クラシック音楽掲示板


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過去記事 <<(全1000件)>>

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/31 01:14

パロットファンさん、

じゃなかった、タミーナさん。

パロットの管弦楽組曲は良いですね〜!

(と言いつつ、CD棚を探したら、どうも僕は売り払ってしまったみたいなのですが・・・苦笑)

でも、印象は強く残ってます。

客観的にテンポだけ聴くと、「おいおいちょっと!」と言いたくなるくらい速いです。
ひょっとしたらゲーベルもたじたじになるくらいかもしれない。

でも、タミーナさんのおっしゃる通り瑞々しくて、しっとりしてて。
フレーズも短く切り上げるんですが全くドライな感じがしないんです、録音のマジックもあるかのもしれませんが。

ハイテンポの癒し系、という不思議な体験でした。

(やばい・・・これは買い戻しパターンか?・・・苦笑*2)

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/30 21:55

今日聴いた音楽

皆さん、こんばんわ。今日は天気も回復しつつあり、いよいよ夏ですかね?

montさん、タミーナさん、さっそくアンケートお答えいただきまして、おおきに、おおきに。

skunjpさのコメントも楽しみ。私は、皆さんのアンケートを休みにでも、ゆっくり見せていただきまして、集計及びコメントなどさせていただきます。

まあ人事異動などもありまして、これからも大変ですわー、このご時世・・・。

今日はシェルヘンのカンタータ第198番を聴いてます。かなり悲壮感のあるロマン的な演奏であることは前にも述べたとおりでして、いいですわ。この演奏!!特に第1曲の合唱と第2曲レチタティーヴォの悲壮感は、かなりのもの。苦悩している私にとっては、胸に染みますね。

そろそろマーラーとか、受難曲とか聴きたくなる心境になってまいりました。辛いですわーーー!!しくしく

今は耐え忍んで、来たる問題を徐々に解決していかなければなりません。

「その日の苦労は、その日だけで十分である・・・・」




From タミーナ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/30 16:37

えっ、私もやるんですか!?(笑)

結構好みが偏ってるんだけどな・・・。
賛否両論あるでしょうが、笑って見逃して下さいね。

@管弦楽組曲
最近買った「アンドリュー・パロット」の演奏が好きです。
古楽ですが、瑞々しくて優雅な雰囲気がいいです

Aブランデンブルク協奏曲
リヒター盤もいいけど、やっぱりパロット。2番の演奏は絶品。3番はホグウッドもいいな。

Bヴァイオリン協奏曲
ピノック盤。安心して聴けます。

C音楽の捧げ物
う〜ん、これはパス・・・これというのにまだ会ってない。

D無伴奏ヴァイオリン
ジギスヴァルト・クイケンの演奏。深いです。

E無伴奏チェロ組曲
マイスキーの演奏が好きです。

Fオルガン作品集
うーん、これはね、有名どころより、ドイツの各地の教会で買ってきた現地教会オルガニストのレアCDが大好きなんです。
お気に入りはアイゼナッハの「聖ゲオルゲン教会」の「ルター作のコラールをバッハが編曲したオルガンコラール集」っていうコンセプトのCD。

G平均律
これはパス。楽譜はあるけどCD持ってない(笑)

Hゴルトベルク変奏曲
グールドもユニークですが、ジャズの「キース・ジャレット」のチェンバロ演奏がなかなかいいです。

Iカンタータ第147番
これはリヒター盤!

Jミサロ短調
これは悩む・・・。古楽ではパロット盤でしょうか。エマ・カークビーが合唱パートを歌ってます。
バッハ没後250年の命日に演奏された「聖トマス教会」のライブビデオもいいですね。

Kマタイ受難曲
これはやっぱりリヒター。私は最初の録音が好きです。福音史家はやっぱりヘフリガー。

Lヨハネ受難曲
これもリヒター。ソプラノソロがイマイチなのが残念ですが、ヘフリガーのアリアが絶品。

Mクリスマス・オラトリオ
これはガーディナー盤。ソリストがいいし、全体に温かい感じがいいですね。
昨年末にBS2で放送された、ワイマール・ヘルダー教会でのライブビデオも良かったです。

Nフーガの技法
グールド盤が面白かったですね。全曲じゃないのが残念。

(おまけ)
モテットは、フリーダー・ベルニウス指揮のシュトゥットガルト室内合唱団の演奏がイチオシ。
ここは、あの「ゲヒンゲン聖歌隊」と兼ねてる人が多いんでしょうか?雰囲気がよく似てますが。


From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/30 15:59

やってますね〜

皆さん、お久しぶりです。昨日帰って来ました。

と思いきやいきなり「貴方の選ぶシリーズ」ですか。

う〜ん、これだけの作品に劣らず、数多の名演奏(家)
私などが優劣を論ずるなどもっての他・・・・

という訳で、あくまで個人的好みとしての推薦ですが。


@管弦楽組曲

リヒター、MAKこの辺は定番かな?
何といってもスピード感がいいですね。

Aブランデンブルク協奏曲

最近これはと思う演奏を聴いていないのでパス

Bヴァイオリン協奏曲

同じ理由でパスします(^^;

C音楽の捧げ物

やっぱりミュンヒンガーでしょうけど、
アーノンクールの哀愁漂う演奏が良いと思います。

D無伴奏ヴァイオリン

これは選べと言う方が無理ナンダイ(つらいなー)
アーヨ=エーヨ党の総裁としては・・・(−−;
ソナタbP・bQはアーヨで、同bRにはスークを入れたい。

さてパルティータ。
シェリングはjunさんが入れているし、クレーメルはいかにもだし
逆に前橋汀子なんてどうです?何かほのぼのと聴けるから・・・

E無伴奏チェロ組曲

マイスキー、ビルスマ・・・・と好きなのはいっぱいあるけど、
でもやっぱロストロポーヴィッチ

Fオルガン作品集

この類はヴァルヒャしか持っていないので・・・汗;

G平均律

チェンバロは断然ヴァルヒャ(新旧録音どちらもグー)
ピアノは第一巻がグールドで第二巻はグルダ
共に分析的な解釈がとても楽しい!

Hゴルトベルク変奏曲

グールド以外で感動を捜すのが難しい私ですが、
でも、チェンバロのルセはいいと思う。

Iカンタータ第147番

ガーディナー&EBAなんてどうでしょう?

