クラシック音楽掲示板


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過去記事 <<(全1000件)>>

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 17:09

投稿3連発・・・すんまへん!

今日の仕事も終わりに近づいています。
通常に比べてやや楽な1日でした。 

・・・さて本日は給料日。
皆さんもホクホク顔でしょう。

銀行に行ったらATMのうち一台が故障、残る一台に
行列が出来ていました。その原因は一人の女性が何回
も振込を繰り替えしているからなのでした。

本当に、社会のルールを守らない人は困りますね。
(~_~メ) いてもうたろか!
   (・・・まあまあ、落ち着きなはれ \(^^;;)

とりあえずお金をおろして嬉しく家路を辿ります。
お腹をすかせたヒナの待つ巣へ帰る親鳥の気分です。


>マリー=クレール・アラン(オルガン)
 1978〜80年/エラート・バッハ・オルガン作品全集14
 アランの確か1回目のバッハ全集なのですが、

これは2回目の録音ではないでしょうか?
収録曲の一番多い全集で、僕も重宝しています。

アランの演奏は作品の等身大の表現で誇張がなく、明晰
かつ引き締まった演奏です。その中に女性特有の細やかさ
と潤いがあり、僕も大好きな演奏です。

アランはこのあと84年くらいに全集を作りかけて頓挫
します。その中ではトリオソナタが超名演で、これは同曲
の僕的ファーストチョイスです。ラテン的で明澄な愉悦感
に溢れています。オルガンもクリーミーな美味しい音。
(この盤、強力にお勧めします)

そしてその後、90年代にご存知の3度目の全集を作ります。
残念ながらテクはやや衰えていますが、風格が増して魅力
的な部分もある。

しかし、欲を言えば、やはり84年あたりに全集を完成して
欲しかった。

・・・では皆さん、さようならー。 \(^o^)/

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 12:04

アゴに挟まない・・・!?

アマデオさん、こんにちは。

バロックバイオリンを弾かれるのですか?
いいですねー。

ところで、以前から疑問に思ってることがあるのですが、
楽器をアゴに挟む派と、挟まない派がありますね。
クイケン、寺神戸さんは挟まない派だと思いますが、
アゴに挟まないとなると、ポジション移動の際、凄く
不安定になりませんか。

その辺をどのように解決しているんでしょう?

From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 21:38

無伴奏VNソナタ と カンタータ51

juncoopさん、皆さん、こんにちは。

>ところで、クイケンの無伴奏Vnは、越前あたりで聴くと、いい
 みたいですね。 → 福井県 なーんてね。

一瞬目が遠くなりました。(^^;; ハハ・・・

さて、そのクイケンの無伴奏ですがアマデオさんご推薦の1回目の
方が、訴えかけるものがあります。あの演奏はモダンに慣れた耳に
もの凄く強烈なインパクトがありましたね。ガーンと来た後は、
バロックフレージングの理にかなった自然さに惹かれました。

そのクイケンがだいぶ後になって再録音に挑戦と聞きエーッと思い
ました。まだやれるのだろうか?という不安がわき上がりました。

しかし実際に新盤を聴いてみると、テクニックの安定度といい、
音楽の成熟度といい、旧盤をはるかに上回っていました。全く余裕
綽々。驚きの精進です。

・・・ただ聴いているうちに、何か物足りない。なんだろー。

変化に富みますがなだらかなドイツの平原を、ベンツで余裕に走行
するような安心感がある反面、僕の耳には刺激・スリルが足りない
のです。その意味では、少々余裕がなく生の意欲がむき出しだった
とはいえ、旧盤の方がまだ聴き甲斐がある。

ですから、クイケンの演奏で新盤と旧盤を足して2で割った感じの
ものが欲しいと、実に贅沢かつ不埒な願望を持ってしまいます。

その点、ファン・ダールは今が旬です。

テクニックは師ほどではないのですが、まず音が何とも良いんです。
ギラつかない柔らかくしっとりした音。そして柔軟なフレージング。
寄せては返す波のように、大きく呼吸するフレージング。

クイケンはもっと小さなフレーズを積み重ね、語るような音楽を
作りますが、ファン・ダールは小さなフレーズをさらに大きな
フレーズに統合して、大きな呼吸感の中でバッハを歌うのです。
これが非常にバロック的。

・・・それはさながら、優雅な舞いを見るようです。


※リクエストにお応えしてカンタータ51番を聴きました(^^;;
一楽章だけ。その点juncoopさんにはかないませんが。

リヒターの2種はおっしゃる通りですね。シュターダーの初々しい
輝きと音楽的な充実感。マティスの緊張感のある誠実さ。

リリングも凄く良い。一番低声部が効いています。オージェー
の落ち着いた風格溢れる歌い回し。

ヴィンシャーマンもいいです。グルベローヴァは様式感がやや
異質ですが、硬質なコロラトゥーラが圧倒的。

トーマスは豊かな大音楽。アネス・ギーベルが若々しく張りの
ある美声を響かせています。

☆★しかし、僕の一番のお気に入りはギーベル6年後のダス・
アルテ・ヴェルクへの録音です。これはレオンハルト、シュ
レーダー、ビルスマ等が中心になっていますが、トランペット
は何と若きアンドレ。古楽創成期のまだ様式的に模索段階だか
らこんな取り合わせになったのでしょうが、でもうまくハマっ
てます、アンドレ。・・・大人しく超絶技巧を披露してます。
ギーベルの歌ですが、トーマス盤とはうって変わってとても
成熟した「大人の音楽」です。・・・癒されます。イイー!
カップリングは結婚カンタータ2曲。(テルデック廉価盤)

あと古楽派、ハジェット/アージェンタ、ガーディナー/カー
クビ−を聴きました。テンポが倍くらい速い(^^;;
どちらも爽やかで素敵ですが、カークビーの安定度には脱帽。

さらに古楽モダン折衷派として、ポンマー/フリンマーがあ
ります。ギュトラーの超絶TPが凄い。フリンマーも、いつ
ものキツサがなくとても美しい歌唱です。

・・・あっ、仕事しなきゃ。(^^;;

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 22:44

無伴奏となると

 無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ、とくれば、僕がお薦めしたいのは、クイケンの1回目、ルシー・ファン・ダール、クレーメルといったところでしょうか。寺神戸亮の演奏は、何度も聞いてみましたが、お勧めとまではおかないようです。あと、グリュミオーの演奏も美音ですが端正で良いですよ。

 モダンバイオリンで聞き慣れていると、バロックバイオリンの演奏は音作りがあまりにも違うのでビックリされると思います。でも、聞けば聞くほど味の出る、非常にニュアンス豊かなものです。僕がバロックバイオリンに持ち替えたのも、もとはといえば、この無伴奏を弾きたいが故なので、好きで好きで何度も聞いています。僕個人としては、バロックバイオリンの演奏が好きですね。ルシー・ファン・ダールの演奏では、楽器が本当によく鳴っていることがわかるし、師匠のクイケンとはまた違った句読点で音楽を語っているところもまたよいところです。それから、多声の曲は、バロックバイオリンの方が各声部の動きがはっきりわかるし、弦と弓の軽さ、反応の良さも、この音楽の語りに貢献していると思います。

 クイケンの2回目の録音は、1回目ともまた違って、何とも渋く、音作りも大きくなって、これも味わいがあります。思えば、今活躍しているバロックバイオリン奏者のほとんどはクイケン門下なのですから、この人は本当に偉大な人です。僕もクイケンをお手本に、バロックバイオリンを学んでいます。弦楽器をされている方は、一度生ガットの弦を体験してみてください。世界が変わりますよ。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 21:45

