クラシック音楽掲示板


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過去記事 <<(全1000件)>>

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/30 19:04

今日の音楽

皆さん、こんばんは、

休み明けは、少し疲れますね。

★アマデオさん

リヒターのマタイとヨハネを入手されるのですか? とても嬉しいお話ですね。というのも、古楽器派のアマデオさんが、リヒターを聴いてみようと、思っていただいた事がとても嬉しい訳でして。ぜひ聴いていただきたいです。というのも、古楽器を聴かれる方にとっては、リヒターについては、かなりの抵抗や、違和感があると思います。チェンバロ作品を例にとると、ゴルトベルクなどは、レオンハルトがとても素敵な演奏で、いいのですが、リヒターで聞くと、モダン・チェンバロによる味気ない音響を聴くことになりますね。私は当然リヒターよりレオンハルトを推薦したくなります。しかし、リヒターならではの厳しい緊張感と劇的な表現はやはり一聴に値します。リヒターのマタイとヨハネは、いまだに多くの人々に支持されており、聴かれても決して損はないと思いますね。ぜひリヒターを聴かれて、感動してみてください。


★nujikoaさん

『疲れきっている状態だと、もう音楽自体を聴きたくなくなってしまい、このときが一番悲しいですね。CDをかけたのに気分が乗らず、逆に音が邪魔になって「あ〜 やめやめ。」と電源を切ってしまう瞬間・日向さんやjuncoopさんと少し違って、僕は、錯綜した大曲に挑むときというのは、精神に余裕があるときのほうが、多いですね。』

とてもわかります。私は、精神的に少し参っているときは、マーラーやバッハの受難曲など聴いて、自分の不幸にふけるというか、自分を慰めております。しかし、本当に参った時は音楽も聴けないでしょうね。そんな音楽を聴くような余裕もありません。音楽を聴いていられるのは、案外私の場合は、大した精神状態ではないのかもしれませんね。


★mont_54さん

エネスコについては、いかがですか? ぜひ詳しい試聴記をお聞かせください。それから、ロシア物で、ショスタコーヴィッチとハチャトリアンについては、まだまだ私には理解できず、時間が要るようです。


★日向さん

シェルヘン手に入れられたのですか? すごいロマン的な演奏で驚かれたのではないでしょうか? 140番は、おっしゃる通り、ソフトですね。特に合唱はソフトな上に、ちょっと不気味かもしれませんが、あの冒頭合唱の情熱的な表現は、ちょっと注目してしまいますね。私は、リヒターと並んで、あんなに素晴らしい冒頭合唱は、シェルヘン以外では聞いた事がありません。とても情熱的です。案外、ラミンが演奏した場合も似た感じになるかもしれません。最後のコラールはあまりにもゆっくりなテンポのために間延びしすぎておりまして、拍子抜けしますね。昔の演奏はどうも、あんな感じが多かったと思います。時代を感じますね。今の時代の演奏は、かなり早すぎて、いけません。現代人のせわしなさが、音楽にも影響しているかもしれませんね。私は、ゆっくりと、楽器をよく歌わせた演奏が好きですね。

『カンタータ198番以前聞いたことがある(確かリリング?)のですが、その時より圧倒的に素晴らしい!冒頭の悲壮感は、直情でなく徐々に染み渡ります。第一部締めの合唱も特筆です。』

よく解っていただいて嬉しいですね。リリングと全然違いますね。リリングは、感情を押し殺し、サラっと演奏します。あの演奏では、本当の198番の良さが発揮されておりません。この198番は、侯妃の死を悼む音楽ですから、もっと悲壮感があってもいいと思いますね。その点、シェルヘンは、悲痛な演奏で我々に訴えかけてきます。ここが感動する訳ですね。

『シェルヒェンの演奏は大規模ってよりは簡素に聴こえる。
まるで弦楽4重奏+ソロ数人のよう。そしてその紡ぐ音は劇的ではなく、春の薄い光で照らしてくれる。そんな印象でした。これは他のカンタータも気になります。けどマタイは期待できないかも。全体的にシェルヒェンの演奏は、日向的にはやや当たり外れがあるものの、非常に暖かな優しさを感じます。ワルターの演奏にも同じようなものを感じる)激しい集中力と後の開放感に浸るのがリヒターだとすれば、シェルヒェンやワルターなどの演奏は、懐に抱かれて眠る安堵を与えてくれる。そんな気がしています。』

素晴らしい表現ですね。私は、日向さんの指摘の適確さに、惜しみなく拍手を送りたい!!本当に、おっしゃる通りですね。感心しました。
シェルヘンのカンタータ第54番をまだ聴いておらないのですが、廃盤のため。ぜひ聴きたいと思ってます。それからワルターは、私も好きですね。ワルターが指揮した、マーラーの大地の歌、巨人、5番、9番、それから、田園や未完成交響曲はとても素晴らしいです。しかも暖かく安堵感のある演奏ですね。


★skunjpさん

『カンタータNO52「偽りの世よ、われは汝に頼まじ 」、
さっそく聴きましたよ。(^o^)第一曲はブランデンブルグNo1の転用ですが、これは歌詞の主張と何か関係があるのでしょうか?そうだとしたら・・・つまり、世の楽しさの象徴として、「狩りの楽器ホルン」が活躍するNo1を転用したのだとしたら、あの曲は一方では、むなしさにつながるということになります。』

いつもながら鋭い、ご指摘ですね。私は、こう考えます。シンフォニアは、偽りのこの世、世俗の世界そのものなんです。それが、キリスト者に「偽りの世を捨て、神のみに目を向けるしかないと」諭していくのでしょうね。

『バッハはブランデングルク協奏曲を辺境伯に献呈しておきながら、いや実は、あれはあくまで世的な楽しみなんだよ、と言っているのかもしれない』

前にも、述べましたが、私は、バッハについてはこう考えます。バッハという人は、作曲する上では、常に僕(しもべ)なんです。ですから、
音楽で称えるのは、神又は、世俗の領主にすぎません。教会音楽には力を入れて、世俗音楽には手を抜くなんてバッハにとっては考えられないことだったでしょう。それは、バッハが音楽を捧げる対象が「神」「貴族」「農民」「選挙侯」「王」「大学教授」であろうが、とにかく最高の音楽でその対象を精一杯、称えたと思いますね。現実的な話になりますが、バッハは決してロマン的な人ではありません。夢や幻想を追う人ではありません。超現実的でした。金銭には細かいですし、報酬の問題ぐらいの事でも、ザクセン選帝侯に直訴しますし、理想を追求すると言うより、自分の収入に関わる問題となると徹底的に戦いますし、面倒な事はすぐに助手や弟子に任しますし、とても生身の人間らしい人でした。ですから、バッハに作曲の機会を与えてくれる人や、自分にメリットがある人には、最高の音楽を提供したと思ますね。ですから、神も世俗の人でもバッハにとっては、さほど差別しなかったと思いますね。

カプリッチョの再発
ということは、ベルンシュタインの音楽の捧げ物が再発になりますね。楽しみ!! それからポンマーなんですけど、管弦楽組曲持っているのですが、ちょっと好みに合わないです、すみません。しかし、復元協奏曲集は なかなかの名盤です。ところで、ポンマーのカンタータはいかがですか? 以前、BWV21の冒頭合唱を聞いたのですが、けっこう良かったです。






From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/30 14:22

皆さん、こんにちは

♪nujikoaさん

>ベンヤミン・シュミットの無伴奏Vn、買ってまいりました!
 素晴らしいですね。本当に輝かしく、多彩な発音。

そうでっしゃろ、そうでっしゃろ。
ウホホーイ!(鼻高々(^^;;)

nujikoaさんに勧めといて、ガッカリされたらどうしようと思
っていました。気に入られたようで嬉しいです。
シュミットは表現力が豊かな反面、現代的でスタイリッシュな
部分があり、そこが嫌な人には向かないと思いますので・・・

同じオーストリア出身ということで、ちょっとハーゲン弦楽
四重奏団と共通する感性がありますね。

彼は金属弦ですか?そう言えばそんな感じですね。
奏法はかなり古楽派してますが、音は金属弦っぽいですね。


♪アマデオさん

高校の先生をなさっているのですか!
僕は先生をしている方は無条件に尊敬してしまいます。

と言いますのは、僕も大学時代、教育実習に行ったのですが、
「とても勤まらない」と思いわざと単位を落としてしまった
経緯があるからです。先生という職業は糊口をしのぐための
いわゆる「職業」として選択できるものではなく、ある種の
覚悟が必要だと思いました。

