クラシック音楽掲示板


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To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/11 21:50

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、梅雨といえども、今日は涼しい良い天気でした。


【今日聴いた音楽】

●バッハ/管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068

カール・シューリヒト指揮 フランクフルト放送交響楽団

1961年

不思議とモノラルみたいなんですが、演奏としてはカザルスの指揮したものと少し似た感じですね。堂々たる序曲はトランペットとティンパニを押さえ気味で、ビバーチュの部分、第一ヴァイオリンはソロで協奏曲風にやっているところは、かなり時代の先端をいっております。まあここはあまり気に入らないのですが、ヴィンシャーマンやパイヤールの演奏を先取りしたものですね。エール(アリア)はとても情熱的に弦を一杯歌わすところが好きですね。少し速めのテンポで時代を象徴してますね。ガヴォットはそれまで押さえていたトランペットとティンパニを前面に押し出し元気な演奏でテンポも好ましいです。ブーレ、ジーグと輝かしく、大オーケストラで盛大に演奏されていて納得が出来る演奏です。無難な演奏といえばそれまでなんですが、カザルスのようなクセはあまりありませんね。違和感なく聴ける演奏ということでしょうか。


●バッハ/カンタータ第190番【主にむかいて新しき歌をうたえ】BWV190

鈴木雅明 指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン
ロビン・ブレイズ(A)、ジェイムズ・ジルクライスト(Ten)、ペーター・コーイ(Bs)【大推薦】

2002年神戸/BIS

このカンタータの冒頭合唱はずば抜けてバッハの合唱曲ではすぐれた音楽ですね。荒々しいトランペットとティンパニの連打は輝かしく、聞き手を感動させます。鈴木氏の御子息が、消失した曲の部分を補筆したらしいのですが、なかなか素晴らしく仕上がってます。第3曲のアルト(カウンターテナー)のアリアがまた良い曲でして、弦の響きか印象的ですね。第5曲ヴィオラの伴奏によるテナーとバスのデュオがまた荘厳な感じで美しいですねーー。祈るように唄われます。最後の合唱コラールは、歌詞の合間にトランペットとティンパニが入りますが、バッハのオリジナルかどうかは疑わしいですね。またフリーデの仕業か? しかしこのコラールはとても感銘を受けますね。久々に良い演奏に巡り合いました。


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/11 19:01

鈴木雅明のカンタータ第190番

皆さん、こんにちは、

今週の末は、バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイがありますね。
とても楽しみです。鈴木雅明のヨハネは、以前NHKのBS2で放送されまして、今度はマタイ!!

私は、バッハの宗教大作は、いまだにモダン楽器による大編成管弦楽団による演奏が好きなのは変りありません。リヒターをはじめ、ヨッフム、クレンペラー、フレーミヒやトーマス・カントルによる演奏にやはり感動します。また小編成でも、リリング、コルボ、ミュンヒンガーもいいですよね。古楽器による演奏は、あまり聴かないのですが、レオンハルトと鈴木雅明はちょっと別格ですね。

鈴木雅明の演奏は、skunjpさんのお勧めもあって、聴き始めたのですが、カンタータ第54番は、ちょっとガッカリしたのが、正直なところ、しかし、感動したのが、カンタータ第190番です。このカンタータは、楽譜が部分的にしか残っていないのは事実でして、そのため演奏は、リリングと鈴木氏があるのみ。もちろん両方とも名演です。特に冒頭合唱の戦闘的な(大天使ミカエルと悪魔の戦いのような)音楽で、華やかで力強い音楽!!バッハ・トランペットの旋律とティンパニの連打が感動的、しかも中間部のコラールや、ハレルヤなどとても素晴らしい合唱。鈴木氏の録音は、神戸松蔭大学の講堂でされましたが、音響がまたいいですね。トランペットの響きの残響や、ティンパニの奥深い響きが素晴らしく、この感動は、コルボのマニフィカト以来のものです。
これからは、鈴木氏のカンタータの録音が楽しみになってきました。

★skunjpさん
リヒターのオルガン協の件、ご好意有り難うございます。その件は、前にもお話したとおりで、お手煩わせる訳にもいきませんし、貴方の心暖かいお気持ちだけを感謝しておきます。
ブルックナーについは、いまだに理解しにくい音楽で、ちょっとまだまだ理解するのに時間がかかりそうです。ワーグナーやマーラーは結構入っていきやすいのですが、ブルックナーはなぜか私が入る事を拒んでいるような、門を閉ざしたものとなってます。「門を閉ざしているのは、貴方の心の方である」と天の声が聞こえてきそうです。ブルックナーは私が感動するような、演奏を聴けていないのかもしれませんね。第8番の第3楽章のハープの入る部分でskunjpさんが涙されたところは、ぜひ聴いてみます。私も感動してみたいですね。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/11 11:24

人っ子ひとりいない世界

juncoopさん、皆さん、お早うございます。


仕事をしながら頭の中でブルックナー8番、冒頭が鳴っています。
困ったモンです。(^^;;

バッハ以外に僕の好きな作曲家として、フォーレ、ドビュッシー、
ラヴェル等のフランス勢があります。最近、オネゲルも面白いと
思っています。これらは、ほぼ毎日聴いています。

そして、ドイツ勢としては何といってもブルックナーですね。
あまりに非日常の音楽なので毎日は聴けませんが・・・(^^;;

ブルックナーは学生時代は良く解りませんでした。しかしオケに
入って彼の交響曲を演奏するようになり、やっと凄さを体感しま
した。特に8番は形容に苦しむほどの作品。人間離れしています。
3楽章のハープが入るあたりで演奏中しばしば涙したのを覚えて
います。あの感動はいったい何だろー・・・

人間離れしているという意味は、つまり、人間の喜怒哀楽を超越
しているということですね。それはたとえば、恋人に振られて
ツライという情念を、ああでもないこうでもないと微に入り細を
穿って表現するシューマンのような世界と、何と隔絶しているか、
ということです。
(あ、シューマンは大好きです・・・(^^;;。
最近出たヴェルナー・ギュラの「詩人の恋」にハマってます。)

ブルックナーの視点は自然界(神)です。それは例えばアルプスの
頂から四方を展望するような豪壮雄大な世界であり、また後期に至
っては、地球さえ超越して宇宙に浸透するかのような、幽玄にして
神秘的な経験を僕たちにもたらします。

ひとことで言えば、<人っ子ひとりいない世界>ですね。
僕はそれを心から愛し、感動を覚えるのです。


※人の気配が感じられない世界と言えば、シベリウスの交響曲も
 そうです。これもまた好きな世界ですね。


>ベームのブルックナーは、私も7番のCD持っているのですが、
 どうも、ヨッフムのベルリン・フィル/バイエルン放送響による
 演奏が衝撃的で忘れられません。8番については、セルの演奏が
 気に入ってます。

セルの8番は古典的に浄化されていますね。僕も以前、時々聴きま
した。ヨッフムについては、2番、4番、6番、7番あたりを、
DSKで聴き直したいと切望しています。安い中古の全集を
探索中・・・(^^;;


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/10 10:42

リヒターのヘンデル/オルガン協奏曲

juncoopさん、皆さん、お早うございます。


>シューリヒトの10CDのコンサート・ソサエティ盤お持ち
 なんですか?あの中に、ブランデンブルクと、ヘンデルの合
 奏協奏曲がありますが、演奏はいかがですか?有名な演奏で
 したら、誰の解釈に近いか、教えてください

シューリヒトのブランデンブルグ協奏曲は最近、再発されたよ
うで、PCMラジオからMDに録りました。

ちょっと聴きにはレーデルの音に近いと思いました。
当時としては小編成で、筋肉質の響きです。シューリヒトは
昔の大指揮者の例には珍しく、厳密なバロック様式を身につ
けているようで、違和感が全くありません。

ただし、チューリッヒバロックOが2流の団体みたいで、下手
ではないのですが(トランペットとかとても上手い)アンサン
ブルに難があります。録音も貧しいです。これが一級の室内
アンサンブルだったら凄い名演になったでしょう。実に残念
です。

しかしながら、シューリヒトの典雅に引き締まった演奏芸術を
愛する人なら絶対に好きになってしまう演奏ですね。

>特にリヒターのヘンデルのオルガン協なのですが、まだ聴い
 ておりませんものの、他の人の感想によれば、合奏協奏曲
 作品6のような、大編成のオーケストラと大オルガンによる
 緊張感のあるヘンデルが聴けるようです。これも興味深いで
 すね。