Jロ短調ミサ

ブリュッヘンもいいけど、個人的にはリヒター

Kマタイ受難曲

前にも言いましたが、所有はメンゲルベルグのみ、
イエス役がフランク永井でアルトが美空ひばり(嘘)
野暮ったくどんよりとしたあのテンポルバート、
でもこれは推せます。魂の嗚咽って感じがして・・・

Lヨハネ受難曲

ただいま物色中につき、今回はパスします。

Mクリスマス・オラトリオ

断然?リリングでしょう。(昨夜も聴きました)

Nフーガの技法

オルガンのヴァルヒャに
チェンバロではコープマン夫妻(アマデオさんに乗ります)
ピアノで1番と未完〜のグールド(体に悪いケド・・・笑)


僕も番外編いきます。

Oカプリッチョ最愛の兄〜

これはむしろ感情が表出する演奏の方が好きなので、
チェンバロ:アレッサンドリーニ(古チェンバロの魅力)
ピアノ:メジューエワ(リサイタル頑張って!)

ついでに・・・

Pイタリア風アリアと変奏

テューレク:グールドのお師匠さんが弾いているって感じ


From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/30 00:53

おーい、お茶

のCMで、
「無伴奏ヴァイオリン3番ソナタの第3楽章」
を、使ってますね。

僕はこの曲、特別に大好きです。
無伴奏のCDを聴き通すときのオアシスがここにあります(笑)。
バッハが時折見せる、究極のデリカシー!

juncoopさんおすすめの2番の方もいい曲ですね。
こちらはメロディーの美しさはもちろん、
リズムの推進力まで一人で作ってしまうところがgreat!

おーいお茶さん、BGMの選択には大拍手ですが、
CMの雰囲気が、某ライバル商品のCMのそれにそっくりですよー(^^)

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/29 19:55

今日は戻り梅雨?

皆さんこんばんわ。今日は梅雨に戻ったのですかね?雨ですし、湿気が高いし不快指数高いですねーー。

いろいろと皆さん激しく語っていただいて嬉しい限り!!

★skunjpさん

いやぁーーヘルムート・ミュラー=ブリュールですか、いいですね。
モダン楽器の演奏でありながら、古楽器奏法ですね。ケルン室内管弦楽団がまたいいですよね。私は、ブランデンブルクをはじめヒルとのチェンバロ協奏曲、Vn協奏曲、復元協奏曲など愛聴してます。軽い演奏ですが、どこか魅力がありますよね。説得力あります。
それから、ヘレヴェッヘのBWV54なんですけど、皆さんから力説されますと、かなり聴きたくなりますねーー。BACH1000において、ヘレヴェッヘが上がっていないので、かなり皆さんご不満が出たのではないかーーと恐縮しますねーーー。しかしお勧めとあれば、ヘレヴェッヘ聴かないといけません!楽しみ。


★日向さん

おひさしぶりです、アンケート熱く語っていただいて有り難うございます。管弦楽組曲第3番のアリアなどは、全く私と好みが一致!!

montさんや、タミーナさんなどからアンケート結果が出次第、私もコメントさせていただきたいと思います。

いろんな、マイ・ベストを知る事ができまして、とても参考になりますね。いやーーかなり興味深いです。




しかし、最近仕事でバタついて、ちょっと忙しいようなーー。疲れます。


またゆっくり書き込みさせていただきまーす。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/29 21:10

これはキチンと言って・・・

皆さん!
機会があったら一度キチット言っておきたかったことがあります!

それは、M・ブリュールの音楽作りの素晴らしさです。

たとえば、nujikoaさんも絶賛していただいたヴァイオリン協奏曲。
あのフレージングの絶妙さ!

下手な古楽派指揮者の演奏は、細かくフレージング処理をしたのちの
各フレーズ間の「有機的関連付け」が薄いような気がします。
そうなると、次々と波が打ち寄せる感じで、時に単調に感じられる。

M・ブリュールは決してそんなことがない。各フレーズの役割が非常
に明確に役割分担され、それぞれが細胞のように有機的に関連づけられ
その結果フレーズの集合はさらに大きな「フレーズ群」として機能す
る。

音楽はひとつの大きな呼吸のようにしなやかに形作られ、結果として、
それはまさに「フレーズが歌う」という感覚になるのです。

これに乗って歌う、コーリャ・ブラッハーのヴァイオリンも凄く新鮮。
音楽のプロポーションに余計な贅肉がない。そして、出るべき所は
バーンと豊かに肉付きがある。だから、手垢にまみれた曲が新たな
いのちを吹き返している。

(17歳くらいの麗しい美女が舞っているよう(^^;;)
 ・・・ほとんど見たことないケド・・・

>バッハの器楽曲の人気が高いのは、
 こうした幅広さが”クラシックの敷居”を感じさせないからかも?
  なんて考えてしまいました。

日向沙羅さん、まさにそう思います。
バッハは敷居を外したんですね。

>絶えずひとところにとどまらず進化するskunjpさんに脱帽です。
 それにしても、「通人の選択」・・・!

いえいえ、単に気が多いだけかも・・・。エビーのロ短調ミサは
nujikoaさんのお気に召すと思います。

>ヘレヴェッヘは54番をショルと一緒に録音してます。
「ヘレさんのカンタータ録音の中でこれが一番!」とか言う人も居る
>BWV54のご意見有り難うございます。最近は古楽器をよく聴いて
 おられるようで、グッドマンとか聴いてませんのでなんともわから
 ないのですが、ヘレベッヘとかは録音してるんですかね?

nujikoaさんの仰るとおり、juncoopさん、ヘレベッヘの54番は最高
の演奏のひとつ。何と言ってもショルが素晴らしい。

昨夜と今朝は、コープマンとヘレベッヘでショルを聴き比べました。
結果はヘレベッヘの圧勝。コープマンのオルガンとチェンバロは好き
ですが、録音のせいもあり、コープマンのカンタータはやや大人しめ
に聞こえてしまう。

もちろん良い面もあります。それは気品があること。
今朝もコープマンの「水上の音楽」を聴いたのですが、とても
品位が高い。バッハのカンタータにもこの感覚があります。
ちょっと「京風」で<はんなり>しておます。