僕は音大を卒業して一時オケマンをしていましたが、いろん
な事情で(行き詰まって(^^;;)退団しました。
今はフルートの個人教授をしながら、暢気にサラリーマンし
ています。

「音階」の件は、有り難うございました。
これですっきりしました。(^o^)
マラン・マレーはこれから少しずつ聴いていきたいです。

>ジュルディ・サヴァール指揮、レ・コンセール・デ・ナシ
 オン

サヴァールは僕も好きです。ブランデンブルグを持っていま
すが、洗練された中にもヴァイタリティー溢れる「人肌」の
温もりがあって好きです。
古楽派は透明感だけではもう勝負できない時代ですね。

※あと、エスペリオン20の「諸国の人々」も名演でしたね。


♪mont_54さん

タコ氏の話題ですが、僕は彼の交響曲はやや苦手ですね。
あの怒りに満ちた暴力性とペシミズムが・・・
だから、もの凄く腹の立つとき聴くときがありますが、
(11番とか)バッハと違って解放されません。(^^;;

ショスタコーヴィッチは弦楽四重奏曲が遥かに好きです。
1、2番当たりの初々しい叙情性。その後、作風は一挙に
深刻化しますが、作品の結晶度が高いので精神にもたれて
きません。15番は映画「ひまわり」に出てくる、ロシア
の広漠とした地平線を見るような思いになります。

・・・抽象化された悲しみ・・・

彼のプレリュードとフーガはいつか挑戦してみたいと
思っております。


♪juncoopさん

カンタータNO52「偽りの世よ、われは汝に頼まじ 」、
さっそく聴きましたよ。(^o^)

第一曲はブランデンブルグNo1の転用ですが、これは
歌詞の主張と何か関係があるのでしょうか?

そうだとしたら・・・
つまり、世の楽しさの象徴として、「狩りの楽器ホルン」
が活躍するNo1を転用したのだとしたら、あの曲は一方
では、むなしさにつながるということになります。

バッハはブランデングルク協奏曲を辺境伯に献呈しておき
ながら、いや実は、あれはあくまで世的な楽しみなんだよ、
と言っているのかもしれない。

もちろんだからといって、ブランデンブルグは天下の名作
で、バッハがこれっぽっちも手を抜いた形跡がないという
ことは、バッハも世俗の楽しみを全否定していなかった、
ということでしょうか?

バッハがいわゆる聖人君子だったら作品はもっと幅の狭い
ものになったでしょうね。

そして僕がいわゆる聖人君子だったら、書き込みはもっと
幅の狭いものになったに違いない(・・・ぬんちゃって)

※リリングとレオンハルトを持ってますが、リリングの
 オージェーは期待通りの名演。レオンハルトの少年は
 驚愕すべき名唱ですね。第一楽章もレオンハルトが
 立派。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/30 13:25

苦しいときの特効薬

休み明けは頭がボーッとしとります。(^^;;

昨日はDユニオンに出撃しましたが、あまりめぼしいものはありま
せんでした。以下激安で買ったアイテムは・・・

1.カンタータNo55,84,199
    ポンマー/新ライプツィッヒ合奏団/シュライヤー他
     (カプリッチョ)

 ポンマーのものは大体買うようにしています。モダン派と古楽派の
 中間を行くタイプで、豊かな中にも爽やかさがあり好きです。
 カンタータも3、4枚出ています。それ以外では「フーガの技法」
 が現代的モダンの名演。あとヘンデル(合奏協奏曲)も良いです。
 カプリッチョのCDは、やがて超廉価版で再発されるようです。 

2.フォーレ/ピアノ四重奏曲No1、2
    ドムス  (ハイペリオン)

 フォーレの室内楽は「孤高の官能」という感じでグー。特に緩徐楽章
 を聴くと、甘酸っぱい瞑想に誘われます。演奏はイギリスの中堅。
 技術にソツがなく、感覚も新しく、とても新鮮な演奏です。

3.オネゲル/交響曲全集
    デュトワ/バイエルン放送O(エラート)

 オネゲルの音楽になぜか惹かれます。この作曲家の作品を知らない方
 も多いでしょう。いわゆる6人組の一人ですが、作風はラテン的な中
 にドイツ的な構築感があります。基本的に深刻で暗いですが、突然
 <清らかな慰めの風>が吹いてくるような不思議な作風。
 ちなみにオネゲルはクリスチャンです。


さてこの土日は、バッハのみならず、いろんな作曲家のいろんな曲を
聴きすぎて耳と感覚が飽和しました。おまけに長女のJポップッスまで
エアチェックさせられており、MDにダビングしながら長女と一緒に
聴いているのですが、Jポップスも昔と比べて面白くついつい好奇心が
反応してしまう。

最近、親離れが顕著な長女とコミュニケーションできるのはいいですが、
さすがに耳が疲れました。こんな時バッハに戻ると心からホッとします。

日向沙羅さんのコメントもとても共感できます。
やはりバッハという作曲家の持ち味というか、特別の慰めと励ましが
あるのですね。

苦しいとき辛いとき、自己嫌悪になった時の特効薬はバッハです。

・・・その意味でとても不思議な作曲家です。


From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/30 04:45

自己陶酔。

なんちゅータイトル!
ま、事実ですから。今日は気分もちょっと回復してるし。

今日は久々に(と言っても数日の浮気)バッハに帰りました。
ってことで毎度ながら勝手な戯言をちらちら。

○カンタータ42・35・140・198番(シェルヒェン指揮)

実は上記のカンタータは、
これまで日向があまり感銘を受けない曲達でした。

☆カンタータ42番
  これはリリングで聴いていました。
  しかしシェルヒェンのCDで新たな魅力が。
  特に第4番のデュオ。
  オルガンの支えにとっても魅了されてしまいました。
  引きずるチェロと悲痛なデュオ、それを紡いでゆくオルガン。
  この効果にシビれてしまいました。
  最後のコラール。これはリリングもシェルヒェンも捨て難い。
  荘重だけど、とても希望の光が見えるコラールです。
  バッハを日向が愛する部分、
  大仰でなく厳しくも暖かい音。
  これが簡潔に表現されていると思います。

☆カンタータ35番
  どこかで聴いたはず?
  確かトリオソナタ的だったよーな?(オルガン協奏曲だったか?)
  いづれにせよ日向の記憶が曖昧なので不明
  (こんなんでわかる方、いづれちょこっと触れて下さい!)
  コープマンの演奏だったように記憶します。

  記憶は置いといて、歌唱より弦楽より、
  ひたすらオルガンが印象的なカンタータですね。
  意外とこのカンタータって知られてない?
  って思っちゃいました。
  日向には前述のコープマンらしき演奏が印象的でした。
  彼の軽やかさがいい感じで発揮されてるような。

 あ、シェルヒェンの良さに触れてない!

☆カンタータ140番
  日向は今までリヒターで聴いてたんですが、
  シェルヒェンを聴いてビックリ。
  とても良い意味で期待を裏切られました。

  冒頭合唱でまず重いスタイルを想像してたのに、
  弦と通奏低音のスタッカート的演奏に驚き。
  続いて合唱に驚き。
  大人数でなく、しかもキンキンとした高音や張った声でない、
  なんと柔らかい響き。包み込む優しさに溢れた声。
  リヒターの演奏に無かったものが、
  この演奏にはあるような気がします。

  まさに目覚めの声にぴったり!
  しかしこんなソフトに呼ばれても、
  ねぼすけの日向では起きないかも。

  ただ、最後の合唱はリヒターが好き。
  冒頭合唱をアップテンポで軽く運んだのだから、
  最後もそうして欲しかったと思うのは日向だけでしょうか。
  ただ、合唱の音域(中音域の魅力!としか表現できない)は、
  本曲通じて日向がとても入れ込んだ音。
  貫く安堵感は格別です。

☆カンタータ198番
  以前聞いたことがある(確かリリング?)のですが、
  その時より圧倒的に素晴らしい!
  冒頭の悲壮感は、直情でなく徐々に染み渡ります。
  第一部締めの合唱も特筆です。