リヒターのヘンデル/オルガン協奏曲は、CDではないですが、
ある人からビデオを貰って視聴しました。実に圧倒的な演奏です。
ヘンデルのイメージが変わりますね。

※何でしたらダビングしてお分けしましょうか。


<今朝聴いたカンタータ>

さて今日は、鈴木さんのカンタータ全集Vol.4に入っている
「おお 聖なる霊と水の洗いよ」BWV165を話題にしちゃいます。

この曲の第1楽章はずっと苦手だったのです。
何か主旋律が単純ぽくって。

しかし今朝は、単純な旋律だからこそフーガで重なる時にさらさら
と流れる「水」が効果的に表現される、ということに気付き
「さすが!大バッハ先生様」と平伏した次第・・・・

その観点から聴けばとても透明で純粋な、水のような旋律です。




To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/09 21:37

休み明けはちょっと疲れますね。

皆さん、こんばんは、関西は明日から梅雨入りということで、またムシムシとする気分の悪い毎日が続きそうですね。

「鮎の塩焼き食べたい!!」・・・・← なんでしょう?急に!


★skunjpさん
『先週有ったシェルヘン/BWV198が売れてました。
残念。リヒター/ブランデンブルク旧盤が1.2k円
であったのですが涙を飲みました。』

あまり無理されませんように。シェルヘンはあくまで私の好みなんで。
それから、リヒターについては、ミュンヘン・バッハと解釈は似ているので、これもあまり無理されませんように。本当にきりがありませんからね。


『昨日は少ない予算の中でブルックナーを買ったからです。
No9 シューリヒト/VPO』


さすが!!シューリヒトの9番いいですね。私もLP時代から聴いてます。ところで、skunjpさん、シューリヒトの10CDのコンサート・ソサエティ盤お持ちなんですか?あの中に、ブランデンブルクと、ヘンデルの合奏協奏曲がありますが、演奏はいかがですか?有名な演奏でしたら、誰の解釈に近いか、教えてください。
あの10枚組は6千円程しますが、ブラームスの4番がかなり渋いですね。LPでよく聴いてました。コンサート・ソサエティは年配の方は同じみと思いますが、指揮者の手のマークがトレードマークになってますね。以前日本コロンビアからLPで復刻してました。

  

『それで昨夕はNo8ベームを久しぶりに聴きました。
う〜む。実に巨大な曲ですね。80分もかかる。(^^;;
内容も超巨大な神々しさで、ちょっとひとことでは言え
ません。』



ベームのブルックナーは、私も7番のCD持っているのですが、どうも、ヨッフムのベルリン・フィル/バイエルン放送響による演奏が衝撃的で忘れられません。8番については、セルの演奏が気に入ってます。



★サバリッシュのヨハネ

昨日は、久々に、NHK交響楽団の1995年のビデオ、サバリッシュの指揮で、ヨハネ受難曲を聴きました。N響の編成は、ミュンヘン・バッハ管弦楽団の規模で、かなり大編成です。ちなみにチェロ6、コントラバス4ですから、低音は利いてますね。ヴィオラ・ダモーレやガンバは使用してますが、リュートのかわりにポジティフオルガンを使用してましたのが、ちょっとガッカリ。レシタティーボは、チェロ1とオルガンだけなので、これも、ちょっと弱い。合唱の東京芸大は、なかなかの合唱で、大編成でした。アリアの弦の伴奏は、線がちょっと細いのがまたがっかり!!しかし、さすがにバイロイトや、バイエルン国立歌劇場を指揮してきた、ベテランのサバリッシュだけに、合唱の扱いはかなり上手いですね。コラールは感動しました。


★マイスキーの無伴奏チェロ組曲5番

日曜日のN響アワーは、マイスキーとスイトナーによるドヴォルザークのロ短調の協奏曲で、とてもよかったです。アンコールは、バッハの無伴奏チェロ第5番サラバンドでした。とても暗いわずか20小節の音楽ですが、あの深さは感動しました。マイスキーの思いつめた演奏はタダモノではありません。私は早々に、5番の楽譜をみて、自分で久しぶりにチェロの演奏をしようと思いました。それほど、感動しましたねー!



【今日聴いた音楽】

●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050

カール・リヒター指揮リヒター室内管弦楽団

1956年/テルデック

5番については、疑似ステレオなんですが、録音はかなり鮮明で聴きやすいのは、やはり50年代の録音ですね。2回目のテンポの速さより少しゆっくりなんですが、あの1楽章のトュッティなんですけど、あいかわらず、チェンバロで「ガチャガチャ」でしゃばってますね。あの名旋律は弦だけで聴きたいもの。これだから、チェンバロ奏者兼指揮者は困る!!しかし、この1回目の演奏は、活気がありますね。リヒターならではの緊張感のある演奏はやはり聞き物。解釈としても2回目のミュンヘン・バッハとはさほど変りはありません。それは、パイヤールのブランデンブルクがそうであったようなもの。リヒターが晩年に録音したようなカンタータ第140番の演奏のような極端な違いはまったくないですね。ですから、リヒターの大ファンではない限り、この1回目は特にお勧めはしません。ただリヒターの若々しさが魅力ですね。同じリヒターの古い録音を買うなら、ヘンデルのオルガン協や、ミュンヘン国立管弦楽団?との古い録音で、BWV140やクリスマス・オラトリオあたりが、聴きたくなりますね。一体どんな演奏なのか、興味があります。現在CDは出ていないようですが。特にヘンデルのオルガン協なのですが、まだ聴いておりませんものの、他の人の感想によれば、合奏協奏曲作品6のような、大編成のオーケストラと大オルガンによる緊張感のあるヘンデルが聴けるようです。これも興味深いですね。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/09 10:17

皆さんお早うございます


juncoopさん、

オーボエの名手としてクレメントを忘れていました。
リヒターとだったら、シャンではなくてクレメント
の方でしょうね。

さて、昨日ディスク・ユニオンに行きました。
先週有ったシェルヘン/BWV198が売れてました。
残念。リヒター/ブランデンブルク旧盤が1.2k円
であったのですが涙を飲みました。

昨日は少ない予算の中でブルックナーを買ったからです。

No5 ヴァント/NDR
No7 ヴァント/BPO
No8 ベーム/VPO
No9 シューリヒト/VPO  しめて3k円ちょい

それで昨夕はNo8ベームを久しぶりに聴きました。
う〜む。実に巨大な曲ですね。80分もかかる。(^^;;
内容も超巨大な神々しさで、ちょっとひとことでは言え
ません。


mont_54さん、

>僕のところは一人娘で、もう20歳ですからなんですが、
 でもこの数年、めっきり会話(話題)が減っています。
 なんか悲しいです。

わが家では、だんだん長女の心が掴めなくなっています。
どこか遠くへ行きつつあるような。

そして、彼女もまた、親の存在がどんどん小さくなって
いるのでしょう。その分、自分の世界が大きくなって
いる。それが成長っていうもんでしょうね。(^o^)

最近ブラスバンドでクラリネットを始めまして、家でも
ビービーやってます。かなりうるさいです。(^^;;

>興奮のあまり、思いっきり長文になってしまいました。

スパルタクスの話って最後に救いがないですね。う〜む。
聖書にも、嫉妬心からダビデを殺害しようと追ってくる
サウル王を、ダビデは殺す機会があったのに敢えて見逃
す、という話があります。

「主は、おのおの、その人の正しさと真実に報いてくだ
さいます。主はきょう、あなた(サウル王)を私の手に
渡されましたが、私は、主に油そそがれたあなたに、
この手を下したくはありませんでした。」1サムエル記

このように言って、すべてを主に委ねたダビデは最終的
にサウルの手から守られます。反対にサウル王は敵との
戦闘で命を落とします。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/08 18:03

引き続き・・・

みなさん、こんにちわ。

skunjpさん、

>家族って切ない存在ですね・・・

グサっときましたね。この一言
僕のところは一人娘で、もう20歳ですからなんですが、
でもこの数年、めっきり会話(話題)が減っています。
なんか悲しいです。

juncoopさん、

>私は、やはりチャイコフスキーとラフマニノフ

私もこの二人は好きです。
というより、ロシアの音楽って一言で言っても、
作曲家やら演奏家やら、キラ星のごとくやたら天才肌が多くて
どれもこれも凄いのばっかりですよね。