From 日向 沙羅( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/29 05:31

毎度ながら長く見づらくて・・・。

皆さん大変お久しぶりとなります、日向です。
結構度々拝見させて頂いてはいたのですが、
最近益々みなさまの声が充実一途なのに驚きです。

そゆことで完全に浦島状態(しかも箱を開いた後の)ですが、
墓石を持ち上げ声を出してみようかと思います。
今回は遅まきながらアンケートに答えさせて頂きます。
応募期限を過ぎてたりして。

日向は皆さんのように幅広く聴いていないので、
どうしても偏りがありますが、そこはお見逃しを。
(曲の横は聴いた演奏家です)

@管弦楽組曲(リヒター、カラヤン、カザルス)
  どの演奏家も超推薦!という程でなく、
  といって決して聴くに値しないはずもなく。
  日向的には第3番airの演奏で、
  未だこれを超える演奏に出会えてないという理由で
  カラヤンにしておきます。

Aブランデンブルク協奏曲(リヒター、イムジチ合奏団)
  棄権。×ではないのですが、
 ”すごく好き”という曲ではないんです。

Bヴァイオリン協奏曲
  まずお詫びから。聴き方がまずいのか知識がないせいか、
  手元に協奏曲という形で音源がないため、
  ヴァイオリンソナタという形で書かせて頂きます。
  反則だったら場外にしといて下さいね。
 (リヒター、シェリング、ロンドンバロック)
  リヒターはなかなかお薦めだと思うのですが、
  皆さんはどうでしょうか。

  演奏家名が定かでないので上記に加えませんでしたが、
  ラクロワ(cem)?による演奏が、実は日向イチオシの演奏です。
  重すぎず軽すぎず、かつ全体の融和を決して壊さない。
  名演だと思ってます。

  蛇足ですが質問を。
  私のようにあまり詳しくない者にとっては、
  もしかすると編曲版(ピアノ等)やチェンバロ協奏曲転用の方が、
  よく耳にするかもしれないと感じたのですが、どうでしょう。
  バッハの器楽曲の人気が高いのは、
  こうした幅広さが”クラシックの敷居”を感じさせないからかも?
  なんて考えてしまいました。

C音楽の捧げ物(パイヤール)
  一時期これに狂ってた時もあったんですが・・・。
  カンタータの魔力にハマってからは遠ざかってしまいました。
  今回を契機に再度聞いてみたいものです。

D無伴奏ヴァイオリン(クイケン、クレーメル、シェリング、グリュミオー、メニューイン)
  個人的に以前カキコしました。
  どれも甲乙つけ難いのですが、
  暖かさとひたむきさを感じるメニューインと、
  情熱的に聴こえるシャコンヌが秀逸のクレーメルを
  日向はオシます。

E無伴奏チェロ組曲(カザルス、上村昇、ロストロポーヴィッチ、ビルスマ)
  私はカザルスですね。特にこの人の長調を聞いて頂きたい。
  人が信じられなくなった方、一度聴いてみて下さい。
  人の温もりと雄大な心を、きっと感じると思うのです。
  チェロではないですが、フルートによる第4番の演奏(ニコレ)。
  これかなりお気に入りです。
  透明感とせつない感じ(まるで短調を聴くかのような・・・)が、
  全くチェロと違う世界を構築してて好きなんです。

Fオルガン作品集(アラン、リヒター、ヴァルヒャ)
  好みはリヒターですが、ヴァルヒャは鍵盤作品では外せない!
  オルガンに限定すれば、シュニットガーとジルバーマンの対比も
面白いです。
  アランもそうですがヴァルヒャも残した作品が多いので、
  こうした比較が可能なのが素晴らしいところです。

G平均律(アルゲリッチ、グールド、グルダ、ランドフスカ、P・アクセンフェルト?)
  また?を付けてしまった・・・。
  それは別として、ここではグールドをベストとしたいです。
  言葉で語るよりまず聴いてみて!
  バッハやクラシック嫌いの人に、まず聴いて欲しい演奏です。

Hゴルトベルク変奏曲
  すみません。今もって私の課題曲なので、今回は棄権です。
  グールドの劇(毒)薬でも効果が出ない・・・。

Iカンタータ第147番
  音源がリヒターしかないので、棄権します。

Jミサロ短調(リリング、リヒター、クレンペラー、ヨッフム)
  長いこと(どれくらい?)リヒターイチオシだったんですが、
  以前カキコしたようにヨッフムを聴いて動揺。
  今はヨッフムの安心感が欲しいかな。
  でもやはりリヒターは一度は聴いて欲しい演奏です。
  ただ彼の演奏は好みが分かれるかも・・・。

Kマタイ受難曲(リリング、クレンペラー、リヒター)
  バッハを知りたい人は必ずリヒターのマタイを聴け!(な〜んて)
  でもそのくらい必聴に値する演奏だと思うのです。
  邪道的聴き方ですが、歌詞も神も忘れて聞いてみて下さい。
  あなたもドラマを感じてみませんか。
  一緒に涙しましょう。
  日向も何度泣いたか数えられません。

Lヨハネ受難曲(リリング、リヒター)
  今のところ比較演奏が少ないので説得力zero(何を?誰を説得するわけ!)。
  個人的にリヒターの第二部直前のアリオーソ
 (曲順の資料がない!確かこうだったような・・・弱音器付きのまるでガンバのような)
  と終曲合唱。もちろん合唱がスゴイのは言わずもがなですが、
  この2曲は挙げておきたいです。
  余談ですが終曲合唱は、日向の死後の音楽葬に流して欲しいと、
  遺言に記してある程です。

Mクリスマス・オラトリオ(リリング、リヒター)
  これまた比較が少ない・・・。
  今のところ”涙ボロボロ”的演奏に会ってないので、今回は棄権。

Nフーガの技法(グールド、ヴァルヒャ)
  またまた少ない音源ですが。
  ヴァルヒャの凄さと素晴らしさは仕方ないとして、
  ここではグールドに触れたいと思います。