反復にもなりますが、
シェルヒェンの演奏は大規模ってよりは簡素に聴こえる。
まるで弦楽4重奏+ソロ数人のよう。
そしてその紡ぐ音は劇的ではなく、春の薄い光で照らしてくれる。
そんな印象でした。
これは他のカンタータも気になります。
けどマタイは期待できないかも。

全体的にシェルヒェンの演奏は、
日向的にはやや当たり外れがあるものの、
非常に暖かな優しさを感じます。
(ワルターの演奏にも同じようなものを感じる)

激しい集中力と後の開放感に浸るのがリヒターだとすれば、
シェルヒェンやワルターなどの演奏は、
懐に抱かれて眠る安堵を与えてくれる。
そんな気がしています。

飾った言葉はここまで。
何はともあれ、とても良い演奏を聞いた日向でした。
カンタータの新たな感謝を見つけた気がします。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/30 01:08

こんばんは。

>skunjpさん

ベンヤミン・シュミットの無伴奏Vn、買ってまいりました!
素晴らしいですね。本当に輝かしく、多彩な発音。
one of the bestに仲間入りです。
僕にとっては、金属の弦の理想的な鳴り方、に聴こえます。

それと、案外、「この曲を初めて聴く人」に一番安心して薦められる演奏だったりするかもしれません。
「どんな曲なのか」がキレイに分かりやすい演奏。といって、優等生的なつまらなさや味気なさとは無縁ですから。

*ルーシー・ファン・ダールの弾くフーガのお話がありましたが、あれは最高ですね。柔軟そのものの歌い口、語り口!


>日向さん

想像力が豊かでいらっしゃいますね。
僕などは、精神状態がよくないときは
少しでも幸せになろうと、とにかく音の洪水の中に身を任せるだけで、音楽と思索が結びついてないサルさんですので・・・(^^;

しかしそれ以上に疲れきっている状態だと、もう音楽自体を聴きたくなくなってしまい、このときが一番悲しいですね。
CDをかけたのに気分が乗らず、逆に音が邪魔になって「あ〜 やめやめ。」と電源を切ってしまう瞬間・・・

日向さんやjuncoopさんと少し違って、僕は、錯綜した大曲に挑むときというのは、精神に余裕があるときのほうが、多いですね。
憂鬱なときは、ショパンのマズルカなど聴いてしまうと最高です、じゃなかった、ひどい目にあってしまいます。(笑)


>mont_54さん

タコ氏の「前奏曲とフーガ」は、僕はジャレットとアシュケナージでチャレンジしたことがありますが、難解でよくわからなかったなぁ〜 というのが正直な感想です。魅力のツボをリポートしていただければ嬉しいです。


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 22:22

リヒターの受難曲を入手!(予定)

 ヤフーのオークションで、リヒターのヨハネ受難曲を落札。
マタイ受難曲も落札する予定です。
なかなか巡り合わせが悪くて買えなかった両受難曲ですが、
いよいよ我が家にやってきてくれることになりました。
とても楽しみです。

 僕は高校の教員をしているのですが、近頃大きな問題があって、
とても精神的に苦しい2週間を送っています。そんな時は、
レオンハルトのマタイを聞いて、清らかな世界に身を委ねたり、
モーツアルトを聞いて、心洗われてみたり、色々しています。
音楽はいいなあ、と感じる毎日です。

 juncoopさんが勧めておられたモーツアルトのレクイエムですが、
以前持っていました。僕がモーツアルトに目ざめるきっかけになった
演奏です。非常にゆったりとしていて、推進力のある演奏だったと
記憶しています。懐かしいです。
 僕の今のお勧めは、
ジュルディ・サヴァール指揮、レ・コンセール・デ・ナシオン
の演奏です。小編成、少人数合唱、古楽器の演奏ですが、大変土臭く、
汗のにおいのするような演奏で、好きですね。
テンポは非常に速いです。初めはビックリされるかも知れません。
レーベルはフランスの「アストレ」というところです。
一度聞いてみてくださいね。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 15:07

二人のソ連人作曲家

日向さん、こんにちわ。
私はショスタコーヴィチはあまり聴きませんが、ほぼ同年代・
同時期に活躍したハチャトゥリアンはバレエの関係で聴きます。
二人ともスターリン時代(タコ氏はその後長く活動した)に
名作を多く残しました。
とこう断言するのは私の独断(いつものやつ)ですが、

タコ氏とスターリン体制の確執は有名ですが、ハチャ氏はその点
比較的優等生だったみたい。というのはハチャ氏がバレエ音楽を
はじめとする劇音楽に著しく傾倒していた事と決して無関係では
ありません。

革命ソ連ではいわゆる「社会主義リアリズム」が叫ばれ、それは
表現が簡素であること、苦悩の後に勝利を謳うこと等の枠組が
必要とされたわけです。

この点、劇音楽畑のハチャ氏にとっては造作もないことで、
ストーリーを盛り上げる手法はバレエ音楽の筋書きにも一致
していた訳ですね。
ハチャ氏がスターリンと同じグルジア生まれだった事が好影響
していたのか?いないのか?までは知りませんが・・・
(もともとハチャ氏はタコ氏と違い、音楽家としてのエリート
コースを歩んできた人ではないのです)

しかしタコ氏は違いました。
あの人は類まれなる才能(とても早筆で次から次へ交響楽などの
大作を仕上げてしまう。更にいろいろな作曲家の作風を吸収する
能力など)が反って災いして、ブルジョア的、個人主義的等の
さまざまな批判を体制側から受けたのですが、面白いことに
その批判に応えるかのような傑作「大地の歌」「交響曲5番」等
がその都度作られ、批判と賞賛の間を激しく行ったり来たりで
活動が続けられました。

まさに苦悩する才能というべきですかね?

第2次大戦後、とくにスターリン批判後にはこうした締め付けが
比較的ゆるくはなったものの、それが逆にタコ氏の音楽そのものを
かえってつまらなくしたと言う音楽家・評論家が多いのも事実です。
(もっとも僕はそこまで言うほど聴き込んではいません)

唯一「交響曲5番」は私が所有しているタコ作品で、
高校時代(30年前)には20世紀の「運命」などと呼ばれていました。
(今でもそんな呼び方があるんでしょうかね?)

そのうちいつか、彼がバッハの平均律を意識して作ったといわれる
「24の前奏曲とフーガ」も聴いてみたいと思います。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 16:12

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは、今日は関西では梅雨の合間の晴れ間ということで、爽やかな天気です。


★BACH1000
今日は、Music:BACH1000においてカンタータ 第52番 偽りの世よ、われは汝に頼まじ BWV52をアップしました。52番のシンフォニアは、ブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章が使用されております。ぜひ聴いてみてください。


★アマデオさん
ヴァイオリンに関する、お話、とてもよく解りました。やはり楽器の専門的なお話は、興味が尽きず、音楽をやっていない人にも参考になるお話ですね。1800年代製造のヴァイオリンをお持ちだということで、素晴らしいですね。どんな音がするのでしょう?!


★日向さん
このHPは、バッハを中心に、クラシック音楽を愛好する人が集まり、いろんな意見交換や、試聴した感想を述べたり、情報交換するHPで、とくに為になる話をしてもらわなければならないという、お堅いHPではありません。ですから、自由に音楽に対しての感想や、心境を書いていただいたら、結構ですよ。気楽なHPですのでよろしくね。
私もマーラーを聴く時は、とても心理的に不安定な時が多いです。人間やってますと、いろんな出来事がありますし、その時点で聴きたくなる音楽は、多種多様に渡り、バッハが聴きたくない時も私にはありますね。早く、元気になられる事をお祈りします。


★montさん
お仕事が大変そうですね。お疲れでお休みの週末に、当HPにいつも書き込み有り難うございます。バッハをはじめとするクラシック音楽を聴かれて、心身ともに、リラックスする事は、大事ですね。またいろんなお話を楽しみにしております。


★skunjpさん
貴方の奥さんも、音楽を聴いている時、横に座って、シャカシャカ歯ブラシされるのですか?うちもそうなんです。私は、家内に「歯磨きが落ちるから、洗面所でやりなさい」と注意するのですが、一向に聞く様子はありません。しかし、うちのヨメも、どうやら、マタイという音楽をやっと覚えたみたいです。なんせ、散々、マタイとヨハネは、我が家で鳴り響いておりますので。