★そういえば、前回の投稿での間違い
「スパルタクス」の第1幕の解説で(妻エギナ)とあるのは
もちろん(妻フリーギア)の間違いでした。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/08 17:45

本日鑑賞した芸術

昨日バレエ音楽を聴いたせいで、
久々にDVDを回してバレエ鑑賞に走りました。

★アラム・ハチャトゥリアン
 「スパルタクス」(全3幕)
    1990年:ボリショイバレエ団・ボリショイ劇場管弦楽団

バレエは優れてビジュアルな総合芸術(僕の口癖・・・笑)         
バレエ組曲など、音楽だけで楽しむのはボクシングを観に行って
リングサイドで目をつむって音だけ聞いているようなもの。

言語の障壁がなく、万国共通のボディ・ランゲージ。
特に好きな演目では何度観ても感動します。

古代(共和制)ローマ時代の奴隷反乱を題材にした叙事詩。
自由を求めて立ち上がる反乱軍の英雄スパルタクスと
反乱を鎮圧するローマの将軍クラッスス。
この階級的対立構造を縦軸とするならば・・・

これにスパルタクスを支える妻フリーギアとの純真な愛。
クラッススに仕える愛妾エギナの権力欲にまみれた邪な愛。
これも愛、あれも愛〜(どっかで聞いたよーな・・・)
といった2つの愛憎を横軸に織り成すタペストリー。
それがこのバレエの特徴です。

作者のハチャトゥリアンはグルジア生まれのアルメニア人。
スパルタクスは当時のトラキア(現在のルーマニア)人で、
地理的には黒海を挟んだちょうど東岸と西岸にあたります。
ガイーヌ組曲の「剣の舞」だけが突出して有名なのですが、
中央アジアというのかコーカサスの民族的な色彩に富んだ音楽
劇的な作風は凄いと思います。


第1幕
ローマ軍に敗れ、奴隷として連れて来られるスパルタクスと
その仲間(中には妻エギナも)たち。
奴隷市で引き裂かれるスパルタクス夫婦、フリーギアは
クラッススの館での給仕に(そこで妾エギナにいびられる)
スパルタクスは剣闘士として養成所?に・・・
クラッススの館で宴会があり、そこでの座興に決闘を強いられ、
スパルタクスは心ならずも仲間を殺してしまう・・

第2幕
自責の念にかられ、スパルタクスは仲間に呼びかけ造反に立上る。
途中羊飼いたち(下層貧民)を糾合しながら勢力を膨らまし、
一路クラッススの館を目指す。
反乱軍から単身先行してスパルタクスは館へ潜入。
そこで妻フリーギアを救出する(最大の感動的場面)
宴会に酔いしれるクラッススは反乱軍の進入になすすべもなく
取り囲まれ、スパルタクスと1対1の決闘。
決闘に勝ったスパルタクスはクラッススの命を助け、
自分達は自由が欲しいだけ(自分達を追うな)と言ってその場を去る。

第3幕
怒りと復讐に燃えるクラッススは愛妾エギナをスパイに遣わし
一方自分は反乱軍を鎮圧すべくみずからの軍団を整える。
反乱軍の駐屯地に潜入したエギナは酒と女で士気をくだく作戦に出る。
やがてローマ軍の追撃を知った反乱軍の中では動揺が起こり、
落伍(逃亡)が相次ぐが、スパルタクスは最後まで残った仲間達と
クラッススの軍団を迎え撃つが、衆寡敵せず敗れ去り、
スパルタクスは槍衾の血祭りに(クライマックス)・・・・
スパルタクスの遺骸を前に悲嘆にくれる妻フリーギア。

とまあ、粗筋としてはこんなモンなのですが、
すんません。
興奮のあまり、思いっきり長文になってしまいました。(^^ゞ

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/08 12:55

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは、juncoopです。

今日の大阪は、晴天で爽やかな気持ちのいい日となってます。

今日は Music:BACH1000 において、カンタータ第50番をアップしました。


ロシアの作曲家が話題になってますね。私は、やはりチャイコフスキーとラフマニノフが好きなんですが、

★チャイコフスキー/交響曲第4番〜第6番
ムラヴィンスキー指揮レーニングラード・フィル

★チャイコフスキー/幻想的序曲「ロミオとジュリエット」

★ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、第3番

★ラフマニノフ/交響曲第2番、パガニーニの主題による狂詩曲

★ムソルグスキー(ストコフスキー編曲)/展覧会の絵

★リムスキー=コルサコフ/シェラザード

などが好きですね。特にストコフスキーの展覧会の絵は、ラヴェルの編曲よりも優れていて、とても派手で壮大ですね。フィナーレのキエフの門は、あまりにも華麗で、聞き手に大いなる感動を与えます。ストコフスキーのオーケストラ編曲は、バッハなどで有名ですが、この展覧会の絵は、最も効果が発揮され、素晴らしい演奏でもあります。


【今日の音楽】


●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046

●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047

グスタフ・レオンハルト指揮(チェンバロ)ブリュッヘン(bf)ドンブレヒト(ob)コスター、コーニングス(hrn)S.クイケン(vn)Rippas(tp)アスペレン(cem)他

1976〜77年/セオン

古楽器によるブランデンブルクは今までコレキヴムアウレウムによる演奏をとても気に入っておりましたのですが、このレオンハルトらによる演奏もなかなか素晴らしい演奏です。第1番も優れておりますし、第2番はコレギウムアウレウムの方が優れているのですが、それに迫る名演と思いますね。優雅な表現で、古雅でゆっくりとした演奏は、聞き手を魅了しますね。トランペットのRippasもかなり上手いトランペット奏者です。






From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/08 11:09

グリュミオーのヴァイオリン協奏曲

皆様、おはようございます。

今朝は子供を思いっきり叱ってしまい、ちょっとブルーです。
女の子は男の子と違って複雑で、あつかいが難しいですね。
一緒にいると決まって何かトラブルがあり、しかし離れては
いられない。一緒にいたい。家族って切ない存在ですね・・・

そんな中でひとり、ブランデンブルグを聴いています。

レパード/イギリス室内(75年)。
当時としては小編成のとても生き生きとしたテンポで、
ナイスです。

以前は真面目一辺倒の魅力の薄い演奏、という感じを受け
ていましたが、今日は誠実な一本気の演奏がすがすがしく
好ましく聴こえて来ました。耳というものはその日の加減
で微妙に変わるのですね。

CDの余白にはオマケで、グリュミオーのヴァイオリン協奏曲
64年の録音が入っています。これが素晴らしい演奏です。
レパードの立派で引き締まったオケをバックをに、グリュミオー
がたっぷりの美音で歌います。

グリュミオーは何といっても音が素晴らしいですね。やや大き
目のヴィヴラートから細かい金粉が たなびき舞うような音です。
音楽もリラックスして豊かなのですが、決して粗野にならず
古典的な格調が高いです。この人には、粋な独特の歌いまわし
がありますが、それはロマン的なようでいてそうではない。
決してベタつかないのです。

グリュミオーはこの頃がベストで、新盤(78年)の方は名演なが
ら、ちょっと崩れがあります。まあ、それがいいのだ、という人
もいらっしゃるでしょうが。


juncoopさん、

リヒターの旧盤良さそうですね。僕はもうひとつ新盤がピンと
来ていないので・・・

さて、今日はこれから礼拝に行きます。
その帰りにディスクユニオンに寄ります。(^^)


mont_54さん、

いつもながら、自分の土俵に持っていき方のお手並みが
鮮やかですね。(汗)

さて、サイのストラヴィンスキーは壮演ですね。
でも僕はこの人、バッハが一番好きです。
新食感バッハですね。
特にフランス組曲No6が好きです。ピアノ版の中ではトップ
クラスの名演です。
ウゴルスキは僕も好きです。願わくばバッハを出して欲しい!
(今のところ左手シャコンヌしかないですね)



From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 21:44

今日聴いたロシアの音楽

ということで、珍しくグールドもバッハも離れてみました。


★チャイコフスキ
 2台のピアノによる「くるみ割り人形」組曲
        アルゲリチ&エコノム

やっぱりマルタおばさんは上手いですね。
特に細やかなパッセージになると、その威力を発揮してくれます。
最後の「花のワルツ」ですが、どうもあの美しい主旋律よりも、
ウンチャッチャ・・・の伴奏部に耳が行ってしまうのは、
グールド・バッハ病の副作用によるものか?(曝)