コラール・パルティータ

バッハのオルガン・コラール・パルティータを聴いております。

このBWV768は、主題のコラールがとても感銘を受ける曲でして、この名コラールをいくとおりにも変奏していく様はとても素晴らしい音楽です。心に染みました。


●バッハ/コラール・パルティータ【安かれ、慈しみ深きイエスよ】BWV768

マリー=クレール・アラン(オルガン)

1978〜80年/エラート・バッハ・オルガン作品全集14

アランの確か1回目のバッハ全集なのですが、とても立派な演奏で、ヴアルヒャや、リヒターに迫る名演だと思います。特に彼女のコラール演奏は、とても感動しますね。



From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 20:47

夜は、雨が激しく降っております。

皆さん、こんばんは、梅雨ですね。今夜は雨が激しいです。


★アマデオさん
結局最後は、個人の好みですね。皆さんは、マタイは叙情的で、オルガンのコンティヌオがお好みのようですね。私は、劇的で激しいマタイがやはり好きみたいです。シュライアーの激しい語りと、リヒターの「ジャラーーーン」というモダン・チェンバロの鋭さがやめられません。
やはり音楽の感じ方は十人十色ですから、皆さんの意見はとても参考になりました。古楽器については、モダン楽器で演奏して欲しい曲と、古楽器で演奏して欲しい曲が私にはありますね。ですから、どちらかが決して優れているとは言えません。どちらも長短があるので、曲によって聞き分けていきたいと思ってます。理想では、どちらの演奏も聴きたいですね。ただ皆さんにもお勧めしたいのですが、ぜひ余裕がおありなら、両方で聴いてみてください。例えばモダン楽器だけを聴いて、判断するのではなく、両方聴いてみて自分にどちらが良いかと思う演奏を感じる事が出来ると思います。片方だけを聴いて、その片方だけを良いと判断するのは、危険だと思いますね。


★日向さん
とても素晴らしい、比較をされましたね。シェリングとクレーメルは両方、私は持っているのでお勧めしたいです。メーニュインは、まだ聴いた事がないのですが、日向さんの
「メニューインは録音状態の為か、音がゆらゆらと、まるで蝋燭の炎のようです。特にそんなイメージなのはシャコンヌ。灯火管制下で聴いている気分になります。さてこの”ゆらめき”ですが、不思議な効果を与えているのです。とても哀愁を帯びた音に聞こえるんです。ソナタ第三番はちょっと翳りがあってメロウに聞こえますし、パルティータ第三番はまるで自然の息吹が聴こえてきます」

というお話を読んでますと、メニューインの無伴奏聴いてみたくなりますね。というのも、そろそろ無伴奏vn買いたいなーーなんて思ってました。カントロフは安価で出ていますし、パールマンやアーヨも聴いてみたいですし、どれにしようか、迷ってしまいます。

★skunjpさん
ルーシー・ファン・ダールのバロック・Vnですか。ちょっと検討してみます。実はクイケンも気になるところですね。
カザルスのブランデンの5番の3楽章の解りやすい解説ありがとうございます。カザルスの無伴奏は、最近聴きたくなります。あの暗い5番は当初、敬遠していたのですが、最近なぜか聴きたくなります。恐ろしいくらい恐い音楽ですね。ゴヤの「黒い絵シリーズ」が似合うような音楽です。それから、マタイは、劇的なリヒターのチェンバロで頑固に支持していきたいと思います。まだまだ激しいのが好きです。情熱的な私なんで!! バッハの他の曲で激しいのがありましたら、またご紹介お願いします。
ところで、skunjpさん、BACH1000のカンタータ第51番について、なんかコメントくださいまし、寂しすぎる!!しかも誰も触れてくれません。ウェーン・ウェーン、いじけてやる!!

ところで、クイケンの無伴奏Vnは、越前あたりで聴くと、いいみたいですね。

→ 福井県 なーんてね。




From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 17:40

気骨の人 カザルス

あー、やっと退社時間だーーーっ  \(^o^)/

さて、juncoopさん
気になっていたのですが、いつも忘れていてカキコできないでいた
ことがあります。今日は覚えていますので、それをちょっと・・・

>ただブランデンブルク(カザルス)の5番の第3楽章はかなりの
 抵抗があり、あの恣意的なリズムはちょっと受け入れられない
 ものもあります。

だいぶ前の掲示板2のjuncoopさんの書き込みです。

たぶん、冒頭の付点音符のことをおっしゃっているのでしょうね。
もしそうだとしたら、あれは「楽譜に忠実」という態度をカザルス
が強調しているのだと思いますよ。

あの冒頭部分、タ/ターンタ/タタタ/タタタ/のフレーズ
ですが、前半のタ/ターンタは最初のアウフタクトが16分音符、
続いて付点8分音符と16分音符になっています。そして後半の、
タタタ/タタタは3連符という記譜ですよね。

しかし当時の記譜法は未発達で、3連符のターンタも、記譜上は
付点8分音符+16分音符としか表記されなかったという事実が
あります。つまり、そのような記譜でも他の声部と前後関係から
判断して3連符でやるのが常識、という暗黙の決まりがあった。

このことはバロックの演奏習慣が深く研究された後の、割と新し
い発見だったのかもしれません。カザルスはそれを知らなかった
か、あるいは後で知ってそれに反発を感じたのかもしれない。

だからあれほど激しく、記譜通りの付点8分音符と16分音符
(実際は複付点に近い)を強調した解釈を取ったのでしょう。

これはカザルスの頑固さを証明する反面、現代には貴重な存在、
「気骨の人」という肯定的な受け止め方もできるカモ(^^;;

・・・今夜はカザルスの無伴奏を聴いちゃるか。
  (そー言えば「オーパス蔵」で凄い復刻が出ましたね)

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 13:01

欲張りな僕としては・・・

juncoopさん、皆さん、お早うございます。

マタイの通奏低音のことで盛り上がってますね。(^o^)
確かにチェンバロとオルガンではかなり印象が違ってきます。

リヒターのマタイ(ビデオ)では、終盤の盛り上がりでリヒターが
和音をジャラーンと鳴らし、おっかぶせるようにシュライヤーが
緊迫した場面を歌い込む・・・あの場面が目に浮かびます。
(しかしシュライヤーってどんなに激しても目がクールです(^^;;)

まあ、ともかく指揮者がマタイのどんな部分を強調したいのか、
によってチェンバロとオルガンの選択が分かれるのでしょう。

ごく大ざっぱに言えば、ヨハネは「叙事的」でありマタイは「叙情
的」となるのでしょう。つまり、前者は、イエス・キリストの受難
という人類にとって最も意義深い記事の「ドラマ性」を、合唱中心
に描き出すのに対し、後者は、そのドラマを一段深いところの
「内面的な出来事」としてとらえ、アリア中心に表出している。

だからマタイはオルガンが曲の性格から言って相応しい、と判断す
る指揮者もいるでしょう。

しかし叙情的といえどもそれはヨハネとの比較の話で、マタイも
同時代の他の作曲家の受難曲と比べれば桁違いに激しいのですねー。
(たとえばテレマン(^^;;)
だからマタイであっても、絶対にチェンバロでやりたいと考える
指揮者もいて当然、ということでしょうね。

