターの演奏を超えるものはない!」と思ってしまう程の名演であります。