★ストラヴィンスキ
 ペトルーシュカからの3楽章
        アナトール・ウゴルスキ

これは素晴らしい演奏です。遅れて来たロシアの天才ピアニスト。
「尊敬するピアニストはたくさんいますが、私が影響を受けた
ピアニストはグールドだけ」と言うだけあって、その演奏の随所に
ノンレガートが光りますが、でも決定的に違うのはデュナーミクの
ダイナミックさです。曲自体が煌びやかであるせいもあって、
ピアノの長所を余すところなく引き出しているような好演です。


★ストラヴィンスキ
 ピアノ4手版「春の祭典」
        ファジル・サイ 

若さあふれるサイの意欲的な作品。
演奏者の意気込みがひしひしと伝わってきます。
ピアノ4手版を何と一人で多重録音を使っての録音。
そもそもこの作品の初演は作曲者ストラヴィンスキと彼の理解者であり
親交の深かったドビュッシーのコンビによる演奏というから、
その場に居合わせた人たち(仲間内の演奏会だったらしいですが)の
何と幸運であったことか・・・

「ロシアの音楽」などといいながら、結局はバレエ音楽でしかも
すべてがピアノ演奏と、何ともmont流な偏屈さが目立つ一日でした(^^; 

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 22:10

続・今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、大阪では、雷を伴う大雨でして、稲妻が飛びかってます。

さて、土曜日の後半は、バッハづくしで聴いております。

●カンタータ第214番「太鼓よとどろき、ラッパよ響け」BWV214

トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団/合唱団

テルデックBACH2000第71巻

クリスマス・オラトリオの第1部や、第3部に一部転用された原曲として名高いですね。コープマンの演奏はなかなか元気があって活気に満ちております。バロック・トランペットの旋律やティンパニの奥深い響きが魅力な演奏です。現在この214番は、シュライアーやレオンハルトの名盤もあります。


●ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046

●ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047

カール・リヒター指揮リヒター室内管弦楽団

1956年/テルデック

リヒターの1回目の録音でモノラルでありますが、録音はかなり鮮明!
2回目のミュンヘン・バッハ管弦楽団による演奏より1分ほどは各曲ともわずかばかりはゆっくりとしたテンポとなっている。しかし、その演奏の力強さ、緊張感、重厚さ、強靭さ、演奏の素晴らしさという点では、この1回目の方がすぐれているかもしれない。やはりリヒターの若々しさが大いに発揮されている。第1番は、文句なしの演奏で、これは、2回目同様である。第2番は、トランペット・ソロは解らないが、どうもアドルフ・シェルバウムのようであり、とても素晴らしい演奏。
2回目のトランペットのティボーや、リコーダーのリンデによる演奏はせわしなく、落ち着きがないものであったが、この1回目はかなり落着いた演奏で、フルートを使用している。個人的には、このリヒターの1回目が素晴らしいと思いますね。オーケストラのリヒター室内管弦楽団についての規模は解りませんが、かなり大編成で、ミュンヘン・バッハと同じ規模ではないかと思われます。多分、モーツアルトやベートーヴェンのシンフォニーを演奏する規模のオーケストラという感じですね。


●カンタータ第42番【同じ安息日の夕方】BWV42

ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン放送管弦楽団/ウィーン・アカデミー室内合唱団
シュティヒ=ランダル(S)フォレスター(A)ヤング(T)ボイデン(B)タヘツィ(org)

1964年/ウェストミンスター

第42番は木管と弦による合奏協奏曲風で華麗なシンフォニアからはじまります。シェルヘンのテンポは結構ゆっくりなのですが、大編成によるオーケストラの響きは荘厳でありまして、ちょっと最近聴けない貴重なものがあります。特筆すべきは、第3曲のアルト・アリアで、オーボェ・ソロと弦による伴奏で、ひときわ美しいアリア「イエスの貴い御名において」であります。このような美しいアリアはバッハならではのものですね。シェルヘンの演奏によって、美しく荘厳に歌われ感動しますね。


●ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051

グスタフ・レオンハルト指揮(cem)Sクイケン(va)Wクイケン(gamb)ビルスマ(vc)他

1977年/セオン

懐かしい名演ですね。レオンハルトやブリュッヘン、クイケンらで演奏されたブランデンブルクは、メンバーが今ではそれぞれが指揮者としてオランダを中心とする古楽器界の重鎮ばかりで、いまだにベスト・チョイスされる名盤です。この第6番は、当時コレギウムアウレウムと並んで、古楽器による優れた演奏であり、その価値はいまだに失われていない。



To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 16:58

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは、土曜日の午後いかがお過ごしですか?


★mont_54さん
お久しぶりです。お仕事忙しいそうですね。
メンゲルベルクのマタイは、まだ通しで聴いてないので、なんとも言えないのが正直なところです。かなり聴き込まないと、本当の良さはわかりません。たとえば、シェルヘンのカンタータ第198番をはじめて聴いた時、なんとも言えぬ違和感があり、ちょっと敬遠しそうになりました。ところが何回も聴いていると、いまや、もう手放せないCDとなりましたね、初回聴いて感銘を受けるCDはよいのですが、初回聴いて、違和感のあるCDは、聴き込まないといけません。それは、「なぜ、多くの人々が、絶賛するのか?を知るためでもありますね。」名盤と言われる演奏は、やはり人を惹きつけるなにかがあると思います。ところが、フルトヴェングラーがバイロイトで録音した、ベートーヴェンの第9なのですが、どこがいいのか?いまだに理解できませんね。しかも、音楽関係誌では、いつもベスト・チョイスに選ばれます。なんでだろーー??なんですね。


★skunjpさん
オーボェ奏者の話が話題になってますね。ホリガーなのですが、やはり泣きのオーボェですね。アルビノーニやマルチェッロあたり聴いてますと、やはりホリガーの哀愁のあるオーボェは感動します。それからグレツナーはなかなかいいですね。彼のテレマンのホ短調の協奏曲ですが、とても好きです。マンフレート・クレメントやジャック・シャンボンについては語られてませんね。リヒターやリリングで名演を残している、クレメント、特に21番のシンフォニアとかいいですね。それから、ミュンヒンガーの演奏では常連のハンス・ペーター・ウェーバーもいいですね。音楽の捧げ物のコールアングレはとても哀愁がありまして、リリングのカンタータにも参加しています。フランス系の、ピエルロとシャンボンもいいですよね。パイヤール、レーデル、ヴェルナーのバッハでは、同じみでして、パイヤールやレーデルのVnとobのBWV1060aは二人のオーボェがとてもよいです。


【今日の音楽】


●バッハ/フランス組曲全曲 BWV812〜817

クリストファー・ホグウッド(チェンバロ)

1983年/DECCA

ホグウッドのフランス組曲は以前から定評がありまして、とてもゆっくりと落着いた演奏でして、しかも、楽器は、リュッカースをはじめとする名楽器ですので、とても優雅に聞こえます。この演奏は、ヴァルヒャに次ぐ名演ですね。グールドやレオンハルトを超えているかもしれない!!


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 14:15

juncoopさん

確かに199番は重いですね。

しかし鈴木雅明さんの演奏は、重い曲が深い曲になり。
楽しい曲が、豊かな曲になります。

鈴木さんは、日本が世界に誇るバロック指揮者です。
(同時に世界随一のチェンバリスト、オルガニスト)

メンゲルベルクのマタイはカットがひどいです。
あのバスアリアがないなんて・・・
でも当時はカットが当たり前。全曲演奏などしなかった
模様です。

さて、これからメンゲルベルク/マタイの2枚目に挑戦だ!

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 14:18

オーボエのポリーニ

皆さん、こんにちは。

午前中は長女の運動会に行ってきました。天気が良くて助かりました。
いまちょっと曇ってますが・・・

その後は家で、このところ録りためたMDの整理をしました。
トラックナンバーを付けたりとか、曲目一覧を貼り付けたりとか、
この作業もなかなか楽しいです。

しかしCS-PCMラジオはほとんどタダ同然で、新譜CDはじめ
いろんな作曲家のいろんな曲が聴けて、とても有り難いです。
ここではじめて知った名曲、名演奏家がたくさんいます。
(皆さんもどうですか?)