  ”グールドのオルガン”とくれば、
  みなさん狂気の極みと思われるかもしれませんが、
  ここではオルガンの重厚感を全く感じさせない演奏があります。
  勝手な表現を許して頂ければ、
  ヴァルヒャと比べれば一目瞭然。
  あ、ちなみに日向はオルガンの持つ重厚さはとても好きなんです。
  たださすが(変人)グールド。オルガンすら別物扱いです。
  特にコントラプンクトゥス第9番を聞いて頂きたい。
  これまで聴いたオルガンとはまるで違う響きを体験できる。
  日向が勝手に保証します。
  また同曲やそれ以外の曲も彼はピアノで残しているので、
  聞き比べや違う味わいもまた楽しい。

  最後の未完フーガはヴァルヒャに全く劣らない、
  強烈な魅力を持つ曲だと思うのです。
  感動や感情も超えた、まるで水平線を眺めるような。
  ただ美しく、刻々と時を刻む。
  私はベートーヴェンなどより(ファンの方、お許しあれ!)、
  この曲の方に運命を感じてしまいます。


以上うだうだ長くなってしまいましたが、
久々に激情のままを放出した日向でした。
もしここまで見てくれた方、おられたら本当に感謝!!

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/29 00:55

skunjpさんの「アンケートのお答え」

絶えずひとところにとどまらず進化するskunjpさんに脱帽です。
それにしても、「通人の選択」・・・!
(聞いたこともないような演奏家の名もいくつかありました)

BCDは大賛成です。
(というか、BDはskunjpさんのお薦めで買ったのでした・・;;)

Bの透徹(これってコーホー氏用語だったかな?)かげんの凄さったらないですよね。
彼らのベートーヴェン交響曲全集が始まったと聞いて、首が長くなっている最近です。

E・・・ひえぇ〜!そんな演奏が。
だまされてみます、探してみます。
見つかるかどうか自信ないですが。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/28 21:11

ヘレヴェッヘ

juncoopさん、

skunjpさんのお仕事を取ってしまいますが;;ヘレヴェッヘは54番をショルと一緒に録音してます。
「ヘレさんのカンタータ録音の中でこれが一番!」とか言う人も居るくらいの名演です。
僕は全部持ってないので断言出来ませんが、凛々しく品格の高い演奏であることは間違いないです・・・

>nujikoaさん、最近、モーラスがかぶれるのでセルタッチに変え
ました。パッケージを良く見ると、何とこれは、T薬品では
ありませんか!効きますよセルタッチ。\(^o^)/

ははは。skunjpさん、お役に立ったようで嬉しいです。
でもTってなんでしょうね?大将かな〜?大砲かな〜?(笑)
・・冗談はおいといて、早く湿布からも開放されんことを祈ります。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/28 19:48

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。

皆さん、アンケート有り難うございます。
ちょっと曲変えたらよかったですね。

しかし貴重な意見、ご推薦いただいて感謝してます。今後のコレクションの参考にさせていただきますね。

★skunjpさん

BWV54のご意見有り難うございます。最近は古楽器をよく聴いておられるようで、グッドマンとか聴いてませんのでなんともわからないのですが、ヘレベッヘとかは録音してるんですかね?

今日は、アランのオルガンでドイツ・オルガン・ミサを聴いてます。


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/28 17:59

54番のこと

>@管弦楽組曲
 ジョルディ・サヴァール指揮、レ・コンセール・デ・ナシオン
                     (アストレ)

アマデオさんもサヴァールがお好きのようですね。
僕は上記、持ってません。
また欲しいのができて、こまるー(^^;;

nujikoaさん、最近、モーラスがかぶれるのでセルタッチに変え
ました。パッケージを良く見ると、何とこれは、T薬品では
ありませんか!効きますよセルタッチ。\(^o^)/

juncoopさん、バッハ1000の54番、いつもながら
詳しく調べておられますね。感服しました。
僕もここまではできない。(-_-;)

実は僕、ヘフゲンが一番好きだったりします。
\(^o^)
米良君もキライではないですよ(^^;;

さて、今朝は僕も54番を2種聴きました。

1.ナタリー・シュトゥッツマン/ロイ・グッドマン/
  ハノヴァーバンド

まず、グッドマンのゆったりとたゆたうような見事なバックに
拍手。
それに乗っかるシュトゥッツマンの声が本物のコントラルトで、
実に低〜い声です。
単なる美声ではない。
腹に響くような迫力がある。
メリスマも完璧で、完成度は文句なし。

・・・ただし男性的で色気はあまりない。

(この曲に色気は必要ないか(^^;;)


2.ヤドヴィガ・ラッペ/ムイシンスキ/
  コンチェルト・アヴェンナ

ラッペもコントラルトに近い低い声ですが、女性が低く歌って
いる実感があり、ほんのりと色があります。
ヴィヴラートもたっぷりつけていますがオペラチックではなく
様式感は確か。

オケともども洗練された雰囲気の中にも東欧(ポーランド)的な
土臭さがあり、それが演奏の生命力を増している。

※今夜は、ショル/コープマンを聴きます。
 楽しみー

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/28 17:33

skunjp的 アンケートのお答え

自分の名前が無かった今井さんの感想

・・・・「私の方がマシよ。 イマイましー」    

(汗)

nujikoaさん、フーガの技法/フレットワークは最近の「当たり」
です。僕にとっても・・・

juncoopさん、ヴィオラ協奏曲はBWV1055の編曲でした。勘違い・・・
有名なオーボエダモーレ協奏曲イ長調の方です。
カンタータ54番拝見しました。感想は明日にでも・・・


さて、出ましたね、恒例のアンケート。以下が skunjp の答えです。

なるべく今、僕的に旬の演奏を選びます。
(前回と同じ演奏の場合は棄権します)


Aブランデンブルク協奏曲

 サヴァール / ル・コンセール・デ・ナシオン

  ※ラテン的情熱と洗練。

Bヴァイオリン協奏曲

 コーリャ・ブラッハー / ミュラー・ブリュール / ケルン室内

  ※モダンと古楽の幸福な結婚。

C音楽の捧げ物

 サヴァール / ル・コンセール・デ・ナシオン

  ※スペインと南フランスが合体。精緻な熱い血。

D無伴奏ヴァイオリン

 ベンヤミン・シュミット

  ※若返った古楽寄りのクレーメル。

E無伴奏チェロ組曲

 ジョアン・カルロス・リベラ (キタローネ版)

  ※だまされたと思ってゼヒ入手してください。逸品デス。
   (レーベル:リンドーロ)