【今日の音楽】

●バッハ/カンタータ第56番【われは喜びて十字架を負わん】BWV56

グスタフ・レオンハルト指揮 レオンハルト合奏団/ハノヴァー少年合唱団
Michael Schopper(B)
1976年頃/テルデックBACH2000第17巻

レオンハルトのBWV56はとても感銘を受けますね。古楽器のレオンハルトと、モダン楽器のクルト・トーマスと言える程、重厚でスケールの大きな演奏です。レオンハルトのカンタータは、多くの古楽器のカンタータの演奏がある中、最も私が好む演奏で、線が太く、表現が豊かです。楽器をよく歌わしますね。これから徐々に揃えていきたいと思ってます。レオンハルトは、カンタータ全集を1人で達成してくれればいいのですが。



From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 05:49

苦悩する音。

皆さんこんにちわ。日向です。
今日はバッハを離れて聴いています。

○ショスタコーヴィッチ 交響曲全集(ハイティンク指揮)

昨日までは体調も精神状態も良くなかったので、
バッハではなく、ショスタコーヴィッチを聞いていました。
<精神状態の良くない時に聞く音>なんて、
彼の音楽が好きな方が聞いたら激怒することでしょう。

正直彼の音楽が良くわからないのが本音です。
強制的な音使い、恣意的なリズム、シニカルな調性。
自虐的な今の心にぴったり。

彼は今を生きていたら違った音楽を創っていたのだろうか。
豊かな物質と腐敗した精神。
今の時代は・・・。
いろんな事を重ね合わせて聴いてしまいました。


○マーラー 交響曲第二番・第九番(ワルター指揮)

今日になって少し状態が良くなったので、
マーラーを聴いてみました。

第二番は以前にも感想を書いたので、今回は第九番を。
この音楽は諦観の境地のような感覚になります。
遥かな地平線に一人立つわたし。
人間って? 私って?

今日は自分の存在の悲しさに苦悩する日向でした。
為になるお話や格調ある文章を書けそうもない私でした。


違った聴き方や魅力を示してくれる方をお待ちしています。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 00:14

それにしても・・・

格調と教養に高い掲示板ですね。
他では聞けないお話が満載

生きててヨカッタ〜!

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/29 00:02

お役に立ちましたか?

 mont_54さん、一つ抜けていたことがありました。
バロック時代は、楽器のピッチは地方によって、世俗と教会でもバラバラで、高いところと低いところがありました。ワイマールのオルガンは、確か恐ろしく高くて、器楽は一音高く移調して演奏していたそうですね。(間違ってたらごめんなさい。)反対にフランス宮廷は恐ろしく低くて、Aが394ヘルツくらいだったそうで、今より1音ほど低いことになります。標準的なバロックピッチは415ヘルツとされていますが、それも妥協の産物なんですね。
 楽器が改造されると、ピッチはだんだん高くなってきます。モーツアルトの頃で、420〜430ヘルツくらい、ブラームスの頃でも430ヘルツくらい、その後は、だんだん上がって、今は、440〜447ヘルツが標準です。一般的には440〜442ヘルツでしょうね。ウイーンやベルリンは447以上という非常に高いピッチで演奏しています。アメリカは低めの440ヘルツだそうです。NHK交響楽団は442だったかな?
 たぶん、戦後に金属の弦が開発されて、一気に高くなったんではないでしょうか。戦前までは、弦は生ガットだったそうですから。
 この2、300年の楽器の音色、ピッチの変化は恐ろしいほどです。古楽器の奏者の中には、トランクに音叉を一杯入れている人もいるんだとかいないとか。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 23:52

曲名、たぶん知ってますよ、僕

 Skunjpさん、マラン・マレのその曲は、「音階」という曲名だと思います。僕は、ロンドン・バロック(フランス・ハルモニアムンディ)で持っています。楽しいですよね。本当に色彩豊かで、即興性に富んでいます。
 マラン・マレといえば、ヴィオラ・ダ・ガンバですが、「膀胱結石手術」は聞きました?もちろん、彼のヴィオラ・ダ・ガンバの曲は膨大な数で、名作の森ですが、この曲はおもしろいですよ。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 23:51

アマデオさん

全く持って懇切丁寧な解説、誠にありがとうございました。
お陰様で、胸のつっかえというか、もやもやが氷解しました。

>アマティ、ヤコブス・シュタイナーなどのボディが
>ふくらんだ楽器は、改造によってかなりの数が破壊され

う〜ん、実に惜しいと言うより文化的損失だったんですね。

でも、演奏家の欲求(欲望)として
>より高い音を得る
>大きな音が出るようにする
>輝かしい音が出るようにする

は解るような気がします。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 23:31

Skunjpの名曲発見!


Juncoopさん、皆さん、今晩は。
えらい大層なテーマをつけてしまいました。(汗)

さきほど、有田さん、寺神戸さんのグループでマラン・マレー作品
集を聴きました。マラン・マレーの室内楽曲と言えば、「サント・
ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘」が有名で、MAKの個性的
で彫りの深い超名演があります。
ラドシ、ラドシと動く低音が延々と繰り返される上で、ヴァイオリン、
チェロ他が華やかな変奏を展開します。

有田さんたちはMAKよりかなりおとなしく少し拍子抜けですが、
僕は、その後に入っている音階ではじまる30分以上もノンストップ
で弾かれる曲に聞き惚れてしまいました。

移動ドで歌うと「ドレミファソラシ、ドドシラソファミレド」という
簡単なテーマですが、それが次第に変容していき、次々と新たな
場面が途切れなく変幻自在に登場して、まるで広大な庭園を散歩する
ような楽しさに満ちています。マラン・マレーの想像力の、何と言う
豊かさでしょうか。30分飽きることなく最後まで聴き通させる力が
あります。

しかし・・・
残念なのは曲名が分からないことです。ずいぶん前にPCMラジオ
からMDに録音したもので曲名までは記入していませんでした。
マラン・マレーでネット検索してもあまり資料が見当たりません。
どなたか曲名がわかる方おられますか?

※アマデオさん

>アマティ、ヤコブス・シュタイナーなどのボディがふくらんだ
楽器は、改造によってかなりの数が破壊され

うわー、もったいなー。
それが残されていたら今時は数億、いや数十億でしょうか。
はじめて聞く話です。勉強になりました。


※mont_54さん

エネスコそういえばディスクユニオンにありましたねー。
僕も何度か手にとりました。テクニックに不安がありそうですが
それを乗り越えると・・・

>無伴奏〜を完全に手の内に入れている。
「まったく凄さを感じない凄さ」とでも言いましょうか・・・
古楽派とはまったく違った意味での「野暮ったさのない演奏」

・・・の境地が味わえるのでしょうね。

僕は明日、繰り出します。
何を狙っているかは秘密です。(^^)


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 22:07

楽器についての質問にお答えします

 モダン楽器とバロック楽器の違いについてのご質問がありましたので、お答えします。ただ、好きで勉強していること故、間違いがあった場合はご指摘下さい。
 19世紀の初めごろ、多くの楽器が大会場、多数の聴衆を相手にするため、音量が出て、ピッチの安定したものに改造されました。管楽器の多くはフランスで、よりキーの多い、安定した音程の得られるものになりましたし、弦楽器も例外なく、同様の考え方による改造を受けました。
 具体的には、指板を長くしてより高い音を得る、ネックの角度をより傾けて、強い張力を得、それによって大きな音が出るようにする、輝かしい音が出るようにする。高まった張力に対しては、魂柱、バスバーをより太く、大きくすることで対応する、というものです。弦も太く丈夫になりました。よって、非常に力強く、大きな音が出るようになったのです。ただ、失われたものも多い、と考えられます。わずかな力の加減で得られる微妙なニュアンス、各弦の音色の違い、反応の良さ、ボウイングの変化による、「語る」演奏の衰退などです。
 で、ご質問にあった、ストラディヴァリタイプの楽器と、アマティタイプの楽器についてですが、ボディがフラットな楽器は、改造に耐えられて今日まで残りましたが、アマティ、ヤコブス・シュタイナーなどのボディがふくらんだ楽器は、改造によってかなりの数が破壊され、結果として、フラットな楽器が多く残り、その後もバイオリン族の理想型として多く作られたため、ふくらんだ形の楽器が少ないということです。現在残っているアマティは、ほとんどモダン楽器でしょう。イギリスの博物館に、バロックタイプのままのアマティが保存されていると聞いたことはありますが。ポイントは、ネックの角度、指板の長さ、魂柱、バスバーの長さ、太さです。

 ついでに。僕の使っている楽器は、1817年製のものです。ネックなどオリジナルのもので、指板は後から交換していると思いますが、ネックの角度はモダンとほぼ同じです。弓は、1996年製のイタリア。バッハの頃のタイプで、スネークウッドで出来ています。モダンボウの素材は、ブラジルで採れるフェルナンブコという木ですが、バロック時代はそんなものは手に入りませんでしたので。

 参考になりましたでしょうか。では。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 19:16

(緊急連絡)吾エネスコ発見セリ!

skunjpさん、juncoopさん、みなさんこんばんわ。

国分寺で人と会う用があって〜、その後吉祥寺へ流れました。
diskユニオンに行くと、そこに・・・アッター!