本日はとりわけ、最近出た吉野直子さん(Hp)のベストアルバム
に感心しました。
ベストアルバムですので、バッハはじめいろんな作曲家の曲の
ごった煮ですが、それでも彼女の個性で、全曲に凛と一本の筋
を通しています。

ハープは割と最近好きになった楽器で、今まで10人以上のハー
ピストを聴きましたが、吉野さんは音楽性とテクニックにおいて
ダントツですね。

ちなみに僕は毎朝、吉野さんのパルティータ第一番で目覚めます。
(タイマーでMDをセットしています)

彼女の極限まで研ぎ澄まされたテクニックで、一曲一曲の核心を
抉り出すような解釈は、聴いていて鬼気迫る<音楽的迫力>があ
り、その点、ポリーニそっくりだと思います。

吉野直子さんはハープのポリーニなのです。

そして、mont_54さん、オーボエのポリーニこそ、ホリガーなの
です。

>ほぼ一週間ぶりの投稿になります。

・・・お待ちしておりました。 (^^)

>よろしければ一度、オーボエ奏者についての所見などを
 お聞かせ願えませんか?
 僕はホリガーも好きですが、シェレンベルガーもいいと思います。
 個人的な好みですが、ホリガーはちと装飾音が多過ぎかな?・・と

ホリガーの音楽もそのけた違いのテクニックと、ピアノからフォルテ
までオーボエとは信じられないようなダイナミックレンジを駆使して、
音楽を彫りの深い<彫刻>のように仕上げます。それはしかし
静的なものではなく、今まさに動き出さんばかりの生命力に満ちた
巨匠の手になる彫刻作品のようです。

音楽的にはフレーズの取り方が非常に大きいです。だから、スケー
ル感もとても大きくなる。これはホリガーの音楽性の底知れない叡智
を象徴します。それは彼の作曲にも顕わにされており、ホリガーは
単なるオーボエ奏者ではなく、まず音楽家として超一流の天才なんで
すね。(バッハの復活節オラトリオ第2楽章アダージョなんて、感涙もの
です。)

しかしその音は、好悪を分けます。僕なんかもちょっと細くて鋭い彼の
音はやや苦手です。

その点シェレンベルガーはバランスが取れています。オーボエらしい
ふくよかな音で、音楽性も素晴らしい。新しくみずみずしい感性も光っ
ています。オーボエ界の第一人者としてこれからますます伸びる人で
しょうね。

僕的にはあと、インデアミューレとか好きです。バッハのFLソナタ、
オルガンソナタ等をオーボエに編曲したCDを何枚か出していますが、
とても甘い柔らかい音が現代的な歌いまわしに不思議にマッチして
います。

あとベテランではパッシン、グレツナー、ゴリツキが凄い。
古い人ではもちろんヴィンシャーマン、そしてリヒターのカンタータで吹
いているシャンが魅力。

古楽では、ポンセールとベルナルディーニがダントツの素晴らしさ!

>日本人でもいい人がいますよね?

宮本さんはカッコ良すぎてキライ・・・(汗)

N響の茂木さんはとても良いですよ。
(カッコ悪いという意味ではなく・・・)

古楽では本間雅史さん、三宮正満さんが巧い。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/07 11:23

皆さんお久しぶり?です。


ほぼ一週間ぶりの投稿になります。

あー、やっと・・・です。(笑)
今週は忙しくて、忙しくて死にそうでした。(少しオーバー?)
仕事の絡みもあって、実は今ちょっといろいろな不安に
苛まれていたりもします。

そんな時に聴くのは?
どーせだからもっと不安を煽ってみよう。と逆療法で、
ここは一番(お決まりの・・・)グールドのトッカータ、
ホ短調BWV914で攻めてみました。

冒頭(前奏部)の下降音階がとても利いていますね。


juncoopさん、メンゲルベルクを買われたとか・・・

>これは聴き込まないと、なんとも言えませんね

さすがは色々と聴き込んでいらしゃるjun さんですね。
僕なんか、前にも言ったとおりマタイはこれしか持っていません。
だから、のっけからヴァイオリン群のすすり泣きを聴いた途端、
一発でK・Oされちゃいました。(笑)


skunjp さん、そういえば吹奏楽畑のご出身でしたよね?

よろしければ一度、オーボエ奏者についての所見などを
お聞かせ願えませんか?
僕はホリガーも好きですが、シェレンベルガーもいいと思います。
個人的な好みですが、ホリガーはちと装飾音が多過ぎかな?・・と

日本人でもいい人がいますよね?

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/06 22:54

メンゲルベルクのマタイを聴く【第1回】

皆さん、こんばんわ。昼は暑いが、夜は涼しい。まさに今は「夕べ涼しくなりしころに、アダムの陥落により」です。

【今日の聖句】

マタイによる福音書より

「人の子を裏切るその人は、災いである。その人は生まれてこなかったほうが、彼のために良かったであろう。」

なんという、厳しい言葉でしょう!
この言葉を聞いて、私は、あまりの衝撃のために絶句しました。


【今日の音楽】

今日は、メンゲルベルクのマタイを部分的に聴いております。

最初、冒頭合唱「娘たちよ来たりて嘆け」を聴いた時は、録音の悪さと、その演奏にとても仰天したのですが、福音史家をはじめとするレシタティーヴォやアリア、コラールなどは、とても聴きやすいと思いました。ピアノが通奏低音で使用されているのも時代を感じますね。血潮したたるのコラールはアカペラですし、私のCDは2枚組でもあることから、アリアが一部カットされている曲がありました。それは、私の好きなアルトの「我頬に流れる涙が何の役にも立たないなら、おお、それなら私の心を取るがよい」の苦悩のアリアでした。ショック! しかも、バス・アリア「わが魂よ、己を清めよ」もカット。なんなんでしょうね!!注目の十字架と地震の後の群集の合唱「やっぱりこの人は神の子であった。」は、リヒターの感動には、全く及ばないです。やはりマタイはリヒターですね。メンゲルベルクのノーカット全曲盤はあるのですかね?それとも私が購入した、アリアがカットされているライヴ録音しかないのでしょうか? しかし、レシタティーヴォよりアリアの方が優れているのに、なぜカットなんでしょうか??
最後の合唱もすごいですね。なにか音楽にウネリのような感じがあります。メンゲルベルクはかなり音の強弱を表現するのが特徴ですね。それは、まるでステレオのボリュームを上げたり下げたりしているような感もあり、果たして効果が出ているかと?言えば、私は首をかしげざるを得ません。

【つづく】


From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/06 18:07

カンタータ第199番

skunjpさん、こんにちは、

『カンタータ199番「私の心は血の海を泳ぐ」鈴木雅明/BCJ/鈴木美登里s それにしても凄いタイトルです。歌詞も罪の苦渋を歌って痛切のきわみ・・・しかしこれも大変な名曲です。1911年にデンマークで発見されたということですが、発見されて本当に良かった。曲はいきなりレシタティーヴォから始まります。唐突に核心の話を切り出される感じで、驚きます。これがとても哀切で美しい。第2曲、アリアの途中にレシタティーヴォがある。これも素晴らしい効果で、さすがはバッハ、革新的です。ベルナルディーニのオーボエはピカイチです。6曲目以降、悔い改めの後の晴れ晴れとした表情がまた素晴らしい・・・』


鈴木氏の199番、聴きやすそうですね。私は、199番をリヒターで当初聴いていたのですが、大変美しい名曲と思いつつも、かなり重たい表現だったので、なかなか聴けないものがありました。つまり非日常的な演奏で、思いつめたような表現のために、かなり構えて聴かなければいけないものがあります。その他ヴィンシャーマン、リリング、ルーシンクと聴くほど聴きやすくなるのですが、やはり曲想からして、重々しいですね。題名が題名だけに、「わが心は血の海を泳ぐ」なんて、かなり重いものを感じますねーー。音楽も当然重くなる。最近の心境としては、かなりヘヴィなので、リラックスした音楽を聴きたくなります、今日このごろ、てか!