僕は欲張りだから、両方の味わいを楽しみたいですねー。
今度、手持ちのマタイで通奏低音に何を使っているか調査してみま
す。


日向さん、

無伴奏ヴァイオリンソナタ聴き比べ、興味深く拝読しました。
特に、メニューインの
>灯火管制下で聴いている気分になります。さてこの”ゆらめき”
 ですが、不思議な効果を与えているのです。
がとても聴取欲をそそりました。

さて僕は最近、(この曲に関しては)モダンVnもいいですが
バロックVnにより親近感を抱いており、相変わらず、ルーシー・
ファン・ダールに痺れまくっています。

バロックVnの名手は多いですが、ダールは師のクイケンや大評判
のポッジャー以上に卓越したバロック的フレージングの使い手で、
曲のイメージがガラリと変わりますよ。

つまり「大音楽」としての無伴奏もステキですが、彼女のバッハは
もっとインティメートに心のヒダに寄り添ってくる演奏であります。
(両方いいですが・・・)

日向さんもぜひお聴きください。
ナクソスで安いですし・・・ (^^;;)


From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/24 02:20

名ヴァイオリニストの饗宴。

みなさん、こんにちわ。日向です。
このところ湿度が高く、
精神的にちょっと辛い毎日ですが、
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

タイトル通り、勝手に名ヴァイオリニストを同席させてしまいました。
今日日向が聞いたのは下の曲達です。

○無伴奏ヴァイオリンパルティータ第二番
  無伴奏ヴァイオリンソナタ第三番
  無伴奏ヴァイオリンパルティータ第三番
  <シェリング/クレーメル/メニューイン>

  聞き比べの意図はなかったのですが、
  シェリングを聴いてたら他の演奏家のも聞きたくなって。

 いずれも甲乙つけ難い名演なのですが、
 日向はこんな感想でした。

 シェリングは澄んだ美しい演奏。
 理知的にも取れますが、
 弦1本、音1つを愛でる演奏に思います。
 ソナタ第三番が、それを最も顕著に示す演奏だと思います。
 パルティータ第三番も、陰りの無い美しさは必聴です。

 クレーメルは、かなりメリハリのきいた演奏。
 中でも特筆は第二番のシャコンヌでしょう。
 迸る情熱、消えゆく炎。
 この表現が適切でないとしても、
 これほど劇的なシャコンヌはなかなか聴けないと思います。
 ソナタ第三番も良いです。堂々とした雄大な演奏です。

 メニューインは録音状態の為か、
 音がゆらゆらと、まるで蝋燭の炎のようです。
 特にそんなイメージなのはシャコンヌ。
 以前どなたか書いておられましたが、
 灯火管制下で聴いている気分になります。
 
 さてこの”ゆらめき”ですが、不思議な効果を与えているのです。
 とても哀愁を帯びた音に聞こえるんです。
 ソナタ第三番はちょっと翳りがあってメロウに聞こえますし、
 パルティータ第三番はまるで自然の息吹が聴こえてきます。
 
 同じ曲なのにこれだけスタイルが違うと全然飽きません。
 不世出のヴァイオリニスト達に乾杯!

さて実はおまけというわけではないのですが、
バッハ以外も聴いています。

○チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
  メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
 <ハイフェッツ>

 先のバッハと違い、ヴァイオリンの技をこれでもかと見せられる曲。
 ハイフェッツのテクニックが唸りをあげています。
 深く考えずに聴ける曲のような気もします。
 悪い意味では全くなく、名人芸を堪能できるのではないでしょうか。
 特にメンデルスゾーンの第一楽章冒頭はあまりに印象的。
 <この曲の美しさはこの1点に凝縮されている>
 極端な話、そんな感じです。

今日は高音の魅力に浸っている日向でした。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/23 22:03

鈴木氏のマタイ、ライブをBSでやってたんですね

 いやはや、鈴木氏のマタイはCDでは持っていますが、BSでライブをやっていたんですね。これはまいった。見たかった。残念です。
 
 juncoopさん、本当にいつもすぐにお返事を頂いて恐縮です。今日もマタイを聞いていて思ったのですが、ヨハネが合唱主体の動の受難曲、ドラマの受難曲だとすれば、マタイは、やはり内的充実のある静の受難曲という感じがします。僕もヨハネはチェンバロで、という意見に同感です。やはり、ヨハネは縦横無尽にチェンバロを鳴らして、ドラマを引っ張ってほしいと思います。しかし、マタイは、オルガンの響きがふさわしいように思います。これは、僕が素人であるけれどもバロックバイオリンを演奏したりすることによる、個人的な見解かも知れませんが、マタイの多くのアリアが、オブリガードの独奏楽器を伴う独特な世界を持っているからかも知れません。それから、福音史家の語りは、僕には抑制された通奏低音を求めているように思えます。結局僕の結論としては、マタイはオルガンで、ということになるのでしょうか。そっちの方が好きなんでしょうね。

 古楽をやっていると、どう語るか、という問題は無限の可能性を秘めているのですが、その反面、楽器の限界というか、出来ることと出来ないことははっきりしてきます。そこで、現代の楽器と比べると、表現の後退と受け取られるような事態が起こってきます。たとえば、音量とか、ダイナミクスとか、ビブラートとか。レガートも苦手です。しかし、その反面、細かなニュアンスとか、ちょっとした音色の違い、ピアノの表現力、音の句切れの明確さは、現代楽器にはない表現力を持っています。ぜひ、聞き比べてください。

 

From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/23 20:12

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、

今日は休み明けで少し疲れます。

今日もまた鈴木氏のヨハネを聴いてますーーーーー。

nujikoaさん、このヨハネは、BS2で以前放送されたものをビデオに撮って、MDに録音して聴いてます。
よいですねーーー。鈴木氏のヨハネ、先日手に入れたコルボよりもいいかもしれません。

skunjpさん、ヨハネは、モダン楽器のリヒターと、古楽器の鈴木というべきですね。鈴木さんのヨハネは、とても感動します。情熱的と言えるかもしれません。合唱が小人数により鮮明となったために、合唱では他の演奏では聞こえない旋律が聴けますね。ヨハネてこんな曲だったのかと、改めて感心しました。

アマデオさん、なるほど、ヨハネは、チェンバロを入れた史実がある訳ですね。マタイが2つの合奏体のためにオルガンを二つ用意した事実は知っているのですが、やはり指揮者は、チェンバロを使って指揮して欲しいという個人的な好みがあります。それは、やはりリヒターの2回目の録音がかなり大きな影響がありまして、私は、鈴木氏がバッハ時代の演奏を再現したかどうかは、さほど問題にしておりません。ようは芸術表現は自由ですから、バッハがどのような編成で演奏したかが問題ではなく、マタイを現代において、どのように表現するかが、一番大事だと思ってます。ですから、合唱をたった4人で歌っても、それは個人の好みは別として、芸術表現としては、成り立つ訳ですね。それで素晴らしい演奏ならそれでよい訳です。しかし、リヒターのマタイはやはり成功した例だと思いますね。鈴木氏には、マタイにおいて、チェンバロを使用してほしいというのは、そういう意味で、私は考えている訳なんです。ぜひリヒターの2回目のマタイを聴かれる事をお勧めします。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/23 16:06

皆さん、こんにちは

昨日の日曜日は、メサイアの練習の後、ぶらりと三鷹のある
中古CD屋に寄りました。ここは初めての店です。
清潔で感じの良い店でした。

そこで長年欲しいと思っていたサーストン・ダートのクラヴィ
コードによるフランス組曲を発見しました。ホクホク・・・

月曜日の今日は午前中、病院に行きました。
(坐骨神経痛 (-_-;)
午後出社したらトラブってました。アセアセ。
さっきまでその処理で、じたばたしてました。

・・・あーくたびれた。(^^;;


●アマデオさん、はじめまして

僕も鈴木雅明さんの大ファンです。(^o^)
毎朝、鈴木さん指揮のカンタータを聴いてから
「よっこらしょう」と、世の中に船出します。

鈴木さんは指揮だけじゃなく、チェンバロ、オルガンも
素晴らしいですね。最近のパルティータなんて最高!
指揮活動だけでも大変なのにいつ練習なさってるんで
しょう?