帰宅するや、恐る恐る聴きました(笑)
で、とりあえず第一報(第一印象)
簡単に他人様にお勧めできる代物じゃありません。
(特に演奏技巧にこだわりを持つ人は駄目でしょうね)

とにかく
音源は古いし雑音(ヒスノイズ)もひどく、歪みも甚だしい

しかしある意味、演奏はとっても熱いです。
まるでバッハを何気なく弾いているようで、虚飾がない!
無伴奏〜を完全に手の内に入れている。
「まったく凄さを感じない凄さ」とでも言いましょうか・・・

古楽派とはまったく違った意味での「野暮ったさのない演奏」
シンプリーBach 普段着の演奏・・・うーん、上手く言えない。  

よく無人島に持って行くCDは?との喩えがでますが、
これはまるで無人島で聴いているようなバッハです。

ハマると怖そう(他の無伴奏が聴けなくなりそうで・・・)


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/28 10:14

畿内のビルの隙間に鳥が鳴く・・・

今日は朝からシトシト雨が降っております。
その雨の中で小鳥が鳴いています。
「エサがとれないよー」・・・と。

こちとらは例によって、リビングソファーに寝っころがって無伴奏を
聴きました。 (鳥でなくて良かった)

すると家内が隣に座って、シャカシャカ歯磨きを始めました。
(・・・ンー)

「良い曲ねー」と家内が言いました。(そうでしょ、そうでしょ)

「これは一人で弾いてるんだよ」と僕が言うと「エエーッ!」と家内。
「凄いでしょ」 (・・・僕が自慢してもしようがないが)

聴いていた曲は、ソナタ第3番の2楽章フーガ。
これはシャコンヌに継ぐヴァイオリン音楽の傑作ですね。
この曲の主題は「来たれ聖霊よ」で、教会で正餐式の時に単独で
演奏された可能性があるとか。

演奏は、ルシー・ファン・ダール。
まるで散歩をしているような安らかな開放感があります。
この大音楽に対して大上段にお説教を垂れるのではなく、たとえば
道々美しい花が咲いていたり、空気が典雅に澄んでいたり、鳥が鳴
いていたり、その他いろんな面白い出来事があり、それをひとつ
ひとつ「ホラ楽しいでしょ」とウィンクしながら語ってくれる・・・
聴いているうちに心がどんどん解放されていく。そんな演奏です。

モダンではどうかな?という興味にかられ少しだけ聴いてみました。

本日はシェリング、グリュミオー、クレーメルの御三家は置いといて。
まずスーク。

ルージッチコヴァとのヴァイオリンソナタ(超名演)の時と違い、やや
素朴な印象があります。テンポがゆったりしていて落ち着いています。
でも滋味深い演奏ですね。何気に聞くと、とりたてて特徴が薄いです
が、あたりまえのことを淡々と語っているのに、後で「おおー」と吃驚
するようなことを言う人がいるじゃないですか、ああいう感じデス。
音も奥ゆかしい。

次にミルシュテイン(グラモフォン)。とても颯爽としたテンポで、
輝かしい音です。曲のつかみが大きく構築的な演奏。推進力が凄い。
やはり名演です。しかし僕には、このアウアー派の弓圧が強いギラ
ギラの音が苦手で、特に重音のところなどギャッという感じで脳みそ
が痛くなります。

そこでアーヨ。う〜ん。何とも落ち着いたテンポ。音も艶があるのに
ぎらつかず、耳触りが誠に良い。表情も温かく、いかにもラテン的
人当たりの良さがある。

しかしアーヨの真価はさらにその奥にあります。
それはインテンポの実に厳しい造形力です。アーヨはラテン的美音
と厳しい精神性が両立している。つまり陽気でグラマーなスペイン
美女が、極めてマジメな目をしてバッハの対位法を語る。
そんな趣です。 (・・・結局、そっちの方にハナシが進むのね)

※juncoopさん

>→ ビルの隙間 → ビルすま。 なーーんてね!!

それは畿内のビルでしょう。

ビルス(キ)マ。  ・・・キがない。(汗)

※mont_54さん

>邦山がオーボエのホリガーであるとすれば、横山はシェレン
 ベルガー?

いつかオーボエ奏者のことで訊いてこられたのは、ここに至る
伏線だったのですね。う〜ん、奥が深い。
(お仕事大変ですね。お体に気をつけてくださいませ)

バロックバイオリンのご質問は、アマデオさんあたりの名解説を
期待したいですねー。


From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/27 23:15

今日の〜仕事は辛かった〜♪

みなさんこんばんわ。
今週もヘトヘトになりながらも、何とか帰って来ました。

バッハ聴きのjuncoopさんが赤文字で大推奨のグールド平均律第1巻

ヤッタねっ(^^)/

>グールドを聴くと全く疲れません。自然と入っていけるのです。

そうなんですよ、まさしくそうなのであります。
これ(グールドの平均律1)のお陰で僕は殺人的な忙しさの大阪から
生きて東京の我が家に帰ることが出来ました。
(グールドの平均律、グーだド?・・・あーやっぱり私、壊れてる)

skunjp さん

>横山勝也が素晴らしいと思いました。

さすが耳が肥えていますねー!
この人、筝の先生筋では圧倒的人気があります。

以下、私流の勝手なストーリー(物語)ですが

音楽の神は二人の尺八奏者をこの世に遣わしました。
すなわち、山本邦山には尺八の素晴らしさを世界に広める役割を与え、
それから、横山勝也には尺八の魅力を人に伝える役割を与えて・・・

邦山がオーボエのホリガーであるとすれば、横山はシェレンベルガー?


時に、バロック・ヴァイオリンの話題が出ているので質問です。

ストラディバリは物は古いが、多くが現代(モダン)風に改造されているので
モダン楽器。
おなじクレモナ派(というより師匠にあたる)アマティは、楽器の形状
(運指板の傾斜がきつい)が故に改造困難。
したがって古楽器。

この解釈って正しい?それとも・・・

From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/27 20:12

RE:面白カンタータ・・・?!

皆さん、こんばんは、今日は、花金で、1週間の仕事もおわり、ホッコリしますね。やれやれ。
無駄な努力なのですが、タバコを4カートン貯め買いしました。空しい! 7月から煙草が値上げて、どないだ!!何でも税金上がるて、今日、雨の中 道を歩いてたら、ハネまで上がりよる!!もう、ボヤカナしゃあない。


★skunjpさん

>juncoopさんも、なかなかおっしゃいますねー。
>スミに置けませんねー。


そう言わずに、隅に置いておいてください。


>さて、今朝は面白いカンタータを聴きました・・・何とブランデンブルグNo3の第一楽章が響いてきました。それはカンタータ174番「われ、いと高き方を心を尽して愛しまつる」でした。ナーンダ。(^^良く知られた器楽曲を、カンタータに引用している例ですね。
>この曲の他にも、バイオリンパルティータNo3,管弦楽組曲、
>チェンバロ協奏曲のアレンジがありますね。
>カンタータ174番は第2曲のアルトアリアがとても美しい、
>なかなかチャーミングなカンタータでした。


バッハのカンタータは、器楽曲からの転用が多いですね。ブランデンブルク第1番の第1楽章も、シンフォニアに使われてますね。第4楽章のトリオは、207番にも使われてます。バッハは、1番が結構好きだったみたいですね。