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/06 10:11

もうすぐ梅雨入り・・・?

juncoopさん、皆さん、お早うございます。

ホントに最近は平日に良いお天気が続きます。
・・・それで土日が雨だったり。(-_-;)

僕はよく、すべて昼間は晴れて、雨が降るのは夜だけに
して欲しいなんて思っていますが・・・
ワガママ・・・?(^^;;

でももうすぐ梅雨入りですね。
例年6/11頃だそうですが、今年は遅いとか・・・

さて、まあ、沢山買われたものですねー。

>★カール・シューリヒト4枚組 シュトゥットガルト放送響他 1953〜61
 バッハ/管弦楽組曲2番3番
 シューマン/交響曲2番3番
 ハイドン/交響曲86番、100番、104番
 メンデルスゾーン/交響曲4番
            他 1750円

シューリヒトのバッハは味がありますね。ブランデンブルクを
良く聞き込んでみようと思っています。


>★バッハ/カンタータBWV65,81,83,190
 バッハ・コレギウム・ジャパン 第21巻 2000円
 鈴木氏の190番、なかなかいいじゃないですか!

いいでしょう。鈴木さん。この人は日本より海外の方が評価
が高いそうです。
それにしても、Vol20。う〜ん、欲しい!!!
でも7月に出る予定の国内盤にします。
解説が読めないから(^^;;


>★バッハ/マタイ受難曲 メンゲルベルク!! 2CD:1390円
  第1部を少し聴きましたが、ちょっとすごいですね。
  これは聴き込まないと、なんとも言えませんねーーー。
  ちょっと違和感と録音の状態が!

とうとう買われましたか。
「メンゲルベルク理解」は大いなるチャレンジですね。(^o^)


>★バッハ/マニフィカト、カンタータBWV1,82
 ライトナー、レーマンらによる指揮、モノラルCD2枚組:1390円
 大編成で、聞きごたえはありますね。
 ★バッハ/ブランデンブルクBWV1046,1047,1050
 リヒター指揮リヒター室内管弦楽団 980円
 上をいくような、強力な緊張感がありますね。しかも重厚で強靭。
 もっとすごいかもしれませんね。

これも興味が尽きません。
詳しい試聴記を楽しみにしてます。(^^;;


さて、今朝僕が聴いた曲。

・カンタータ199番「私の心は血の海を泳ぐ」
      鈴木雅明/BCJ/鈴木美登里s

それにしても凄いタイトルです。(^^;;
歌詞も罪の苦渋を歌って痛切のきわみ・・・

しかしこれも大変な名曲です。
1911年にデンマークで発見されたということですが、
発見されて本当に良かった。(^o^)

曲はいきなりレシタティーヴォから始まります。
唐突に核心の話を切り出される感じで、驚きます。
これがとても哀切で美しい。

第2曲、アリアの途中にレシタティーヴォがある。これも
素晴らしい効果で、さすがはバッハ、革新的です。
ベルナルディーニのオーボエはピカイチです。

6曲目以降、悔い改めの後の晴れ晴れとした表情がまた素晴
らしい・・・


From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/05 20:23

今日の音楽

皆さんこんばんは、juncoopです。
仕事のある平日は晴天ですから、天気だけには恨めしく思いますね。

昨日、よせばいいのに、またCDなんか購入してしまい。それは、仕事のストレスから来る場合が多いのですが、酒飲みませんので、ウップンばらしは買い物になりがちなところがあります。後で後悔する事が多いのですが。

ところで何を買ったのか・・・・。

★カール・シューリヒト4枚組 シュトゥットガルト放送響他 1953〜61

バッハ/管弦楽組曲2番3番
シューマン/交響曲2番3番
ハイドン/交響曲86番、100番、104番
メンデルスゾーン/交響曲4番
他 1750円

モノラルですが、シューリヒト渋いですね。


★バッハ/カンタータBWV65,81,83,190

バッハ・コレギウム・ジャパン 第21巻 2000円

鈴木氏の190番、なかなかいいじゃないですか!


★バッハ/マタイ受難曲 メンゲルベルク!! 2CD:1390円

第1部を少し聴きましたが、ちょっとすごいですね。これは聴き込まないと、なんとも言えませんねーーー。ちょっと違和感と録音の状態が!


★バッハ/マニフィカト、カンタータBWV1,82

ライトナー、レーマンらによる指揮、モノラルCD2枚組:1390円

これらもモノラルで録音はよくないのですが、ベルリン・フィルやアンスバッハ・バッハ週間合奏団、フィルハーモニア管弦楽団による大編成で、聞きごたえはありますね。


★バッハ/ブランデンブルクBWV1046,1047,1050

リヒター指揮リヒター室内管弦楽団 980円

リヒターがミュンヘンに移ってからミュンヘン・バッハ管弦楽団を結成する前の彼の室内管弦楽団による演奏ですが、ミュンヘン・バッハによる全集よりも、その上をいくような、強力な緊張感がありますね。しかも重厚で強靭。室内管だけにこじんまりとした演奏かと思えば、とんでもない誤算となります。あのミュンヘン・バッハと解釈は変りませんね。いや、もっとすごいかもしれませんね。ただし、ミュンヘン・バッハよりテンポは少しだけゆっくりしてます。しかし力強く、若々しい!


しかし、あまりの一気買いで、今月も後が苦しい・・・・。

感想はのちほどね。



【今日聴いた音楽】


●ハイドン/交響曲第104番 ニ長調【ロンドン】

カール・シューリヒト指揮 フランス国立管弦楽団 1955年

ハイドンのロンドンは、私が、一番好きな交響曲です。やはり音楽としてもハイドンのシンフォニーでは一番優れていて、とても渋い音楽です。シューリヒトの演奏は、とてもテンポがゆっくりなのですが、楽器もよく歌っておりまして、いい感じです。しかし、この「ロンドン」は、ミュンヒンガー指揮ウィーン・フィル1961年の演奏には、到底 およびませんね。ミュンヒンガーとウィーン・フィルはなんといっても、ミュンヒンガーの古典的な解釈とウィーン・フィルの美しさが、とても素晴らしい!同年にカラヤンが「ロンドン」をウィーン・フィルで録音してますが、全然違いますね。はるかにミュンヒンガーが優れております。話はシューリヒトに戻りますが、シューリヒトのハイドンもなかなかヨロシイです。この104番は、第1楽章がとりわけ優れておりまして、最初の序奏などは、ちょっと悲壮感があり、渋いですね。続くアレグロもまた素晴らしい、攻撃的でありながら、優雅さがあります。第2楽章のアンダンテも優雅そのもので、渋くもあります。続くメヌエット、フィナーレとすべて優れておりますね。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/04 17:23

世はデフレ

今日はちょっと外出した時に、不要CDをレコファンに売り
ました。思ったより高い査定にホクホク・・・

ついでに中古CDを2点3枚購入。

1点目はクーベリック/バイエルンでブルックナー4番。
これ思い出のCDなのです。

最近ブルックナーを買い直しています。ブルックナーは
神秘的な山に登る感じですね。スイスの山々を思い出しま
す。雪を頂いた峯々、険しい岩壁、緑の牧草地・・・
人っ子ひとり見えません。そこを一人で登る。

2点目はドビュッシー名曲集の2枚組。入っていた前奏曲
集第一巻/ミケランジェリがお目当てでした。それだけで
充分という感じですが、他に、チェロソナタ/ロストロ、
ブリテン、 夜想曲/アバド/BSO、 牧神の午後〜/
T・トーマス/BSO、 弦楽四重奏曲/メロスSQ、
版画/リヒテル、 海/カラヤン/BPO

   ・・・と、オマケの方が豪華なくらいでした。

セールをやってたので、3枚で1000円を切りました。
まさにデフレ時代のCD購入記でした。


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/04 17:25

ロシア音楽の魅力

★ juncoopさん、皆さんお早うございます。

今朝はバッハから離れてロシア音楽について語ります。

チャイコフスキーは僕、最近聴きませんねー。
交響曲4、5、6番のムラヴィンスキー/レニングラー
ドフィルの奇跡的名演が好きでしたが。あれを凌駕する
演奏は・・・

ヴァイオリン協奏曲はハイフェッツが好きでした。第1楽
章の展開部、ヴァイオリンがハイポジションで登りつめる
あたりは、脳天がヒリつくような快感があります。

ロシア勢の底知れない巨大な感性は凄いですねー。

※スターンはまだ聴いたことがないです。
 シェリングのベートーヴェンは良いですね。
 あとブラームスとシベリウスが好きでした。


★ 日向沙羅さん、お早うございます。

ラフマニノフのピアノ協奏曲は確かに2番より3番の方が
陰影豊かで奥が深いです。

ラフマニノフの自作自演は思いの外クールでちょっと肩す
かしですね。巨匠タイプの演奏としてはホロヴィッツの
名盤があります。めくるめく巨大なロマンティシズム。

カップリングはピアノソナタ第2番 作品36
1978〜80年の録音。オケはニューヨーク・フィルハーモ
ニック、指揮はユージン・オーマンディです。
        BMGファンハウス BVCC-37270

あと現代的なたたずまいの中でロマン的な演奏として
アシュケナージ/ハイティンク(84年)がいいです。

ラフマニノフと言えば、作曲者充実期の作品。交響曲
No2をぜひお聴きください。特に第3楽章はホント
にきれいな音楽で、これを聴いていると僕は、初夏の
ロシアの草原をそぞろ歩くうら若い乙女を連想してし
まいます。

この楽章を映画音楽っぽいという人がいたら、その人
はラフマニノフを聴く資格がないのだ。(^^;;

演奏は指揮、アンドレ・プレヴィン/ ロンドン交響
楽団(1973年録音)・・・ これでいいのだ!