さて昨日は、友人から貰ったマタイのビデオ(先日BS2
で放映)を視聴しました。そして静かに感動しました。

最初はしめやかな落ち着いた雰囲気でしたが、終盤にかけ
てどんどん緊張感が高まります。鈴木さんも演奏者も、イ
エス・キリストの架刑という異常事態に向かってどんどん
ボルテージが上がっていきます。

そして、僕の御ひいき福音史家ゲルト・テュルクが「バラ
バを〜」の所で大胆な<ポルタメント!>をかけた時、
背中にゾゾーッと感動電流が走りました・・・

鈴木さんの構築する響きの特徴は、まず完全な声部間の
バランスでしょうね。何も特別なシカケはないのに、音楽
がまどかに充実しきっている。だから一聴して地味な中に
も豊かな色彩のグラデーションと、音楽的情報量がある。
近年は演奏に貫禄が加味されて、ますます素晴らしくなっ
ています。

ところが日本ではその音楽的充実度にふさわしい評価が
まだまだ与えられていない気がします。プンプン(~_~メ)
かえって海外での評判が高いようですね。古楽派指揮者中
ベストとまで言い切る人も多いです。

武満徹と一緒で、邦人はなかなか邦人を評価しない、とい
う、これは裏返し西洋コンプレックスでしょうか?

●nujikoaさん

 >「ヨハネは通奏低音に<ジャララララン>と付いてくる方
   が似合うし、マタイはオルガンの円みを帯びたリズム感
   が合うなぁ」

同感です。

今朝も、鈴木さんの22番、23番を聴きましたが、(しつこく
(^^;;)、22番はオルガン、23番はチェンバロでしたね。
これも何らかの意味があるのでしょうね。

それにしても、これらは名作です。当分はまりそうです。

●juncoopさん、

鈴木さんのヨハネはご指摘のとおり、チェンバロが非常な
効果をあげていますね。(^o^)

雅明氏のチェンバロ、秀美氏のチェロを中核とする強力な
通奏低音軍団が、ドラマをグイグイと牽引するのです、

鈴木さんは内実において、唯一リヒターに匹敵する古楽派
指揮者だと僕は思います。


●mont_54さん、

六段は素晴らしいですね。小さい頃、琴を弾いていた時期
があるのですが(さくら変奏曲(^^;;)、六段のあの冒頭
不協和音に痺れてました。八橋検校は天才・・・うん!

しかし邦楽の音階は魅力です。後年、フルートで春の海を
しばしば吹きましたが、あの5音音階のアルペジオは日本
人にはたまらない快感です。

オケ時代は山本邦山とも演奏したことがあり、間近で音を
聴きました。 イヤー凄い音です。一音入魂というか、
「フルートは負けてるー!」と思いましたね。(^^;;


●日向沙羅さん、

>○ラフマニノフ 交響曲第2番 アシュケナージ指揮
 アムステルダム・・・(長っ!)本当はskunjpさ
 んの推薦版(プレヴィン)を入手したかったのですが、
 間違ってしまったんです。

アシュケナージも素晴らしいです。
僕も昔よく聴いてました。

アシュケナージの方がプレヴィンよりさらにロシア的です。
当たり前ですが。濃厚なボルシチの味かな。しかも細やか。
アシュケナージのあの素晴らしい前奏曲集の味わい・・・


From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/23 10:35

鈴木六段

>juncoopさん、
「鈴木雅明ヨハネのサントリー・ホール・ライブ」というのは、ひょっとして映像ソフトですか?(CDもあるのかも?)
私は、DVDで視聴しました。
鈴木さんのチェンバロを弾く身振りがえらい迫力ありますね!
弾き振りですから、なおさらです(アクションが大きい)。
演奏の感想は・・・全く同感です。
リヒターの高みはone & onlyのものですが、この演奏も小粒の癖にダイナミックで素晴らしい。

>アマデオさん、
「チェンバロか、ツインオルガンか」明晰な解説有難うございます。
私はただなんとなく、
「ヨハネは通奏低音に<ジャララララン>と付いてくる方が似合うし、マタイはオルガンの円みを帯びたリズム感が合うなぁ」
と感じていただけだったので、目ウロコでした。

>mont_54さん
「六段」
聴いたことがありません(聴いたら「あっこれか」というやつですか?)。
しかし、凄いですね〜、バッハの兄弟認定ですね!(笑)
さながら、「音楽の捧げ物」
それも、あの半音づつ螺旋階段を上がって行くカノン。
といったところでしょうか。

前にどこかでおっしゃっていた、
「『春の海』の分散和音の美しさ」は、聴いたことあります。
「まるで平均律のプレリュードのよう」、同感です。
ニッポン天晴れ!

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/22 21:10

鈴木氏のマタイについて

 早速のお返事ありがとうございます。僕は鈴木雅明、秀美ご兄弟の大のファンでありまして、マタイ、ヨハネの演奏は愛聴しております。鈴木秀美氏には、ハイドンのチェロコンチェルト、バッハの無伴奏など名演奏がありますが、お聞きになりましたか?両方ともドイツ・ハルモニアムンディから出ています。

 鈴木氏の「マタイ受難曲」の演奏について、なぜチェンバロが用いられていないのか、と言う疑問を提起されていますが、これには理由があると思います。バッハは、マタイを複合唱の音楽として作曲し、それに伴って、器楽、通奏低音も二つのグループに分けております。その際、聖トーマス教会での演奏を想定していたと思われるので、演奏に際して2台のオルガンが用いられていたと考えられています。鈴木氏は、合唱、独唱という分け方をせず、福音史家、イエス以外は、すべて、群衆も、コラールも、レシタティーヴォも、アリアも担当する、というスタイルで演奏していますので、バッハが聖トーマス教会で演奏していたスタイルに忠実であると言うことができると思います。通奏低音も、従って2台のポルタティーフ・オルガンで、ということになるのでしょう。

 ヨハネの演奏については、歴史的にもチェンバロが用いられていた記録があるので、採用していると思われます。

 ポルタティーフ・オルガンでの通奏低音は迫力に乏しいと思われるかも知れませんが、チェロを鈴木秀美氏が担当されております。非常に含蓄のある味付けがなされていると思いますので、秀美氏に注目してみてください。あと、ゲルト・テュルク氏の福音史家は素晴らしいですね。本当に。ヨハネでも同様ですが。

 僕にとって、鈴木氏のマタイは、上質の吸い物のような味わいがあります。淡々としていますが、鈴木氏自身がクリスチャンということもあり、非常な感動を覚えます。決定版、というところまでは行きませんが、素晴らしい演奏だと思います。ヨハネも、ライブのテレビ放送を録画してみておりますが、鈴木ご兄弟の通奏低音も含め、非常に素晴らしい演奏だと思います。では。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/22 22:20

鈴木雅明のヨハネを聴く

皆さん、こんばんは、日曜日の夜をいかがお過ごしですか?