★バッハ・ファンの皆さん
前にも申し上げてますとおり、バッハの音楽は、いろんなジャンルの曲が影響し合っております。カンタータしか聴かない人ですと、多分この面白さは解らないでしょうね。カンタータと管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、オルガン曲、宗教大作は、お互いに転用、編曲が多くあります。
バッハは、全ジャンルを聴いていただく事をお勧めします。


【今日の音楽】

昨日、ヨッフムのヨハネを聴いてみたのですが、いいですねーーーー。
とにかく、重厚で、厳しい表現です。しかも大らかでもあります。リヒターとヨッフムのヨハネは当分、座右のCDとなります。それから古楽の鈴木氏も、愛聴盤になりそうですね。


●バッハ/無伴奏チェロ組曲 第1番

アンナ・ビルスマ(バロック・チェロ)

1979年/セオン − ソニークラシカル

ビルスマの表情は、写真で見る限り、辛そうな お顔をされてますね。
この演奏は、結構テンポが早く、激しいですね。モダン・チェロで聴きなれているのですが、古楽器の方が、響きが鋭いですね。決してモダン楽器のように、輝かしいとは言えません。しかし、古雅な響きでこの名曲を聞くのも味がありますね。ガンバとか聴いておりますと、音は弱々しいのですが、とても魅力のある響きで、古楽器に魅力を感じざるを得ません。ビルスマは2回目の録音にモダン・チェロを使用したのですが、これはかなり驚きましたね。アーノンクールやヴァルヒャの逆をやった訳ですから。どんな演奏なのかは、まだ聴いておりません。


ところで、ビルスマの無伴奏Vcは、狭い路地で聴くと、いいみたいですね。

→ ビルの隙間 → ビルすま。 なーーんてね!!


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/27 17:42

面白カンタータ・・・?!

>イ・ムジチのピーナッツ・キャラメル時代・・・

プププッ・・・(^^;;

juncoopさんも、なかなかおっしゃいますねー。
スミに置けませんねー。

さて、今朝は面白いカンタータを聴きました。リリングのカンタ
ータNo51を頭出ししていたら、何とブランデンブルグNo3
の第一楽章が響いてきました。

・・・何これー、プレスミス?!

よく聴くと、いつものブランデンブルグNo3とは違うのです。

トランペットみたいな音で、プワー、プワーと合いの手が入り、
何やらのんびりと賑やか。愉悦感が倍加している。

解説を見ると、それはカンタータ174番「われ、いと高き方
を心を尽して愛しまつる」でした。ナーンダ。(^^;;

良く知られた器楽曲を、カンタータに引用している例ですね。
この曲の他にも、バイオリンパルティータNo3,管弦楽組曲、
チェンバロ協奏曲のアレンジがありますね。

カンタータ174番は第2曲のアルトアリアがとても美しい、
なかなかチャーミングなカンタータでした。

・・・皆さんも、機会があったらぜひお聴きくださいませ。

※昨夜は話が盛り上がってるグールド平均律を聴きました。
 何度も聴いたCDですが、これはとても<即興的な>演奏
 であることが、はじめてわかりました。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/27 10:34

日本ギャル万歳!〜静謐の美

皆さん、nujikoaさん、おはよーございます。

そして、全日本のギャルの皆様、昨日のワタクシの心ない発言をお詫
びいたします。何を隠そうワタクシもnujikoaさんに劣らず、あなた
方が大好きでございます。どうか、もてないオジサンのタワゴトと
笑ってお許しください。(^^;;

>全く同じ事を、この方+有田夫妻という素晴らしいメンバーによる
 「音楽の捧げ物」を聴いたときに感じたのを、思い出してしまいま
 した。日本人の<究極の仕上げの丁寧さ>も良し悪し・・・

いや〜、あれは最高ですよ。「音楽の捧げ物」(^o^)
そもそも有田夫妻のフルートソナタを大昔名古屋の教会で聴き、僕は
バロック奏法に目覚めたものです。

そして有田さんに続き、寺神戸、鈴木兄弟、武久源造さんという、
世界をリードする名演奏家が輩出して喜びと共に深い感銘を覚えまし
た。

しかしそれは「日本人もここまできたか」という感慨ではなく、むしろ
日本人だからこそ表現可能な「静謐の美」であると思いました。また、
その美は、僕の愛する日本画の世界に通じるものであり、ワビサビの精
神にもつながっていきます。つまり<静かに強い晴朗な覚醒>の世界。

とは言え、無伴奏は難曲です。

いつもの仲間と丁々発止のインタープレイができない状況で、寺神戸さ
んはあの錯綜した対位法の森と悪戦苦闘したに違いない。もちろんその
演奏には苦労の跡など微塵もなく汗の臭いを感じさせないところが凄い
とは言え、曲を征服した後の「戯れ」のようなものが、いつもの彼に比
してやや薄い演奏にならざるを得なかった。

・・・そこの所が難曲たる由縁だと思うのです。

今朝も鈴木さんのカンタータNo63「キリスト者よこの日を刻み込
め」を聴きました。歓喜が爆発するような素晴らしい演奏です。でも
そこには<完全にコントロールされた静謐>があるのですねー。

オーボエの三の宮さんの名技に酔いました。鈴木秀美さんもそうですが
あの絶妙なアゴーギクは官能的なまでの脱力から生じるのでしょう。

※ベンヤミン・シュミットはなかなか渋い2枚目ですよ。無伴奏の他に
 バイオリンソナタとvn協奏曲があります。前者は名演。共演の
 チェンバロがとてもうまい。協奏曲はオケが・・・(-_-;)

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/26 23:31

Tさんの無伴奏?

↑聴いたことは、ないのですが、しかし・・・

(skunjpさん)
>太い落ち着いた音で(ピッチも低い?)じっくり弾き進められる音楽のプロポーションがとても美しい。これをバロックバイオリンによる最高の無伴奏と言う人がいてもおかしくない。しかし僕はピンときませんでした。終始、温度感が低いのです。

全く同じ事を、この方+有田夫妻という素晴らしいメンバーによる「音楽の捧げ物」を聴いたときに感じたのを、思い出してしまいました。
日本人の<究極の仕上げの丁寧さ>も良し悪し・・・、といったところでしょうか。

でも「日本ギャル」は素晴らしいのでここは反対(笑)
世界中から高い評価を受ける至宝です。

で、もう一方の「オーストリア美人」でしたね、
お薦めのベンヤミン・シュミット。
(たしかジャケ写真はサワヤカ系ではなかったような・・・;;)
skunjpさんの「そそる」コメントを信じ、見つけ次第ゲットするつもりになりました。

さてこれから、ルーシー・ファン・ダールを聴きなおしてみるとします。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/27 20:27

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは、juncoopです。

相変わらず梅雨で、蒸しますね。


★montさん

エネスコは定評あるみたいですね。録音は、48年頃のモノラルで、コメントによれば、「エネスコ晩年の録音で、他から求められぬ滋味に加え、いわば神韻と呼びたい何かが、ここには確かに感じ取れる。」ですって、何か興味が湧きますね。

「アーヨはエーヨ党」ですか? 私は、「福井県のクイケン党」を結成します、はい。

ところで、グールドの平均律第1巻、いいですねーー!!本来、私は、平均律を1番〜24番まで、とおして よう聴かないのですが、グールドを聴いてますと、自然とのめり込んでいき、夢中になって聴いてしまいます。グールドのピアノの魔力はすごいですね。魔力というより、魅力ですね。すっかりグールドの世界に入ってしまいまして、気がつくと全曲聴いてしまったという感じ。やはりグールドは偉大ですね。


★日向さん

『ミサ曲ロ短調BWV232ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽・合唱団
とても感動する演奏でした。私のイチオシはこれまでリヒターだったんですが、彼程の厳しさや鋭さこそ薄く感じるものの、懐の深い暖かな演奏です。』

感動していただいて、よかったです。なんせ、私はミサ曲ロ短調は、ヨッフムを一番に推薦するほど、好きな演奏なんです。「懐の深い暖かな演奏です。」まさにおっしゃるとおりですね。懐が深いというのは、まさにピッタリの表現で素晴らしい。日向さんに惜しみなく拍手を送りたい。
『全体として感情の起伏より、まるで広げた神の手のような、大らかさに満ちている感じがします。』