最後にショスタコーヴィッチ交響曲は、最近ブリリア
ントから出た、バルシャイの全集がイチ押しです。
何と11枚組3千円台で買えます。

ショスタコの必要悪、ベタつく梅雨のような憂鬱が少
なく、知情意のバランスが取れてかつダイナミックな
名演です。オケも名人集団。録音も素晴らしいです。
下記にレビューあり。

http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/barshai.html

ショスタコーヴィッチは弦楽四重奏曲が最も好きです。
一押しはタネイエフ弦楽四重奏団。


From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/04 02:54

今日は盛りだくさん。

本日のスレ、第三弾!
そろそろ皆さんも辟易してきたことでしょう。
無駄にスペースを消費して本当にすみません。

<バッハ以外〜>の延長線(延長戦かな?)。
今、日向はマーラーの交響曲第二番(バーンスタイン指揮)を聴いています。

グスタフ・マーラー。
ファンの方にはホントすみません。
毎日聴きたいとは思わない。
でも何かの折、どこかで必ず聞きたくなる。
そんな音だと思っています。
集中力を要求される点は、バッハ以上かもしれません。
私が思うにマーラーの曲はダイレクトなので。
下手をすると、こちらが押しつぶされてしまう。

第四楽章は飾らない感じがしますね。
粛々と歌われます。
バッハもそんなところがあるのですが、
感動を超えた感謝を捧げたくなりますね。

第五楽章。
マーラーはこの手の音作りが得意だったようで。
私的にはクロプシュトック。つぼですね。
マーラーの音には強制的部分も多く、
反発を感じたりもします。
悪く言えばクドくしつこい。
逆に言えばそれは強烈な個性で、
求心力のあるものです。

ちなみにご忠告(大きなお世話!)。
マーラーの交響曲は、
絶対MDで通勤に聴いちゃダメです。
MAXとMINの音量差がありすぎるので。
私は社内で注意され、実感しました。
家でヘッドホン。これは不可欠です。
防音設備の整った環境ならともかく、
普通の人(私も)は我慢しましょう。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/04 02:53

小品の魅力。

本日のスレ、第二弾!
と、声高に叫ぶおばかさんです。

かなり(3・4年)前にTVで聴いた演奏なのですが、
シューマンのトロイメライ(確かそうだった、そうに違いない!)が
未だに忘れられないんです。

誰が演奏してたかもわからない。
ただメロディを思い出すと、涙が止まらなくなる。
なんだか突然、脳に心に旋律が流れることがあるんです。

トロイメライなんて、それこそ少し音楽を勉強(あるいは演奏)した方なら、誰でも弾けそうじゃないですか。
そんな魅力ある小品(この言葉が適当かはさておき)に出会ったこと。
きっと皆さんもあると思うのです。
よかったら皆さんも紹介して頂けませんか?

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/04 02:52

閑話休題?

タイトル通りになるかどうか・・・。
こんにちわ皆さん。日向です。

私の書き込みは最近バッハが多かったので、
今日は趣向を変えてみました。
ちょっと皆さんに聞いてみたいことがあるのです。

曲1.ラフマニノフ ピアノ協奏曲第三番。
(ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
 ピアノ=ラフマニノフ)

ラフマニノフのピアノ協奏曲は第二番の方が有名かもしれませんが、
(日向の乏しい情報から判断してるだけですが・・・)
私はこの3番の方が好きなんです。

よりロシア的というか(何て俗っぽい言い方!)、
深みと華麗さの中の憂いというか。
特に3楽章が気に入っています。
(ENDに向けての上昇音階以降)。

私の感想はど〜でも良いのですが、
皆さんにお聞きしたいのは、
どの演奏がお勧めだろうかってことなんです。
日向はラフマニノフ自身のピアノ演奏CDしか持ってないのです。
juncoopさんの言葉をお借りすれば、
一つのスタイルだけで判断するのは危険。
(という主旨だったような・・・
ごめんなさい! 書き込み途中は回線を切断してるので、
発言の引用じゃないです・・・)
なので、別の演奏家も聞いてみたいのです。

個人的ながら、木曜日にCDを買いにいこうと思ってまして、
この際(どんな際?!)だから募集??してしまおうか。
な〜んて調べる面倒と楽しさを放棄して
横着に走る日向でした。

いつも長文になってしまいますが、
もう一曲(まだ終わりません)。

曲2.ショスタコーヴィチの交響曲。

えー、忘れたわけでなく、あえて抜いています。
そう。第何曲か指定していない。
実は私、2・3・5・7・8・10番は一応知っています。
(全て演奏家が異なるのですが)。
この作曲家に関心はあるのですが、
いったいどの、そして誰の演奏で聴けばよいか。
もしよかったら、皆さん情報を下さい!

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/03 21:40

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは。

毎日いい天気が続きますね。しかしもうすぐ梅雨かも??

★skunjpさん

ホリガーとカメラータ・ベルンのCDは私も持ってます。ホリガーのオーボェはいいですね。師匠のピエルロを超えているかもしれません。
私が、このCDを買ったのは、あのBWV1040が唯一入っているCDだったからです。トリオ楽章BWV1040は、現在演奏がまったく無く、バッハを全曲集める私としては、貴重なCDとなってました。
エマヌエルの作品はあまり聴いていないのですが、BWV1055aいいですね。ホリガーはイ・ムジチとの共演でも多くの名演があり、クラシック名盤CD200選でもあげております、アルビノーニの作品9は最高の名演ですね。もちろんイ・ムジチとのブランデンブルクも最高の名演となってます。
それからカンタータ185番をゆっくり聴いてみます。


【今日の音楽】


●チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35

アイザック・スターン(Vn)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

1977年/ソニー・クラシカル

チャイコフスキー国際コンクールでは同じみの音楽なのですが、このスターンのチャイコフスキーは最高の名演ですね。今から25年前にはじめて聴いたのですが、その感動が忘れられず、いまだにこのスターンの名盤を聴いてます。当時はLPでメンデルスゾーンと一緒に入っておりまして、なんと対照的なコンチェルトだなーーと思ったものです。
しかしヴァイオリン協奏曲はやはりベートーヴェンが最高ですね。ベートーヴェンについては、コーガンとコンドラシンのモノラルによる名演がやはり忘れられない。最近の録音では、シェリングとシュミット=イッセルシュテットの名盤もありますね。


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バッハの息子はお好きですか?

今日はバッハのオーボエダモーレ協奏曲二長調を聴き
ながら出勤しました。演奏はハインツ・ホリガーと
カメラータベルン。

爽やかでしかも豊かな音楽です。
心がゆっくりと平安になるのがわかります。

2楽章は一転して憂愁の音楽。
あてどなく漂う心のようです。その深さ、感情のヒダ
の細やかさはどうでしょう!