今日の後半は天気も悪いので、バッハ・コレギウム・ジャパンのヨハネを聴きました。とても感動しました。



【今日の音楽】

●バッハ/ヨハネ受難曲 BWV245

鈴木雅明 指揮(チェンバロ)バッハ・コレギウム・ジャパン

テュルク(福音史家・アリア:T)マクラウド(イエス・アリア:B)浦野智行(ピラト:B)ブレイズ(CT) 鈴木美登里(S)

2000年7月28日/サントリーホール・ライヴ

鈴木氏のヨハネは、4声合唱16人(各パート4人)、第一Vn4、第二Vn3、Va2、Vc2、gamb1、Cb1、Fl2、Ob2、Fg1、Cem2、Org1から成っております。ヨハネもマタイと同様に静かな演奏かと思いましたが、中核のピラトの審問あたりは結構群集の合唱が激しく、とても感動しましたね。福音史家の語りは、鈴木氏自ら、リヒターのように通奏低音を受け持ち、かなり鋭いものとなっておりました。イエスの死の後の地震の部分は、通奏低音も総動員でかなり激しかったです。リュート伴奏はなく、鈴木氏がチェンバロで伴奏をしていました。独唱陣は、福音史家以外は、合唱も兼ねるのですが、なかなか素晴らしいアリアでありました。鈴木氏の場合、マタイより、ヨハネの方が感動したのが正直な感想です。最後の合唱とコラールはとても感銘を受けました。また群衆の合唱の激しさは、良いですね。リヒターのようにはいきませんが、それに迫るような激しさは、目を見張りました。各曲コラールも素晴らしいものでした。
マタイにおいて、通奏低音のチェンバロをなぜ止めてしまったのかが疑問です。確かに宗教音楽にチェンバロを使用することをタブーとする人もいるようですが、私は、使用したほうが、より効果が得られると思っております。オルガンだけを使用するのは、このような長大な曲に音色の変化がなく、ちょっと辛いものがありますね。オルガンのみを主張する事は、教会の礼拝だけでよいと思います。芸術作品として見るなら、チェンバロは使用したほうがいいですね。


●バッハ/フーガの技法BWV1080

ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

1977年/BMG−RCA

今日の終わりに、パイヤールのフーガの技法を聴いております。何度聴いても最高の名演でありまして、深い感銘を受けます。弦楽と木管によるちょっとロマン的な演奏なのですが、悲壮感がどこかに漂い、心に染みますね。数あるフーガの技法がある中、ベスト・チョイスにする理由は、多分皆さん聞いていただければおわかりになると思います。オルガンのヴァルヒャや、チェンバロのヒルなど名演がありますが、室内管弦楽団による演奏は、パイヤールがお勧めですね。ミュンヒンガーやリステンパルトなどの演奏を集大成したような演奏ではないかと思います。



From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/22 13:01

日本にもいた天才作曲家「八橋検校」

こんにちわ皆さん。

悪乗りついでに(いつもしつこい)・・・と言うより、
この掲示板に集うすべてのバッハ愛好家の皆さんには
是非おぼえておいていただきたい投稿なのです。

八橋検校と言ってもピンとこない方が多いと思いますが、
名曲「六段の調べ」の作曲者といえば、少しは思い当たる方も?
この八橋検校の没年が1685年、即ち我等が楽長の生誕年と
ピタリかさなっているのです。

「六段」とは初段から二段・・・六段という風に展開していく
変奏曲形式の作品で、各段が全て26小節で成っております。
この26という数字がどこから来たのかというと、
実は琴の弦数(13本)の倍数に起因しております。

ドーデス?みなさん。バッハ度が上がってきたでしょう(笑)

もとは琴のソロ(独奏用)に作られた曲ですが、
今では本手と替手(西洋でいう第一Vnと第二Vn)形式や
それに加えて尺八等など、合奏用にも様々にトランスクリプト
されていたりもします。(ますますバッハっぽいでしょう?)

この「六段」は今日世界的にも認められている名曲です。
みなさんも今後、何かの機会に聴くことも多々あるでしょう。
その時は、是非バッハのことを思いながら聴いてみて下さいネ。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/22 12:35

鈴木雅明のマタイを聴く

皆さん、こんにちは、

★アマデオさん

よく来てくださいました。こちらでもよろしくお願いします。
レオンハルトの演奏は、私はとても好きでして、
カンタータBWV54、106、150、198、ゴルトベルク、パルティータ、ブランデンブルク、チェンバロ協奏曲、音楽の捧げ物は特に気に入っております。

レオンハルトのマタイは、ぜひ聴きたいですね。レオンハルトは古楽器の演奏でも、重厚な表現で、楽器をよく歌わす、線の太い演奏で、好みとなっております。
レオンハルトのマタイとともに、カンタータ第205番/214番も手に入れたいですね。彼はアーノンクールとカンタータ全集をテルデックで録音してますが、今後1人で全集を録音してくれる事を期待したいですね。


★montさん

日本伝統の古楽器を習われていたとは、驚き。
グールドがお好きな montさんと、和楽器の結びつきが、意外でした。



【今日の音楽】

●マタイ受難曲BWV244

鈴木雅明 指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン
テュルク(福音史家T)コーイ(イエスB)野々下、星川(S)プレイズ、上杉、鈴木(CT) 浦野(ペテロ、大祭司)クプファー(B)

2003年4月/東京オペラシティ・コンサートホール・ライヴ


6月14日の放送を聴いてみました。とても静かな演奏で、小人数による合唱のため透明性のある演奏ですね。冒頭合唱の天使の声といわれるコラール部分は、少年による合唱ではなく、1人か数人で歌われ、驚きと新鮮さがあります。小人数による合唱は、迫力には欠けますが、歌詞が鮮明に聞こえます。このマタイを聴いて思うことは、まずリラックスして聴ける演奏だということですね。リヒターをはじめとするマタイは大変素晴らしいのですが、簡単に聴けるようなものではありません。とにかく重いからですね。鈴木氏のマタイは、カンタータを聴くような感じという訳でもないのですが、かなり聴きやすいし、聴いた後の爽やかさがありますね。マタイ自体は重い内容ですが、音楽がリラックス出来ると、この難しい音楽に対して、とっつき易さというものがあると思います。本当に受難曲なのか?と思う程、聞き手に重々しいプレッシャーを与えないところが、別の角度から見て良い演奏だと思いました。


●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049

グスタフ・レオンハルト指揮(cem)S・クイケン(vn) ブリュッヘン(bf)他

ソニークラシカル

レオンハルトらによるブランデンブルクの4番は爽やかですね。小人数による演奏ですが、本来バッハ時代に演奏されていた楽器編成というのは、これくらいの規模だったと思われますね。即ち、ソロもトュッテイも各パート1人というもの。そのため室内楽のようですが、音楽としての聞こえ方は、そうは思えない音の広がりを感じますね。小編成で演奏すると、重厚さや、迫力はありませんが、音楽がより純粋に聞こえ、それはまるで濁りのない、自然の山々に流れる清流を見るようでもあります。