G平均律

 テューレック  ※形容の言葉が無い。宇宙的。
 
 アンドラーシュ・シフ  ※昨夜聴いて、やはり感心した。

Iカンタータ第147番

 ヴェルナー / プフォルツハイム室内管

  ※junさんと同じ。何と心安らぐ演奏だろう。現代人のオアシス。

Jミサロ短調

 アンドレアス・エビー / ドロトニングホルム・バロックE

  ※北欧の風が吹いています。鮮烈な純潔。

Kマタイ受難曲

 R・マウエルスベルガー / ライプツィッヒ・ゲバントハウス

  ※無作為の芸。滋味あふれる演奏。

Mクリスマス・オラトリオ

 ヤコープス / ベルリン古楽アカデミー  

  ※太鼓の一発!柔軟なこだわりの味。

Nフーガの技法

 フレットワーク  ※木綿の手触り。シンプルライフ。


番外:鈴木さんのカンタータシリーズ。現在の僕の生きがい。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 20:32

僕の選ぶバッハのベスト版

 またまた難しいことを。でもがんばって答えられる限りは答えます。
@管弦楽組曲
 ジョルディ・サヴァール指揮、レ・コンセール・デ・ナシオン
                          (アストレ)

Aブランデンブルク協奏曲
 シギスヴァルド・クイケン指揮、ラ・プティット・バンド
                 (ドイツ・ハルモニアムンディ)

Bヴァイオリン協奏曲
 鈴木 雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン
                独奏 寺神戸亮 (BIS)

C音楽の捧げ物
 クイケン兄弟、ロベール・コーネン(DHM)

D無伴奏ヴァイオリン
 シギスヴァルド・クイケン(1回目)(DHM)

E無伴奏チェロ組曲
 鈴木 秀美(DHM)

Fオルガン作品集
 棄権(あんまり持ってません)強いて挙げれば、コープマンで
 しょうか。

G平均律
 あえてトン・コープマン(エラート)

Hゴルトベルク変奏曲
 あえてトン・コープマン(エラート)

Iカンタータ第147番
 ガーディナーしか持っていない。(アルヒーフ)

Jミサロ短調
 レオンハルト指揮、ラ・プティット・バンド、合唱団(DHM)

Kマタイ受難曲
 レオンハルト指揮、ラ・プティット・バンド、男性合唱団
 テルツ少年合唱団、プレガルティエン、エグモント(DHM)

Lヨハネ受難曲
 バッハ・コレギウム・ジャパンのライヴ演奏(NHK録画)

Mクリスマス・オラトリオ
 シギスヴァルド・クイケン指揮、ラ・プティット・バンド、合唱団
                   (デンオン・アリアーレ)

Nフーガの技法
 あえて、トン・コープマン、ティニ・マトー(エラート)

 あな、恐ろし。すべて古楽だ。かようにバッハは多様であるという
ことか。しかし、僕の古楽好きにも参りますね。この中でも、管弦楽
組曲、チェロ組曲、無伴奏バイオリン、マタイは特にお勧めです。

 

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 16:14

re:貴方の選ぶ、バッハのベスト演奏アンケート

実は最近CDへの投資額が減っているので、
以前レスしたものとあまり変わりばえしないと思います。
・・・ので、棄権させていただきます。
(拍子抜けですいません〜)

面白いCDを発見したらまた投稿させていただきます。

あ、そうだ!
Nフーガの技法→フレットワーク

だけ、挙げておきます。
レーベルは ハルモニア・ムンディUSA。
ジャケットの表裏の意匠がなんとなくジャズCDっぽい雰囲気です。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 22:18

juncoopの場合

去年もやりましたけど、ちょっと変りつつありますね。
コメントも付加えておきましょう。


@管弦楽組曲

全曲となると、迷ったところ、

ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団

やはり模範的な演奏で、重厚なドイツ的演奏で説得力がある。

リステンパルト/ザール室内管弦楽団

とても聴きやすい、透明感のある演奏で、合奏力もよい。

Aブランデンブルク協奏曲

コレギウムアウレウム合奏団

古雅な響きが最高の古楽器演奏。優雅な響きが魅力でゆっくりと歌わせている。

ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管弦楽団

組曲同様に重厚で、スケールの大きな演奏。

Bヴァイオリン協奏曲

ポッペン(vn)リリング/シュトゥットガルト・バッハ合奏団

速めのテンポで聞き手を圧倒させる演奏。活気がありますね。

C音楽の捧げ物

ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団(2回目)

かなりロマン的な表現で悲愴美がある。弦楽合奏主体で、ドイツ的

D無伴奏ヴァイオリン

ヘンリク・シェリング(Vn)

見事な構築性とスケールの大きな演奏。超えられるものがない!!

E無伴奏チェロ組曲

フルニエ(vc)2回目のフィリップス盤

表現力の豊な演奏で、楽器をよく歌わせている。線の太い演奏。

Fオルガン作品集

ヴァルヒャの全集

ヴァルヒャのオルガン全集を超えている演奏はいまだに存在しない程、絶対性を持つ規範的なもの。

リヒターの選集

動的劇的表現で、聞き手を圧倒させるような厳しい緊張感みなぎる演奏。

G平均律

グレン・グールド(P)

ピアノの演奏では、かなり傑出している。全く違和感なく聴ける。

ヘルムート・ヴァルヒャ(アンマーcem)1回目

やはり模範的な演奏。この精神性の高さは他の演奏家では太刀打ちできない。

Hゴルトベルク変奏曲

グスタフ・レオンハルト(cem)ドイツ・ハルモニアムンディ

パルティータとならんで、レオンハルトの代表的名盤。このゆっくりとした優雅な表現は、この偉大な変奏曲の魅力を最大限に引出せている。

Iカンタータ第147番

フリッツ・ヴェルナー指揮ハイルブロン・H・シュッツ合唱団/プフォルツハイム室内管

多くの147番の演奏の中でも最も暖かく安らぎのある表現で、この曲の代表的名盤と言える。

Jミサロ短調

ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団/合唱団 (2回目)EMI

雄大な表現で、輝かしさと重厚さが魅力となっている。とても渋い。

Kマタイ受難曲

リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団 2回目
リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団 1970年ビデオ

いまだにリヒターのマタイを超える演奏はお目にかかれないのが正直なところ。1979年の2回目と、1970年のビデオは最高の名演。

Lヨハネ受難曲

リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団 1970年頃ビデオ

1970年のビデオであるが、リヒターのチェンバロによる指揮とシュライアーのエヴァンゲリストが劇的な効果を与えている。

Mクリスマス・オラトリオ

フレーミヒ指揮ドレスデン・フィル/聖十字架合唱団

とても輝かしい演奏で、現在では最高の名演。

Nフーガの技法

パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

弦楽・木管・弦楽+木管・チェンバロによるもので、多彩な表現がこの曲をとても解りやすく、魅力的なものとしている。未完フーガと、コラールBWV686も収める。



しかし去年とあんまりかわりませんなーーハハハ!!