これは現代人にも通じる感覚ですね。
そこが「バッハって新しい」と感じる由縁でしょう。

このCDにはバッハの次男エマヌエルのオーボエ協奏
曲も入っています。僕はバッハの息子達の中で、エマ
ヌエルが一番好きです。とても機知に富んだ、思いが
けない展開に満ちているからです。

しかし、例えば第2楽章を大バッハと比べるとき、
その深さ細やかさにおいて、大きな距離を感じます。
エマヌエルの感情表現は、痛切なのですがどこか画一
的で浅いところがあると思います。
そこが、大バッハに比べると古さを感じさせる理由
かなー。

でも大バッハに比べれば誰でもねえ・・・

エマヌエルの音楽ってとても鮮烈でやはり大好きです。
当時バッハといえば、セバスチャンではなくエマヌエル
を指したと言いますね。

※息子といえば、190番の復元のことで最近気になっ
ていた、鈴木雅明さんのご子息、優人さんのプロフィ
ールを見つけました。

<鈴木 優人氏 プロフィール>

オランダ・デンハーグに生まれ、神戸に育つ。幼少より
父鈴木雅明にオルガン・ チェンバロなどの手ほどきを
受け、2000年東京芸術大学作曲科入学。現在2年
在籍中。作曲を永冨正之、尾高惇忠に、ピアノを木村徹、
加藤智子、ロジャー・ヴィニョルズに、指揮を北原幸男に、
オルガンを内海恵子に師事。東京恩寵教会オルガニスト。

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カンタータ185番「永遠の愛の慈悲深い心よ」

今朝も食後のコーヒータイムで素晴らしいカンタータ
を聴き、とても幸せな気分です。

聴いたのはBWV185「永遠の愛の慈悲深い心よ」。
何と良い曲でしょう。バッハ30歳の作。1715年ワイマ
ール期のカンタータです。

まず聴き物は第1楽章。ソプラノとテノールのシチリア
ーノ風の大変美しい2重唱です。通奏低音に乗って、
カノン的にからみ合う歌に、オーボエが終曲コラールの
旋律を引用して加わります。

この2重唱は人間の葛藤を現しているのかもしれません。
そこに加わるオーボエのコラール旋律は神の声というか
「神の摂理、導き」を表現しているような気がします。

次に3曲目アルトのアリアが実に美しいです。
通奏低音が最初の音から1オクターブ上がり、なだらかに
下っていきます。それに乗っかるアルトは「豊かな収穫」
を歌います。何の収穫?歌詞はこのようなものです。

「許しなさい。そうすればあなたも豊かに許され、大い
なる収穫を得ることができる」

※juncoopさん
 ヨッフム、ロ短調ミサのこと

>しかもただ重々しい演奏ではなく、素朴で暖かみの感じる
 演奏です。極端な過剰表現を避けて、クセもなく〜
 職人技とでもいいましょうか。ドイツ伝統のマイスターと
 いうべき人だと思いますね。

同感です。この人の演奏には独特の滋味がありますね。
口に媚びる甘さはなくとも、じっくりと滋養に富んだ黒パン
を噛みしめて食べる時の美味さと言いましょうか・・・

いつか受難曲をとことん聞き込んでみたいと思ってます。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/02 22:06

今日聴いた音楽

皆さんこんばんは、juncoop です。

仕事がはじまれば、晴天なんですから、本当にいやになりますね。

★バッハ・ニュースとしては今週の13日の金曜日の深夜、正確には、14日の午前0時に、バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイがBS2のクラシック・ロイヤルシートで放送予定されるのは、楽しみです。MDで録音しなければ!!
それにしても、昨日の芸術劇場で、フランスの美人ピアニストのエレーヌ・グリモーのピアノ・リサイタル :ブラームス/2つのラプソディー作品79は、最高の名演でした。力強い演奏は圧倒させられます。


ところで、メンゲルベルクのマタイ、評判になってますね。
しかも安価で発売されているようで、恐る恐る、ハイライト盤でも手に入れようかなーーと迷う今日このごろ。
なんせ、マタイの第1部だけをブルーノ・ワルターのモノラルで以前購入したことがあるのですが、1〜2回聴いて、ほとんど聴いていない現状でして、メンゲルベルクもそうなるのではないかという、恐れもありますね。実は以前FMかなにかで、フルトヴェングラーとメンゲルベルクのマタイの冒頭合唱は聞いたおぼえがありまして、録音の悪さと、かなり強烈な演奏であったことが印象として残っています。
しかし、一度は聴きたいというか、時代を反映した差し迫った演奏。しかもロマン的な演奏となれは聴きたいですね。


【今日の音楽】


●バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV232

オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送交響楽団/合唱団
ドナート(S)Fassbaender(CA)Ahnsjor(T)ヘルマン(Br)ホール(B)

1980年ミュンヘン/EMIクラシックス

久々にヨッフムの2回目のロ短調ミサを聴きました。録音が23年ほど前だけに、59年のライヴ録音にくらべて、かなり良くなってますね。
しかも、ミサロ短調でも一番好きな演奏であります。大編成によるオーケストラと合唱ですが、それだけの迫力がありますね。しかもただ重々しい演奏ではなく、素朴で暖かみの感じる演奏です。ヨッフムという人は著名な指揮者だけに、やはり音楽のまとめ方がいいですね。極端な過剰表現を避けて、クセもなく万人受けするという演奏というか、誰が聴いても納得出来る、まさに信頼出来る指揮者でありまして、平凡でもありません。聴かせるところは聴かせるし、音楽というものを本当に理解している指揮者とでもいうのか、職人技とでもいいましょうか。ドイツ伝統のマイスターというべき人だと思いますね。


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メンゲルベルクのマタイ、<精神の自由>

mont_54さんに触発されて、僕もメンゲルベルクのマタイを聴きました。

今までに2、3度聴きましたが、まだ最後まで通して聴いた事はありません。
なぜか・・・。それは演奏の様式的な古さでもなく、録音の貧しさでもなく、
ただメンゲルベルクの個性の強さの故です。

しかし今日はハマリましたねー。時間がなかったので1枚目だけですが、
集中して聴き通しました。

この演奏について、「時代様式的に古い」ということで評価しない人も
いますが、それはその人の柔軟性の欠如であると思います。
自分の城から出て感性の冒険をしなければ、演奏の歴史を遡ることは
できないでしょうね。

さて、僕がひっかかっていたメンゲルベルクの個性というのは、フレーズ
の最後で必ず大きなリタルダンドがかかり、それ以外は微妙なアッチェル
ランドが常にかかっているという、いわば、ブレーキとアクセルを多用した
解釈です。それが慣れないうちは軽い<乗り物酔い>的違和感をもたら
します。

でも今日はだいぶ慣れてきたのか、そのような些事が気にならなくなり、
替わりにこの偉大な指揮者の<精神の自由>に大いなる感銘を受け
ました。悲しい時は大声で「悲しい!」と叫んで何が悪いのでしょう。

(現代の演奏家と聴衆は、何と取り澄ましてしまったことか)

とはいえ、したい放題の大きなルバートは決して恣意に陥りません。
それが凡百のロマン的演奏とは違うところ・・・
指揮者の絶妙なバランス感覚とソリストの逞しい技量の賜物です。
ソリストは特にイエス役のバスが巧いです。音程がとても良く、声も良
く響き、感情表現の切実さたくみさは、ちょっと鼻にかかった声もあい
まってどこかF・ディースカウを思わせます。テノールのソロもとても
巧い。他の歌手もマズイ人はいません。

ところで、メンゲルベルクはこの嵐のような演奏を通して何を言いた
かったのか?
それは、僕は「人間の罪と、神への信頼」にあると思いました。

その理由の1。
第25曲、テノールと合唱のレシタティーブ・アコンパニャートで、合唱が
「ああ、わが罪汝を打てリ」の部分で、指揮者は一音一音足を踏み鳴ら
しもの凄いリテヌートをかけて強調します。
僕は一瞬ギョッとして、そののち体中にゾクゾクと感動が走りました。

2番目。中核になる第31曲コラール最後の節、「神に己が礎を堅く立てる
者、そを神は捨てたもうことなし」の合唱が何と肯定的に鳴り響くことか。
メンゲルベルクってクリスチャンだったんだろうか?と僕は本気で思い
ました。

  ・・・2枚目を聴くのが楽しみです。きっともっと凄いんだろーなー。

録音は良くないです。でもそれでこそ当時の状況(ナチスの足音に
おびえつつの演奏会)をリアルに伝えているのかもしれません。

>(感動は音質に関係ありません)

同感です。
マタイを愛する者なら一度は聴いて良い演奏でしょうね。