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/22 09:46

最近聞いたマタイ

 おはようございます。バッハ大好き、古楽大好き、まだまだ勉強中のアマデオです。MSNコミュニティでもお世話になっております。

 昨日、しばらくぶりにマタイ受難曲を聴き直してみました。昨日聞いたのは、僕の大好きな演奏で、推薦盤の、

 グスタフ・レオンハルト指揮  
 ラ・プティット・バンド及び男性合唱団
 テルツ少年合唱団

 独唱陣は、福音史家      クリストフ・プレガルティエン
      イエス       マックス・ヴァン・エグモント
      ボーイソプラノ   クリスティアン・フリークナー
                マクシミリアン・キーナー
      カウンター・テナー ルネ・ヤーコプス
                デヴィッド・コーディア
      テナー       マルクス・シェーファー
                ジョン・エルウィス
      バス        クラウス・クレメンス
                ペーター・リカ

 というものです。

 久しぶりに全曲通して聞いたのですが、何度聞いても思うのは、このマタイが本当に静かなマタイだということです。響きも透明で、合唱も独唱も、オブリガードの器楽も、クイケン兄弟が担当していて、内容の充実が素晴らしいと思います。聞けば聞くほど心洗われる、純粋な世界が展開されているのではないでしょうか。やはりレオンハルトは素晴らしい音楽家ですね。福音史家のプレガルティエン、イエスのエグモントの歌唱も素晴らしいし、ヤーコプスの第39曲のアリアは一聴に値します。この演奏は、マタイの演奏の一つの到達点ではないでしょうか。

 さて、最新のマタイ受難曲を一つ紹介します。

 ポール・マクリーシュ指揮 ガブリエリ・プレイヤーズ

 声楽の部分を1パート1人で担当、歌手が8人で歌うマタイ受難曲です。宗教的な感動や、豊かな響きという面では、少人数だけに物足りないところもあるとは思いますが、とぎすまされた緊張感、速いテンポでの展開、ドラマ性という面では、なかなかの演奏です。音楽が明瞭で、細部まで聞き取れ、オルガンを縦横無尽に使っての聖書場面は、渾身の福音史家の語り(僕は力みすぎだと思うのですが)と相まって迫力があります。一聴の価値あり、の演奏です。
      

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 19:54

御礼

みなさんこんばんわ、mont_54 です。

ピッチについての様々な解説、ありがとうございました。
なんか、ヘルプデスクみたいになってきたゾ。この掲示板(笑)

お礼に、僕が昔ちょこっと習っていた尺八の話をします。

ごく一般的なもので一尺八寸管を使用しますが、
ソプラノ代わりに用いられるもので一尺六寸管などもあります。
僕が使っていたのがこれで、当時子供(鼻ったれ)だった私の
手の平(というより指の長さ)に合わせて選択していた訳です。
「早く大きくなって、一尺八寸が使えるようになればいいね」
などと、先生から言われたものでした。

ときに、尺八の筒音(5つの穴全閉の音、ロの全音ともいいます)
というのは一寸あたり半音の差が出ます。
一応種類としては一尺一寸からニ尺二寸までの幅があります。

素材は竹(天然素材)ですので、温度や湿度の変化にとても敏感で、
私の育った北海道(寒冷地)では冬になると、そらもうひどい・・
寒い外から暖かい家の中に入って吹き始めると、10分もしない
うちに音程が変わってきて・・・琴のチューニングを変えてもらう
等など、合奏練習では大変でした。

退屈した人もいるでしょうが、たまには邦楽の話題もいいのでは?

「絶対鈍感の持ち主」mont_54 でした(^^;

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 20:54

カンタータBWV161、22,23を聴く



●バッハ/カンタータ第161番【来れ、汝甘き死の時よ】BWV161

●バッハ/カンタータ第22番【イエス十二弟子を召寄せて】BWV22

●バッハ/カンタータ第23番【汝まことの神にしてダビデの子よ】BWV23

ピーテル・ヤン・ルーシンク指揮
ネーデルランド・バッハ・コレギウム/オランダ少年合唱団


皆さんお勧めのカンタータを古楽器による演奏で聴いてみました。
BWV161は冒頭カウンターテノールによるアルト・アリアでオルガンの右手が「血潮したたる主の御頭」のコラールを奏でるのが印象的ですね。ブロックフレーテ2による演奏は、106番と雰囲気が似ていますね。とても落着く音楽です。第3曲のテノール・アリアは、とても苦悩を感じるアリアで深いです。第4曲アルト・レシタティーボは、劇的ですね。後半は鐘が鳴り、バッハの特徴が出ています。第5曲の合唱は暖かい音楽ですね。心に染みました。最後のコラールは「血潮したたる」のコラールの変形ですね。
第22番は、冒頭からバスとテナーのアリアで苦悩な表現で歌われ、合唱の厳しい表現が魅力ですね。第2曲のアルト・アリアはオーボェの旋律が印象的です。第3曲のバスの劇的なレシタティーボに続き第4曲の弦を伴奏とするテナー・アリアは良いですね。奥が深い。第5曲コラールは爽やかで器楽的ですね。この音楽は、あのカンタータ第75番のコラール合唱を思い出します。
第23番はわずか3曲からなるカンタータですが、冒頭のソプラノとアルトのデュエットは、オーボェの苦悩の旋律が印象的ですね。この曲が苦悩を歌うのに対して、第2曲テナー・レシタティーボはオーボェによる長い旋律の伴奏で希望が感じられます。そして続く最後の合唱はとても優れた希望に満ちた音楽ですね。このような合唱はバッハの優れた特徴の一つで、とても感銘を受けます。
3つのカンタータは、どちらかというとバッハのカンタータの中では地味な部類なのですが、とても奥が深い音楽で、聴く回数が増えるほど良さが解る音楽ですね。バッハの別の良い面を感じます。




To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 18:31

今日聴いた音楽その2

こんばんわ。今日は花ショウブ園を見に行きました。ヨメはショウブを見てましたが、私は、水辺のモリアオガエルのオタマジャクシが気になっておりました。我ながら変ってます、はい。

★日向さん
沢山の書き込み有り難うございます。ベームのレクイエムはダメですか?それは残念です。ベームのレクイエムの重厚で厳しい表現は凄いと思うのですが、ワルターはまだ聴いてませんので、いずれ聴いてみます。ある人によると「ワルターのレクイエムの合唱がとても恐い!!」という人がおりました。「それはまるでオカルト映画の合唱」という程恐怖に満ちた表現らしく、かなり恐ろしい表現なのかもしれませんね。これも楽しみになってきました。

クレンペラーのミサロ短調入手されましたか。リヒターで親しまれてこられたのでしたら、ちょっと違和感があるかもしれませんね。しかし、クレンペラーの表現は、素晴らしいと思います。ヨッフムも暖かくてよいですね。というのも、私は、25年前にはじめて聴いた演奏は、ヨッフムで、とても感動しました。リヒターはクレンペラーの後に聴いたからです。そのため、ヨッフム・クレンペラーの後にリヒターを聴いたものですから、リヒターについてはさほど感動しませんでした。いまだにヨッフムというのは、ここから来てます。



【今日の音楽】

●バッハ/ヨハネ受難曲BWV245

ミシェル・コルボ指揮
ローザンヌ室内管弦楽団/ローザンヌ声楽アンサンブル
パーマー(S)フィニレ(A)エクイルツ(福音史家:T)クレン(T)MEER(イエス:B)フッテンロッハー(ピラト・ペテロ:B)WAVRE(fl)GOY(ob)フィンク(gamb)F・コルボ(org)

