クラシック音楽掲示板


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From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/04 08:28

秋に聴きたい音楽だって〜?

ンなもの、バッハの無伴奏に決まっている!
(↑いきなり喧嘩口調になっている)
すんません。仕事でストレスがたまってるようです。

皆さんお元気でしたか?(タミーナさんも久方ぶりです)

秋に聴く・・・無伴奏
無伴奏は無伴奏でも、この場合「無伴奏フルート」がいいと思いますよ。

秋→名月→笛の音(ちと単純ですね)

でもこの曲、およそ風流とは縁遠いトンデモ難曲!
恐らくバッハの無伴奏作品の中では、演奏の難易度はナンバー1でしょう。

そもそも重音・和音の不能な楽器をもって無伴奏作品に仕上げるなど
コンセプトからして常軌を逸脱しているし、聴いてみるや2度びっくり。

だいたいこの曲、本当にフルートのために書かれたの?
楽長、ひょっとして楽器の指定を間違えたんじゃない?

音高差が大きくうねるようなアルペジオ。早い走句は止まることを知らず、
まるで聴いているこっちの方が窒息してしまうのでは?と思うほど・・・

でもいいんですね〜♪ この曲
フルートの魅力をいささかも損なってはいない。

やはりバッハは単に技巧のみに走るような音楽は書かないですね。

では何故この曲を秋に聴くのか、ですって?
それじゃあ逆に、他のシーズンでいつ聴きます?

夏はよけい汗が噴き出しそうだし、
冬は背筋に汗をかいて風邪ひきそう。
春でもいいけど、その後梅雨を控えているから落ち着かない。

という訳で「消去法で秋が良い」←これ違反ですか?

From タミーナ( HP ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/03 15:42

お久しぶりです〜〜♪

こんにちは。パソコンがしばらく入院していました。
結局脳ミソを入れ替えることになってしまいましたが、CD−RWに入れておいたデータがパーになってもう大変!
Windows-XPの落とし穴にはまったらしいです。XPの方、お気をつけ下さい。CDを入れた時に起動するXPのドライブで記録しちゃダメです。取り出せなくなります。

この間、素敵なCDを手に入れました。旧東ドイツ・ナウムブルクの「ヴェンツェル教会」のオルガンのCDです。
ジルバーマンの弟子・ヒルデブラントの作で、バッハがジルバーマンと一緒に鑑定したオルガンです。一回訪問して聴いた事があるのですが、CD買い忘れてて。今回、ドイツ旅行で「聴いてくるよ」という方にお願いして買ってきて頂きました。
大好きなコラール「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV654が入っていて大感激。確かskunjpさんもお好きでしたよね。とても柔らかい音色のオルガンなので、素敵な演奏でした。
ああ、また、オルガンコラールにはまりそう。BWV662もいいですね。

で、カウンターテナー・・・ですか?(笑)
人によりますけど、マイケル・チャンスは「色っぽいな」と思います。男性の声として。変かな〜?でも大好きです。
ヤコブスや美良さんはそうは思いませんが。あまりにも「女声」だからかも。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/02 18:08

アンケート秋に聴きたい〜紅葉の音楽

何とこの掲示板はタメになるのでしょうか!!!

・・・僕は感動してしまいました。

junさんの書き込みでレオンハルトを聴き直して、その真価を
新たに発見できたり、アマデオさんの書き込みで、バロック
演奏法の実際を知ることができたり・・・

>しかし、モダン楽器に表面的に古楽奏法を取り入れた場合、大変薄っ
 ぺらく、淡泊な演奏になることが多いようです。そのような演奏に接
 すると、寂しくなります。もっときちんと勉強して、適切に取り入れ
 て欲しいものです。

思わずウンウンと頷いてしまいましたよ。(^o^)
日頃僕が感じていたことが、実地にバロック奏法を探求しておられる
方によって裏付けられたわけで、非常に嬉しいです。

クラシックの演奏家にとって初めて接する古楽奏法は、あまりに魅力
的なのですよね。僕なんかもそうで、アーノンクールショックの後は
むやみに現代フルートでマネをしていました。
今思い出すと恥ずかしいですね。

なぜなら、アタックが鈍くて余韻が残らない現代フルートで、いくら
古楽奏法をまねても無理なのです。あれはやはりアタックが鋭く付き
余韻が豊かに残るバロックタイプの楽器でなければダメなのです。

それで今はバッハなどでも、軽いメッサ・ディ・ヴォーチェを援用し
つつも、基本的にヴィヴラートをつけて吹いています。
そちらのほうが自然で気持ちいいです。

だから、現存のモダンの合奏団にも希望したいことは、モダンなん
だから古楽奏法にこだわらずに、堂々とモダン奏法でやって欲しい
ということなんです。

・・・たとえばイタリア合奏団のように。

古楽奏法の素晴らしい演奏が増えることは嬉しい限りですが、
それだけでは、モダンの優れたバロック演奏が増えないんです!