本当、大らかですよね。ヨッフムの演奏は、チェンバロも通奏低音に入っておりまして、とても効果が上がっております。

ヨッフムは、このミサ曲ロ短調とともに、ヨハネとクリスマスオラトリオについてもかなりお勧めです。ところがマタイについては、お勧めできません。

ヨッフムのヨハネ受難曲は、リヒターに迫る名演だと思います。機会あれば、ぜひお聴きください。


★skunjpさん

skunjpさんやmontさんがお勧めのアーヨは良かったです。これからまだまだ聞込んでいくのですが、1曲でも聴けば、もう解りますね。これはまさに私の好みです。イ・ムジチ合奏団の演奏でも素晴らしいですし、アーヨ時代のイ・ムジチが一番よかったですね。ピーナツ・キャラメル時代?(失礼、ピーナ・カルミレッリ以降)は、あまり好きではありません。


【今日の音楽】


●バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第1巻 全曲

グレン・グールド(ピアノ)

1965年頃/ソニー・クラシカル 【大推薦】

グールドのピアノによるバッハの平均律は、いいですね。1曲1曲にとても心が込められた演奏で、聞き手に大いなる感動を与えます。その演奏に感じられるものは、優しさや、寂しさであり、軽快さもありますね。
24の前奏曲とフーガを全部聴くのはとても大変なのですが、グールドを聴くと全く疲れません。自然と入っていけるのです。次はどんな演奏なのかと曲を聴いていく順番に期待感がありますね。




From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/26 17:20

母性あふれるカンタータ51番

juncoopさん、

>ところで、アランのフーガの技法は、まだまだ値下げしませんね。
 密かに値崩れを待っているのですが。アランのBWV1080は
 どうなんでしょうね?

ヴァルヒャは体力を消耗する登山の趣ですが、アランはもっと柔らか
くて聴きやすいかも。僕はなぜか売ってしまいましたが。(後悔)

>カンタータ第51番については、ギーベルとレオンハルトですか?
 鋭いところを出されますね。しかもアンドレのトランペットとなる
と、ちょうどアムステルダム合奏団がターフェルムジークを録音した
頃ですかね?

ターフェルムジークはブリュッヘンでしたっけ?
うん、きっとその頃でしょうね。

しかしこのカンタータ51番は、ヴァイオリン2、1、ヴィオラ1、
チェロ2のとてもシンプルで室内カンタータ的な表現。アットホーム
で懐かしい雰囲気です。全く華美ではないですね。
奏法もまだコテコテのオーセンティックではなく過渡的な印象ですが、
それがまた、微妙な良い味を出しています。

何と言ってもギーベルの母性的なホッとする歌が最高・・・(^o^)
指揮者のクレジットがないので、たぶんヤープ・シュレーダーと
レオンハルトの双頭リーダーでしょう。

ダス・アルテ・ヴェルクではこの他、ユルゲンスにカンタータを録音
させています(BWV198、158、27)。これはちょっとしたテストの
ようなものだと感じるのは、その後、正式にレオンハルト等でカンタ
ータシリーズがスタートしたからです。


 ・・・さあてお家に帰る時間だー  (^o^)/

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/26 15:06

皆さんコンニチハ。おやつの時間です。

♪juncoopさん、mont_54さん

「アーヨ買った?」「うん」
「あー良かった」

僕もしつこくオヤジギャグで
「アーヨはエーヨ」党に反撃。(^^;;

さて、昨夜はアーヨの無伴奏を家内と一緒に聴きました。

(なぜかアーヨは家内に聴かせたくなる)

アーヨの無伴奏には歌があり愛があるんですねー・・・(^o^)
まさに「カンターレ、マンジョーレ、アモーレ」(歌い食べ恋する)
の世界。(・・・生まれはスペインだけど)

・・・なに、奥さん思い?

いえいえ、時として夫が形勢不利になる夫婦の会話に、少しでも
潤いを与えようというセコイ作戦です。(^^;;

>それよりも、あの山本邦山と合わせたとは(絶句)
 日本のもとい、尺八の第一人者です。

いえいえ、その他大勢のオケの一員としてですよ。
しっかし、凄い音でした。低音は「紫色」をしてました。(^^;;
その他TVで知ったのですが、横山勝也が素晴らしいと思いました。
あと山口五郎の音は、何か幽山の奥から響いてくる感じですね。
この人も凄い!深〜い伝統の重みがある。

※エネスコを買われましたらレビューをぜひ・・・


♪日向沙羅さん

>全体として感情の起伏より、まるで広げた神の手のような、
 大らかさに満ちている感じがします。

日向さんのヨッフムの表現はとてもよくわかります。
本当にそんな感じですね。

厳しいながら、とてもおおらかで温かい慈父のような感じかな。
巨大な体躯で彫りの深い顔ですが、メガネの奥が笑っている。

ヨッフムのブルックナーもそんな感じですよ。
Sym4番がお勧め。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/26 17:27

日本ギャル vs オーストリア美人

アマデオさん、バロックバイオリンの奏法解説ありがとうござい
ました。

昔の絵では皆ヴァイオリンを顎に挟んでいませんね。
その方が響きが良い、と確かクイケンがインタビューに答えて
ました。バロック時代の「語る」演奏スタイルも、当時の楽器が
要求する響きの探求から生まれたそうですね。

実を言えば、昔僕もバロックスタイルにショックを受け、現代
フルートでそのスタイルを試みた時期がありますが、挫折しまし
た。倍音が少なく響きのすぐ止まる現代フルートで形だけ真似
ても、結局変なものになったからです。かといってトラヴェルソ
は指のシステムが全く違うので挑戦する気が萎えました。(^^;;

その点ヴァイオリンは弓と弦を換えると、かなり当時に近づくの
で有利ではないでしょうか? 現代の名ヴァイオリニストもバロ
ックバイオリン、バロックボーに挑戦する人が多いですね。

ヴァンゲーロフがバロックバイオリンでトッカータとフーガニ短
調を弾いていますが、唖然とするうまさです。ムローヴァも楽器
は現代でしょうが解釈にバロックスタイルを取り入れていますね。
彼女の新旧のバッハ無伴奏VnのCDを聴き比べると興味深いで
す。別人じゃん!って。

こんな風に、これからはモダンの名手がどんどんバロックに進出
してくるのでしょうね。古楽派もうかうかしてられない。

さて、今朝は通勤時にMDで寺神戸さんの無伴奏を聴きました。
クイケン以上のテクニックの安定度が凄い。太い落ち着いた音で
(ピッチも低い?)じっくり弾き進められる音楽のプロポーショ
ンがとても美しい。これをバロックバイオリンによる最高の無伴
奏と言う人がいてもおかしくない。

しかし僕はピンときませんでした。

終始、温度感が低いのです。最初のうちは端正で良いですが、音楽が
盛り上がってヒートアップして欲しいところであまり熱しないんです。

この演奏をたとえていえば、抜群のプロポーションを持つ現代
日本の美人ギャルがクールに涼しく微笑んでいる・・・
そんな感じかな。ウ〜ンもっと燃えて欲しいのに(^^;;

それに比べると、ベンヤミン・シュミットは熱く燃えてます。
まず音色のパレットが凄く豊富。ノンヴィブラート奏法中心で
すが、場面に応じて濃厚なヴィブラートを付けたり、斬りつけ
るようなクレーメル風アクセントで特定の音を強調したり、
反対に薄く透けて見えるような青白いカスレ音を使ったり、
まあその表現力の豊かなこと!(しかも気品アリ)

それを一言でいえば「感動がある」のです。Tさんと違い
「ほらここはこんなにジーンと来るんだよ!」と演奏者自らが
バッハに感動している。それを何とか伝えようと、あのような
豊富な語彙を駆使しているのです。

シュミットはオーストリア育ちですので、まあ、ホッペの赤い
オーストリア娘が、ヴィンナー・シュニッツェル(カツレツ)と
モーツァルトチョコレートを両手に持って、人なつこく笑って
いる。そんな感じかなぁー。(^o^)

 ・・・え、なんやようわからん・・・カンニンなー(^^;;

ベンヤミン・シュミットの無伴奏は、ファン・ダールに匹敵する
超名演だと思います。(アルテ・ノヴァ廉価盤)



From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/26 02:49

反復演習。

皆さんこんにちわ。日向です。
昨日、今日と発酵する程に暑苦しくないので、
しっとりと音楽に染まれそうです。

こんな日はバッハをじっくり聴いてみましょう。

○ミサ曲ロ短調BWV232
 ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽・合唱団

  とても感動する演奏でした。
  私のイチオシはこれまでリヒターだったんですが、
  彼程の厳しさや鋭さこそ薄く感じるものの、
  懐の深い暖かな演奏です。
 
  かと言って、決して甘い演奏ではありません。
  それはキリエを聴いて頂ければ瞭然です。

  いつも比較論ですみませんが・・・。
  日向的にはグローリアの冒頭・終末合唱、
  クレド、唯一の洗礼を認め。
  これらはリヒターより好きかも。
  合唱パートでかすかに、しかし確実に聞こえてくるオルガンも、
  非常に日向の好きなスタイルです。
  全体として感情の起伏より、まるで広げた神の手のような、
  大らかさに満ちている感じがします。
  もちろん日向の好む曲もハズしていません。
  サンクトゥスの音の厚みは特に素晴らしい!