1977年/エラート

コルボは、合唱の扱いがとても優れていて、このヨハネのように合唱が特に活躍する音楽はその効果がよく発揮されております。リヒターのように激しく訴えるような合唱となっており、合唱についてはとても素晴らしい演奏であります。福音史家のエクイルツや、MEERのイエスは素晴らしいのであるが、クレンのテノール・アリアが少し劣るようです。フッテンロッハーやMEERのバス・アリアについては問題はありません。リヒターのシュライアーのような劇的なエヴァンゲリストは求められないものの、合唱に比べると、独唱陣のアリアは少し弱い感じがありますね。それは、コルボの表現にもあるかもしれません。テノールのクレンの声質があまりよくないのが特に惜しまれる。コルボのヨハネの特徴としては、各レシタティーボについては、リヒターのような強調された低音ではありません。オルガンとチェロ各1によるため、迫力に欠けます。「十字架につけよ」の群集の合唱は、かなり激しく、リヒターに迫るような素晴らしさですね。合唱コラールは、深々と荘厳な表現です。コルボのヨハネは、合唱については情熱的で素晴らしいといった感じです。





From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:42

無料配布のパンフレット。

skunjpさん。
すんごい遅レスなのですが、
ロシア音楽について以前質問した時、
たくさんの解説を頂き、ほんとうにありがとうございました。
かなり購入時の参考にさせて頂きました。
(お勧めのかなりを買ってしまった・・・)。

”ただより高いものはない”じゃないですが、
折角情報提供していただいたのですから、
じっくり聴いた上での感想を書かせて頂きたいと思ってます。
あまり期待されませんよう!

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:41

今日も財布の中は軽い。

最近カキコしてなかった理由の1つ。
それは未聴のCDを買えなかった事です。

同じCDを繰り返し聴くことは、
私も皆さんも苦にはならないでしょう。
好きな曲ならなおさらです。
しかし感想を書くとなると、たまには違った味付けをしたくなる。
バッハを離れて書いてみたのもその一環でしたが、
どうにも所有CDが少なすぎて・・・。

とゆーことで”賞与”まで待ったわけです。
もらいましたよ! 賞与。少なかったけど。
諭吉を握り締めてCDを大量購入しました。

選び始めると困ったもので、あれもこれも買いたくなって。
財布は軽くなるし、レジでは他の人を待たせるし、荷物は重いし。
いいことありません。
これはもう、聴いてその不快を払うしかないっ!
てことで、しばらくは負債を取り返すため、
日向の勝手な余興には不自由しませんよ。
皆さんお覚悟っ!

−−−−−−−−−−−−−−

少しづつネタばらし。といっても新しくはありません。
これまで皆さんが聴いてきた曲を追いかけてるだけです。

○レクイエム(Mozart) ベーム指揮ウィーンフィル(1971)

これは・・・。とにかくスローな部分が多いのには驚きました。
この演奏は<口の中で溶けて>ますね。
個人的にはあまり好きになれませんでした。
以前ワルターを聴いた感想をここで述べましたが、
録音状態は悪くても、日向はワルターの方が好きだなぁ。

話は変わりますが、
最近レクイエム(Mozart)をよく聴いているのですが、
Hostiasのメロディが頭の中を巡っています。
それもオルガンのメロディなのです。
なぜなんだろ。
聴いた演奏は全てオケだったんですが・・・。
ついに幻聴を自覚するようになってしまいました。

○ラフマニノフ 交響曲第2番 アシュケナージ指揮アムステルダム・・・(長っ!)

第三曲 skunjpさんの感想もなるほどですね。
私に乙女は浮かんできませんでしたが、
まさに”初夏”を思わせるうららかな日差しと大地。
瑞々しい生命感と、どこか凛とした響き。
映画音楽というより、風景画の1ページがあたかも動いているような。
うまく言葉にできませんが、こんな印象でした。

本当はskunjpさんの推薦版(プレヴィン)を
入手したかったのですが、間違ってしまったんです。

○ミサ曲ロ短調BWV232
 クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管

リヒターをかなりスローにした感じかな?
アリア・パートはそれ程違和感なく聴けましたし、
全体としては悪くないと思っています。

ただ日向個人の好きな曲があって、それは
・クレド終曲<Et expecto>
・サンクトゥス
・オザンナ
の連続した3曲なのですが、
これはリヒターがイチオシですね。

きびきびしたテンポの良さと広がる宇宙感は、
この演奏家ならではだと思います。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:39

とっくに全開モードでしょうか?

mont_54さん。
あまりに日向が遅レスなので、既に心境も変わられたかもしれません。

>「ああ、シンクロしている〜」

これ、とってもわかる気がします。
もちろん同じ意味ではないのかもしれませんが、
私の場合聞きながら別次元へ飛んだ時、
作曲家というより音楽の中に浮遊できた時の感覚でしょうか。

麻薬的効果の部分ではおんなじですよね。
皆さんもそれぞれに異なるエクスタシーを
感じておられることでしょう。

さながら中毒患者の広場になりつつあります。
依存性の高さは抜群ですね。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:37

リヒターの特集?!

えー、リリング・リヒター信者の日向です。
統一教会に入信しました(ウソです)。

無駄な言葉は置いといて、
ホントに彼の演奏は素晴らしい!
神のみの領域でもなく、血生臭い俗人間だけでもなく、
その両面を厳しく映し出す演奏。
これはさながらイエスのようです。
あ、この分野はskunjpさんの特許だったかしら?

juncoopさん。
特集、とても楽しみにしています。
お仕事やご家庭等などご多忙でしょうけど、
少しづつ積み重ねて下さいね。
くれぐれもご無理なされませんよう。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:36

日向にとって至高の曲!

カンタータ22・23番が話題になってましたね。
前にもカキコしたのですが、
皆さん同様日向も非常に好きな曲の1つです。
違った!最上級クラスでした。
私としては1・147よりもこの2曲の方が圧倒的に感動値?が高いです。

それはマタイにも言えることだと思うんですが、
様々な人生模様を1つづつ展示して、
最終的に1個の壁画を描く作業という感じでしょうか。

あぁ、いつもながら私の表現力の乏しさにガッカリしてしまう・・・。
実はこの後にいろんな感想を書いたのですが、消しました。
なんか日向の表現力全てが軽薄に見えて、
音楽の素晴らしさを伝えられない気がして・・・。

もちろんこの2曲は全曲通して素晴らしいのですが、
特にw私が”ここだけは何としても聴いてみて!”とお願いするのが、
22番第4曲のアリア。
23番第2曲の通奏低音(コラール)。

マタイやこれらの曲(特に長調)を聴いて常に感じることは、
”喜び”とか”楽しい”とか、そういうはっきりしたものではない、
いろんな感情が混ざって心が熱くなる。
”祈り”とか”敬虔”という言葉に置換できるのかもしれませんが、
何か抗し難い、自然の摂理と感謝を感じてしまいます。

無宗教で信心薄く、音楽への造詣もない日向でさえこうですから、
少しでもこれらへ関心がある方はなおさらでしょう。

バッハ初心者の方へ。
いつかこれらのカンタータを聞いてみて下さい。
派手さやパワーには欠けるかもしれません。
しかしこういう1面もバッハだし、彼にハマってる人のかなりは、
こういう曲が輝きを放って見えるのだということ。
これを知っておいて損はないと思います。

バッハ中級者の方へ。
日向もここに属するのでしょうか(勝手ながらこのポジションで)。
やっぱり感動しますよね〜(強制してるわけじゃないですよ)。
こういう感激を次も経験したくて、
皆さん中毒患者になってるんですよね。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 17:34

そろそろ記憶の彼方に。

皆さんごぶさたしておりました。日向です。
久々(約3週間ぶり)にカキコします。
わー、また皆さんの記事が埋もれてしまうー!
毎度ながらお詫びさせて頂きます。
どうも一端書き始めると止まらなくなって・・・。

とゆーわけで、今日は(も)大量送信します。
勝手なわたしを許して〜!