From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 16:05

ヴィオラ協奏曲

skunjpさん

へぇ〜、元BPOコンマスが「バッハ・ゾリステン」ですか。
素晴らしいCD紹介有難うございます。

>とりあえずはキム・カシュカシュアンかタベア・ツィンマーマン、あるいはぐっと若く、ヴェロニカ・ハーゲンあたりが録音してくれないかなー・・・(なぜか女性ばかり)

ま、でも、やっぱりそうなってしまいますよねー
でも、この掲示板を読んで今井さんが怒っていますよ。(笑)


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 15:56

貴方の選ぶ、バッハのベスト演奏アンケート

さて、久々に皆様にアンケートしたくなりました。貴方のベスト演奏は?という事です。
曲目は、以下の通りなのですが、
曲によっては、棄権も有りです。

@管弦楽組曲

Aブランデンブルク協奏曲

Bヴァイオリン協奏曲

C音楽の捧げ物

D無伴奏ヴァイオリン

E無伴奏チェロ組曲

Fオルガン作品集

G平均律

Hゴルトベルク変奏曲

Iカンタータ第147番

Jミサロ短調

Kマタイ受難曲

Lヨハネ受難曲

Mクリスマス・オラトリオ

Nフーガの技法

以上15項目です。よろしくお願いします。


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 13:10

今日聴いた音楽

皆さん、こんにちは、日曜日の午後をいかがお過ごしですか?

今日は、Music:BACH1000 において、カンタータ第54番をアップしました。短い独唱カンタータですが、大変美しい音楽で、ぜひお聞きされることをお勧めします。

最近ヤフーのチャット放送局で「バッハの部屋」をやっておりますが、沢山の方が来られ、リクエストもいろいろとされて、なかなかいろんな曲を聴くことが出来ます。やはり前にも申しましたとおり、器楽中心になりますね。オルガンやクラヴィーアが特に人気があるようで、いろいろと教えられることも多いし、新たな作品の良さが発見できますね。

★skunjpさん

BWV1056のヴィオラ版の協奏曲、なかなか渋いですねーー。あの1056自体が、渋い音楽で、魅力的なラルゴも聴けるのが、この曲の好きなところでして、これまで私は、フルートやヴァイオリンによるものを聴いてました。一番マッチするのはヴァイオリンかもしれません。
ヴィオラによるものは、テレマンのト長調が有名ですが、あの曲のヴイオラはかなり魅力的で、このBWV1056も一体どんな演奏になるのか、興味が尽きませんね。一度聴いてみたいものです。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/27 09:21

バッハのヴィオラ協奏曲BWV1056

皆様に素晴らしいCDをご紹介します。

それは、ベルリン・バッハ・ゾリステンの復元協奏曲集。
指揮はライナー・クスマウルです。
(コッホシュヴァン 3-1491-2 2002年録音)

クスマウルはベルリンフィルのコンマスを長いこと務めてましたが、
彼の奮闘努力により、伝統あるベルリンフィルがバロック奏法までも
こなせるようになったとか。

ベルリン・バッハ・ゾリステンはこのクスマウルの音頭により、
BPOの主席奏者たち、ベルリン古楽アカデミーの奏者達が結集して
結成されました。

奏法的にはモダン楽器ながら古楽奏法を採り入れ、比較的小編成で
バスを軽めに弾かせて、バロック的な機動力と俊敏さを強調して
います。

3つのVNのための協奏曲、VN協奏曲ト短調、ビオラ協奏曲、VNと
オーボエのための協奏曲が入っていますが、極めつけはビオラ協奏曲
でしょう。

これはもちろんオリジナルではなく、あのオーボエダモーレ協奏曲
BWV1056のアレンジですが、ビオラ協奏曲のオリジナルと言っても
通用するくらいピタリとはまっている。むしろ管楽器より細やかな
表現ができる弦楽器で奏されることにより、作品のこまやかな陰影が
一層深く表出され魅力度を格段に増しています。

ヴィオラはBPOの主席ヴォルフラム・クリムト。
美しい音色で繊細に歌い上げています。

ヴィオラ協奏曲はテレマンの名作がある以外、バロックではなかなか
いいのがありませんが、このCDの出現により、ヴィオラ協奏曲で
とびっきりの傑作が出現した、と言えましょう。
これからも、いろんなヴィオリストが取り上げて欲しいです。

とりあえずはキム・カシュカシュアンかタベア・ツィンマーマン、
あるいはぐっと若く、ヴェロニカ・ハーゲンあたりが録音して
くれないかなー・・・(なぜか女性ばかり)


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/26 21:04

ボーモンの「人肌」チェンバロ

皆さん、こんばんは。

昨日は、打ち寄せる波の音を聴きながら、サマーベッドに横に
なって、涼しげな風に吹かれていました。
あー、いい感じ。・・・頭の中にバッハが鳴りました。


(残念ながら、場所は豊島園のプールでしたが。ハハ)


さて今日は、ボーモンのチェンバロで、バッハの独奏協奏曲を聴き
ました。例の、ヴィヴァルディからの編曲です。

バッハらしい対位法を加味した音楽は、イタリアのはじける陽光
に渋い陰影が加わったようで、キレがあるのにコクがある音楽に
なっています。

感心したのはまずボーモンの弾くチェンバロ。
ジルバーマンのコピーらしいですが、強奏してもうるさくなく、
とても柔らかい音で、ハーモニーが豊かに表現される楽器です。