  金管の高音が押さえ気味に感じられるのも、
  私にとっては心地よく聞ける要素でしょうか。

  今日からリヒターと並んで日向の愛聴版となりそうです。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 23:34

有り金勝負!

みなさーん、こんばんわー。

私も今日は給料日ですが、日中忙しくって銀行に行く暇なしでした。
しかし、珍しく仕事を早めに切り上げることができたので、
そのままCD屋直行。財布に残っていた有り金叩いてショッピング。

そこで今日は日頃欲しかったジャック・ルーシェのプレイズ・バッハ
を買いました。
このトリオの「イタリア協奏曲」はとってもグーです。
念願の演奏をやっとGETできました。(納得の一日でした)

その他、エネスコの「無伴奏〜」も欲しかったのですが、見つけられず・・
ま、またの機会にします。


juncoop さん、
この掲示板を発信元に「アーヨはエーヨ党」でも結成しましょうか?
>ソナタ第2番の・・・アンダンテの美しいこと

そーザマス、まさしく・・・・


skunjpさん、
琴を演っていたとはオドロキ!
それよりも、あの山本邦山と合わせたとは(絶句)
あの人は尺八一本で世界を回り、オケラとも、またジャズフェスにも出演。
日本のもとい、尺八の第一人者です。


nujikoaさん
>「六段」・・・聴いたら「あっこれか」というやつですか?

多分、そうだと思います。
テーン、トン、シャン。シャシャコーロリ、ツン、トン、コーロリン、シャン
ですよ。(といってもこれだけじゃ無理ですよね・・・反省)


日向さん
>あまりに日向が遅レスなので

遅レスでは僕も負けていませんヨ。
因みに、未だ悩みは尽きず。の状態ではあります(笑)


アマデオさん、初めまして。
>鈴木氏の「マタイ受難曲」

そうですか、僕も今度ぜひ試してみます。
でも、その前にまずバロック・ヴァイオリンかな?

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 21:30

バロックバイオリンについて

 どうも、アマデオです。僕は、バロックバイオリンに持ち替えて10年になります。ずっとクイケンを心の師として勉強してきました。

 あごに挟まない、ということですが、当時の教則本(レオポルト・モーツアルトやジュミニアーニ)では、挟む、挟まないが入り乱れています。レオポルトは、構え方も、あごで挟む点も、ちょっとだけ現代に近いようです。ジュミニアーニは挟みません。最終的には、体の形によってかなり融通が利くとしか申し上げられませんが、楽器の響きを阻害しないためには、なるべく挟まないのが良いのではないでしょうか。クイケン門下でも、ちょっと挟む人もいるし、フランソワ・フェルナンデスのように全く挟まない人もいます。僕は、なで肩なので、全く挟まないのは困難です。少し挟みます。

 ポジション移動については、左手の親指を動かさないで、人差し指から先だけで上がり下がりする方法、親指も上がるが、尺取り虫のように親指をまずさげて、それから他の指も下がる方法などがあります。どちらにしても、左手は音程を作るほかに、楽器を支えるという役割も持つので、結果としては、一つの音を鳴るべく長く押さえたままにしておくということが起こります。これが、多声的なバロックの音楽を表現するのに役立つことになるのです。

 細かなテクニックについては、説明しきれるものではありませんが、バロックの楽器は、バロック音楽の持つ「語り」を表現するのに非常に適しています。僕も自分で演奏しながら、気づかされることが多いです。本当に、歌うように、というよりは、話すように演奏できます。今は、音楽の句読点について考えながら勉強しています。声楽はその時にとても参考になります。バッハは特にそうです。僕の目標は、バロック音楽を、とても感動的な演説のように、楽句を積み重ねながら語ることにあります。先は長いですが頑張ります。

 クイケンの1回目の録音は、本当に生の迫力に満ちていると思います。鬼気迫る、というのでしょうか。彼のバイオリンとチェンバロのためのソナタも、若い頃の録音がドイツ・ハルモニアムンディから出ていますが、とても若々しい、みずみずしい、意欲に満ちた演奏です。何十回も聞きました。お勧めです。

 僕は、大げさな合唱、大上段に構えた器楽に嫌気が差して、オリジナル楽器、古典、バロック歌唱、小編成の演奏に入っていったという経緯があるので、今でも、どうしても少人数編成の静かな演奏を好む傾向があります。はじめてオリジナル楽器を聞いたときの驚きが、今でも僕の音楽の好みを決めているようで、ベートーベンも、ハイドンも、モーツアルトも、オリジナル楽器による演奏をよく聞きます。今後とも宜しくお願いします。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 06/25 22:28

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんは。蒸し暑くなっております。くれぐれもお風邪を召されませんように。← なんでやねん!!
このホームページ、最近、一人芝居で荒々しくなってきました。

さて、今日も仕事お疲れさんなのですが、給料日ということもあって、また、やめときゃいいのに、CD入手しました。

★アーヨの無伴奏Vn
パールマンと悩んだんですが、アーヨはエーヨという誰かの「天の声」が囁いたのでアーヨになりました。

★グールドの平均律Book1
前から、抜粋盤は持っていたのですが、せめて1巻は、グールドで全曲聴きたいところ。

★ビルスマの無伴奏Vc−79年の1回目(バロックVc)
また買ってしまいました。無伴奏Vc。なんせ、チェロは少し弾いているだけに、やはり集めてしまいます。

★鈴木雅明の、カンタータ集第19巻
BWV37、86、104、166
バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータはぼちぼち揃えていきます。

★最近は、バッハの器楽作品モードになってまいりました。特に無伴奏の作品は、とても深い!!マタイ、ヨハネ、無伴奏となってくるとバッハの作品の内面的な要素の強い作品が好みになってまいりました。はて?


★skunjpさん
カンタータBWV51のコメント強要してすんません。他の人が自然と書き込みたくなるような文章を書かないとあきませんね。最近は、BACH1000もちょっと手抜きになっているのかもしれません。もっと情熱的な文章で人々を感動や、共感させないといけませんね。
アランの全集は、2回目なんですか?全14巻分売されてますね。
ところで、アランのフーガの技法は、まだまだ値下げしませんね。密かに値崩れを待っているのですが。アランのBWV1080はどうなんでしょうね?
カンタータ第51番については、ギーベルとレオンハルトですか?鋭いところを出されますね。しかもアンドレのトランペットとなると、ちょうどアムステルダム合奏団がターフェルムジークを録音した頃ですかね?



【今日の音楽】


●バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003

●バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ロ短調BWV1002

フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン)

1974年/フィリップス

確かにアーヨは、「えーよ」ですね。ソナタ第2番の大好きなアンダンテの美しいこと!!それから、パルティータ2番のサラバンド、泣けますね。辛い!! 最近思うのですが、この無伴奏Vnはどの演奏を聴いても素晴らしく思えてきます。それほど優れた音楽という事なんでしょうね。演奏の上手い下手はあるでしょうが、この曲集は、立派すぎます。さて、最後の極めつけ「シャコンヌ」はシェリングやクレーメルの演奏が感動するのは事実なのですが、アーヨも結構、胸に迫ってきますね。いやーーぁ、感動しました。