From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 13:11

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは!

今日は、Music:BACH1000において、不滅の名曲カンタータ第51番をアップしました。
演奏が8つもあったので、今日の午前中聞き比べしたのですが、とても大変でした。素晴らしい音楽なので、8の演奏を聴いても、全く苦痛になりませんのですが、優れた演奏が多いので、推薦するのが大変ですね。しかし、ヘレン・ドナートのソプラノは素晴らしいです。

私は、バッハのカンタータについては、好きな音楽ほど沢山のCDを手に入れてしまいます。これは誰でもそうかもしれませんが、そのため、BWV80、140はかなりありますね。大変だわや。

★skunjpさん

ヴェルナーがお気に入りのようで、私も好きなんで、嬉しいですね。
貴方のおっしゃるとおりで、ヴェルナーは聞き手に優しく語るようにバッハを演奏しますので、心が安らぎます。リヒターは、かなり強烈に迫ってきますね。ですからどちらの演奏も良いですね。ヴェルナーのカンタータ第104番の演奏はCDがないので、聴かれてないかもしれませんが、あんなに優しい冒頭合唱は、ヴェルナーだけですね。他の指揮者は、104番の冒頭を力強く表現するのが一般的なんです。しかし、ヴェルナーはとても優しく子守り歌を歌うような表現をします。当然感動するのは、ヴェルナーなんです。この牧歌的なカンタータは、力強く表現するのではなく、優しく表現すべきですね。これが104番の魅力を発揮する訳なんですね。ヴェルナーは先日、紹介してましたとおり、数多くのバッハを録音してます。そのすべてが優れている訳ではありません。4番は緊張感に欠けますし、54番は優しいですし、80番はゆっくりすぎる嫌いがあるし、140番は圧倒的にリヒターが優れています。しかし、CD化されている147番や、8番、31番、200番はとても暖かい演奏で素晴らしいです。モテットの118番は、いまだにヴェルナーを超える演奏はありません。149番のソプラノ・アリアも素晴らしい演奏であります。


★nujikoaさん

コアートーンとカンマートーン、思い出しました。それですわ。楽器を何度か高低して弾くとか、調律するとかという話ですね。skunjpさんのお話でよくわかりました。今は平均律でやっているのすが、しかし、音楽というのは、音がどこで弾いても一緒の音かと思うと、違うのですね。本当にややこしい。楽器を弾くだけでも難しいのに、まだまだ複雑な事があるのですね。






From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 10:37

待ちに待った土曜日ですね

皆さん、オハヨウございます。
今朝はにぎやかですね。

さて、僕は土曜日の午前中が一番好きです。
日曜日ともなれば、「明日は月曜日」でちょっと緊張感がありますし。

その待ちに待った、土曜日の午前です。ヤッホー!

窓の外は梅雨の晴れ間が広がり、雨で洗われた緑が光っています。
初夏の爽やかな風がそよいでレースカーテンが揺れています。

そんな中、リビングのソファーに寝っころがって、ヴェルナーのカンタ
ータ85、28番を聴きました。本当に、心がなごむ演奏です。
・・・「聴け聴け!」と主張してこないのです。
リヒターやリリングは素晴らしい演奏ですが、反面、聴く事を要請され
る。というか、ふと聴きこんでしまう演奏の集中度があります。

しかし、ヴェルナーはただありのままに「そこにバッハがある」という
感じ?だからバッハの音楽そのものにゆったりと包まれる感じがしま
す。

----

話題沸騰、ピッチの件ですが、僕も皆さんが知っているくらいしか知り
ません。残念ながら。知っているのは、バロックピッチは現代(440H
z)に比べて基本的に半音低い(415Hz)ということ、そのほかにも
地域的にいろんなピッチがあった、ということぐらいです。

そこで、ネットで検索して複数の書き込みを引用してみました。

*

バロック時代といってもピッチは同じではなく、地方、あるいは町によ
って異なるピッチを採用しておりました。大工がその町の「尺」を受け
取るのと同じように、それぞれの地方には「おらがピッチ」があったわ
けです。

イタリアは総じて、中でもヴェネツィアは一番高くて「ヴェネツィア
ン・ピッチ」と呼び習わすほどです。 440は最も低いぐらいかと思いま
す。ただ、ローマとナポリは低く、フレンチと同程度の390前後でし
た。

415というピッチがなかったわけではありませんが、おもにはドイツ
の一地方、一時代にあったわけで、なんら「スタンダード」ではないの
です。今そのように使っているのは、現代の便宜のためです。

北ドイツも非常に高く、またコア・トーンとカンマー・トーンという2
種類のピッチが同時使用されるのが教会での慣習でした。

*

chorton【独コールトーン】バロック時代の音楽のピッチは一定でな
く 室内音楽は 野外や教会よりも低いピッチを用いていた。その低い
室内用ピッチをカンマートーン(kammerton) オルガンや合唱曲用をコ
ールトーンという。

*

ブランデンブルグ協奏曲のピッチについて
これは、ブランデンブルグ協奏曲全体の問題なので私の一存ではどうに
もならないが、以下のような考察からフレンチピッチ(便宜上392Hz)
が用いられた。つまり、1685年のナントの勅令の廃止によりプロテスタ
ントが迫害を受け、フランスを追われたプロテスタントの多くが、北ド
イツに流れた。音楽家達も例外ではない。そして、彼らが用いていたピ
ッチは、低いカンマートーン(フレンチピッチ)であった。(392Hzで
はないにせよ、通常のカンマートーンよりはさらに低い。)

*

最後の書き込みはBCJのトランペッターである島田さんの書き込みで
す。いやー、いろいろあるんですねー、勉強になります。

現代のオーケストラのピッチも実はすべてが440ではなく、国によって
違います。アメリカ、日本は440ですが、ドイツが実に高い。ベルリン
フィルなんて445くらいじゃないでしょうか。

しかし、バロックから時代をくだるにしたがって、総じてピッチが高く
なっているのは事実です。スピードが速くストレスが多い社会になるほ
ど、高いピッチが好まれるのかもしれません。
ピッチが高いと緊張した輝かしい響きに聴こえます。

ただしnujikoaさんのおっしゃる通り例外もあり、バッハ時代のドイツ
のある地方では、現代よりも高いピッチが使用されたとのことです。
この地方は現代に優るストレス社会だったのかな? (冗談っす)

※午後はある人からいただいた鈴木さんのマタイのビデオを見ます。
 いやー楽しみだー。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/21 10:19

え〜と、詳しい解説は出来ませんが

初期のカンタータなどは、
「コーアトーン」などといって、現在のa440のピッチより、さらに高いピッチを採用してたらしいですね。
オルガン曲も・・・これはどうか、知りませんが。

逆にケーテン時代の器楽曲などは、御周知の通り現在のピッチより低いです。

skunjpさんほか、詳しい方の登場をお待ちします。

「絶対音感無し」「実家のピアノ15年間無調律」のnujikoaより(笑)

(それでも、ピッチが違うと、聴き比べした場合はすぐわかるし、ムードがまったく違ってきますよね。僕の場合聴き慣れたものより高いと、何かうわずった気分になって落ち着かないです;;)