ボーモンはご存知、ルセと同時代のフランス新世代を代表する
クラブサン奏者で、ふたりとも互いに譲らぬ実力の持ち主ですが
音楽はとても対照的ですね。

ルセのアゴーギクは彼独特の「パターン」があり、それが非常に
バロック的でスタイリッシュな現代性をかもしだしています。

対するボーモンのアゴーギクは、「パターン」といったものでは
なく、もっと奏者の感情を直裁にあらわす変幻自在の「揺れ」で
それが音楽にひとなつこい人間的な温かさを立ちのぼらせます。

この独奏協奏曲もボーモンの音楽性が明瞭に表されており、実に
リズム感の良い鮮烈な演奏ながら、音楽は決して手触りの温かさ
を失いません。


>今日は、ヘンデルのオルガン協奏曲をヴェンツィンガーの指揮と
 ミュラーのオルガンで聴いてます。


juncoopさん、あれは典雅な演奏ですね。僕は好きです。

僕も今朝、ヘンデルの合奏協奏曲を聴きました。演奏はマンゼ指揮、
エンシェント。
マンゼの軟体動物のように伸びるフレージングにより、ヘンデルの
構築感よりも、水が流れるような流動感が強調されています。


>ピアノの演奏で僕が好きでいいなあと思うのは、グールド、グルダ
 なのですが、2人とも、いわゆるクラッシックの世界からはとても
 自由だと思います。

そうですねアマデオさん。

僕もグルダが好きです。モーツァルトの協奏曲、ベートーヴェンの
ソナタ(アマデオ盤)、そしてシューベルト。
平均律も好きで時々聴きますが、あれは大ピアニストであると同時に、
批判精神旺盛な芸術家グルダの面目躍如たる演奏ですね。

ピアニシモのリリシズムにもしびれますが、特にリズミックな部分は
ジャズピアノのようなスゥイング感があります。
ウィーンの伝統に反抗しながらしかし、音楽はどこまでも正統的な
硬派であるのが不思議・・・そしてあの寂寥。


montさん、お仕事がうまくいっているようで良かったです。

>するとその有名な先生が「だからこそ静かに弾くのです。静かに
 弾けば弾くほど聴衆はもっとあなたの音を聴こうと静まり返って
 あなたの音色に耳を傾けるでしょう。会場の広さを意識して弾く
 必要はありません。あなたはあなたの世界でピアニシモを弾けば
 良いのです。

いいお話ですね。

ピアニシモというのは恐いもので、ただ単に弱い音だと死んでしま
います。緊張感があってしかも堅くなく、伸びやかでなくてはなら
ない。とても難しいですね。
しかも、ホールに通る音となると、音に雑音が無く、倍音が整って
澄んでいなければならない。

Montさんのお話はさらにその奥、精神的なものをおっしゃっている
のでしょうが、つまり、弱音は方法論ではなく心の問題である、
ということなのでしょうね。


>スカパーの「クラシカ・ジャパン」でこんな番組をやっていたので、 録画しながら観ました。貴重な映像がたくさん、あまり聴けない
 ロマン派曲の演奏などもあって、なかなか見ごたえがありました。

タミーナさん、お久しぶりです。

リヒターのロマン派はぜひ聴きたいです。ブルックナーの8番も
演奏したそうですね。

リヒターはもともと短命な演奏家タイプ。晩年は燃えつきた、という
人もいますが、僕はそう思いません。若いころのリヒターのスタイル
はかけがえのないものですが、それを第一とするあまり、晩年のユニ
ークな豊かさがあまり評価されていない、と思います。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/25 22:29

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。

今日は、ヘンデルのオルガン協奏曲をヴェンツィンガーの指揮とミュラーのオルガンで聴いてます。オル協は、あまり聴かないのですが、このCDは、3枚組1600円の格安だったので、手に入れてしまいました。1966年頃の録音ですが、なかなかいいかんじですね。

明日はがんばって、BACH1000において、カンタータ第54番の聞き比べをしないと。

ただいま、ヤフーのチャットで、バッハの部屋放送中です。今日は深夜までやるつもり・・・・

★タミーナさん

リヒターのビデオ見たかったですね。羨ましい!!
BS2あたりで放送してくれればいいのだが・・・・。


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/25 21:25

古楽的

 どうもどうも。しばらくご無沙汰でした。見に来てはいたのですが、
書き込むことが出来ませんでした。

 ピアノの演奏で僕が好きでいいなあと思うのは、グールド、グルダ
なのですが、2人とも、いわゆるクラッシックの世界からはとても自
由だと思います。型にはまらない、それでいてよく考えられた、しか
も即興性にあふれた演奏です。グルダがコンサート中に興が乗って、
30分も即興演奏をした、なんて有名な話もあります。この二人のモ
ーツアルトの演奏は大好きです。再現芸術としてのクラッシック音楽
からは離れてしまう演奏家かも知れませんが、古典派、バロックの音
楽家の持っていた即興性にすごく近いのではないでしょうか。

 翻って、僕のよく聞く古楽の世界はどうでしょうか。アプローチの
仕方は、文献の研究が中心です。僕も、わずかではありますが、演奏
法についての本を所有しています。音楽的な語り口についても重要で
す。特にバロック音楽は、語法や奏法に約束事、いわゆる「型」が多
いように思います。そのような踏まえるべき「型」を押さえた上で、
自由闊達に、趣味よく即興的な装飾を付けていく。全く約束事がない
よりも、さらに自由に駆けていきます。この箇所はこう弾くべきだ、
ということも多いのですが、何もよりどころがないよりは、かえって
自由さを得られるような気がします。演奏解釈の自由さが増している
のです。

 グールドは、自分自身の方法論を身につけているのでしょう。バロ
ック時代の音楽家が音楽語法を身につけていたように。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/25 20:51

生演奏の醍醐味

みなさんこんばんわ。

今週24日にかけて、仕事で最大の山場を迎えました。
何とか無事にクリアーしてほっとしているところです。

さて、明日から夏休みで田舎(北海道)まで行ってきます。
そこでいささか古い話を思い出したのでご紹介します。

私の知り合いに演奏家としてはとても有能な琴の奏者がおりまして
合奏などになると、決まってソロパートを担当する人なのですが、
その人の知人から、とある演奏会の会場リハーサルでの体験談
として間接的に聞いた話です。

その時の演奏会では有名な音楽家(名前は忘れましたが)が
タクトを振る事になっていて、その方からリハーサルの最中に
「そこのソロの部分はもっとピアニシモに弾いて」と言われ、
「でもこれ以上小さな音だとホールの奥まで音が届きません」
とその人は言った(反論した)そうです。

するとその有名な先生が
「だからこそ静かに弾くのです。静かに弾けば弾くほど
聴衆はもっとあなたの音を聴こうと静まり返って
あなたの音色に耳を傾けるでしょう。
会場の広さを意識して弾く必要はありません。
あなたはあなたの世界でピアニシモを弾けば良いのです。
大丈夫、きっと観客はあなたの音を拾ってくれます」
と言ったそうです。

私はこの話を聞かされた時、咄嗟に
グールドが聞いたら何と思っただろうか?
ひょっとして、コンサートをドロップアウトしなかったのでは?

そう思わずにはいられませんでした。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/25 20:38

ちょっと遅レス

アマデオさんの仰る通り、
古楽派とグールドってアプローチの仕方こそ違え、
随分と親近性(共通性)に溢れていると思います。

まず第一に、古い因習とでも言いましょうか、伝統に背を向けた点。
アーノンクールやレオンハルトといった古楽第一世代から、
コープマン等の第二世代?に至って、古楽そのものも大分様変わりを
してきているように思います。

古楽の場合、歴史がまだ浅いせいもあってか、解釈の自由度が
より広がってきているのでは(これから先も)ないでしょうか?

共に「20世紀になって発掘されたバッハ」と言えますよね。

From タミーナ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/25 09:37

カール・リヒターの遺言

こんにちは〜。こっちにお邪魔します。

スカパーの「クラシカ・ジャパン」でこんな番組をやっていたので、録画しながら観ました。
貴重な映像がたくさん、あまり聴けないロマン派曲の演奏などもあって、なかなか見ごたえがありました。
「彼は自分の短命を予感していた。生き急いでいるようだった」とのナレーションがありましたが、彼の演奏からもそれは感じられますね。あんな演奏をする人は、きっと天に近づきすぎてしまう・・・。
モーツァルトの晩年の曲も、そんな感じがしますが。
リヒターは確かに「早すぎる死」だと思いますが、あの人が長生きしてどんな演奏をしたかは、想像もつきません。

日曜には「リリング・教会音楽を語る」という番組の予定が。(本当は水曜にもやっていたのですが、見逃しました〜)
彼は割と「マイペース、マイペースで穏やかに」というイメージがあるのですが・・・。
こちらも楽しみです。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/24 19:56

原因究明シリーズ 

皆さんこんばんは、

原因究明シリーズ として、新たなテーマを投げかけていただきまして、有り難うございます。

確かに私は、バッハに入った時は、器楽が主で、特に管弦楽・協奏曲が中心でしたので、クラヴィーアや声楽などは理解するには、かなり時間を要しました。

ところが、今となっては、マタイやヨハネを頻繁に聞くようになり、カンタータについても今では、最もバッハの重要な作品と位置づけております。

鍵盤については、まだまだ聴き込みが自身足らないようで、今後の課題となっております。
鍵盤の有名な作品は、確かに一般受けするのですが、全く知られていない作品は、全く受けないというのは、前にも書いたとおりです。

カンタータの場合も有名な作品は、とても一般受けするのですが、私自身、カンタータを聴いていっておりますところ、好みもあるのですが、すべてのカンタータがすべていいとは、決して言えませんね。

カンタータは、聞き手にとって教会の音楽であることは、認識しても、それは日常とは程遠いもので、これが理解出来ないことは納得出来ます。歌詞も宗教的ですし、馴染めないですね。

歌詞は別としても、バッハの音楽は器楽的なんで、音楽自体が素晴らしいのが救われるのかもしれません。

全く知らないカンタータの中に、美しいアリアがあると、それは、砂漠の中で宝石を見つけたような、貴重なものを感じますね。


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/24 18:08

<原因究明シリーズ 〜 受ける>

ここで問題です。

カンタータはなぜ受けないのか?

そしてなぜ器楽曲が受けるのか?

皆さんで原因を究明してみませんか。


つらつら思うに、僕も昔は声楽曲が嫌いでした。

それはあの発声!・・・自然じゃないと思った。

しかし今、器楽曲でなかなか声楽が出てこないと

不満に思うようになるまで成長、もとい変化しました(^^;;

それは、僕が歌をやるようになってからですが・・・  


明日は遊園地

雨降るなよー ・・・・ (~_~メ)

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/23 21:02

受ける

juncoopさん、今とりかかり中の「54番カンタータ」なら、
器楽指向の方たちにも受けるんではないでしょうか?
とくに締めくくりの曲は、聴いててわくわくぞくぞくしてきます。

平均律やフルートソナタや、が好きな人なら絶対に食いつくような気がするんですが・・・
(僕がそうでした、というだけの話かもしれませんが;;)


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 07/23 17:50

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。

なかなか関西も梅雨明けが遅いですね。うっとちー!!

最近は、ちょっとバッハの音楽を聴く事が多くなりました。なんせ、

放送局はバッハの音楽がほとんどで、カンタータや声楽曲はなかなか

受けにくいですね。器楽曲に人気があるみたいです。

本当にバッハの良さが解る人なら、いいのですが、そうではない人にと

って、バッハのカンタータはかなり難解のようです。(解る気もする)

特に受けるのは、無伴奏VnとかVcで、ヴァイオリン・ソナタも人気

があるみたいですね。

しかし、バッハの1126曲の内、大半が声楽作品と、クラーヴィア、

オルガン作品なので、一般受けするのは難しいかもしれません。

有名な作品だといいのですが、そうではない作品はなかなか受けないの

がやはり現実ですよねーー。バッハが解る人でも受けない作品がかなり

あるのも事実です。たとえば、クラヴィーアはインヴェンション、

フランス、イギリス、パルティータ、ゴルトベルグ、平均律、半音階的

イタリア協奏曲、カプリッチョあたりは受けるでしょうけど、

4曲のデュエットが受けるかといえば、そうではないですね。

小プレリュード、トッカータあたりは聴きやすくても、その他の

組曲や、初期作品はかなり受けないかもしれませんね。

そこがバッハの難しいところです。