モダン楽器の演奏団体が古楽奏法を取り入れるなら、ブリュールの
ケルン室内管弦楽団くらいまでいかなきゃ、つまんないです。


>まるで宝物を取っておいたかのように、珠玉のビブラートが用
 いられます。ぜひ聞いてみてください。

う〜ん、好きですねー。こういう表現。(^o^)


さてjunさん、秋になるとききたくなる音楽、僕の場合は・・・


1.音楽の捧げ物

 これは一緒ですね。
 数ヶ月前に手に入れたエンリコ・ガッティほか、
 アンサンブル・アウロラで。

2.モーツァルト/弦楽四重奏曲No15番 二短調

 甘悲しい音楽がイイ! エマーソンSQで。

3.ブラームス/弦楽五重奏曲No1、2

 やはり秋はブラームスの室内楽。それも長調が良い。
 紅葉の音楽・・・。ブタペストSQで決まり!



From 津田ホール( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/02 18:40

津田ホール・コンサートのご案内

エンリコ・ガッティ&アンサンブル・アウロラ
〜ヴァイオリン音楽の誕生、17世紀イタリアのヴァイオリン音楽〜
2003年10月10日(金)7時開演

エンリコ・ガッティ(バロックヴァイオリン)
クラウディア・コムス(バロックヴァイオリン)
エレーナ・ビアンキ(バロックファゴット)
グイド・モリーニ(オルガン&チェンバロ)
全席指定:一般5000円/ペアチケット9000円/学生3000円
お問合せ・チケットお取扱い:津田ホール TEL.03-3402-1851
インターネット・チケットオーダーフォーム
http://tsudahall.com/ticket/ticketorder.htm

アマティやグァルネリ、ストラディヴァリといったヴァイオリンの銘器が生まれた頃、それらのヴァイオリンで奏でられる音楽は、楽器の可能性を大胆に探り、かつ豊かな歌心に満ちていました。フォンターナ、カステッロ、マリーニといった作曲による当時の作品を、いま最高の演奏で聴くことのできる、絶好の機会です。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/01 22:24

モダン楽器の古楽的奏法

 実際に楽器を下手なりに演奏しているものとして、どうしても細かい
料理法にこだわってしまい、木を見て森を見ず、にならないかと戦々
恐々のアマデオです。
 小澤征爾のマタイを2度聴いたのですが、彼のマタイ、弦楽器にバロ
ック弓を導入しているのです。しかし、実際の音は、モダンらしい力強
い音色とはほど遠い、やせた、輝きのないものでした。それもそのは
ず、バロック時代の弦楽器の張力は、今の楽器よりも遥かに弱く、弦の
材質も違ったのですから。僕は、これなら、モダン弓のままで、奏法の
工夫をした方がずっといい、と思いました。それから、なおいけないと思ったのは、語り口、音楽言語の不徹底、不統一です。歌唱法、合唱の
処理、器楽との調和など、色々問題が多い演奏だと感じました。
 小澤征爾氏は優れた指揮者だと思うし、それは彼の演奏を聴けばわか
ることです。しかし、その彼にしても、バロックの演奏となると、今日
のように古楽が普及した中では、基本的な態度を決めかねるのでしょう
か。もっと、テンポや、舞曲のリズムや、器楽のバランス、語法など、
根本的なところで取り入れるものがあったと思うのですが。
 同時代楽器によるバロック音楽の演奏は、きちんと勉強した優れた奏
者によって演奏された場合、大変躍動的で、音色も豊かで、ニュアンス
にとんでいます。習得の難しいメッサ・ディ・ヴォーチェも自然に適切
に用いられ、語り口も明確です。美しい韻文による演説を聴くようで
す。この特徴は合奏になっても現れてきます。しかし、モダン楽器に表
面的に古楽奏法を取り入れた場合、大変薄っぺらく、淡泊な演奏になる
ことが多いようです。そのような演奏に接すると、寂しくなります。も
っときちんと勉強して、適切に取り入れて欲しいものです。
 最後に、古楽では、ビブラートも装飾の一つとして扱い、種類も豊富
ですが、実際の演奏で改めてその美しさを再確認したものを紹介しま
す。コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ演奏の
モーツアルトのシンフォニート短調K550、2楽章です。この演奏で
は、まるで宝物を取っておいたかのように、珠玉のビブラートが用いら
れます。ぜひ聞いてみてください。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/01 23:24

秋になると聴きたくなる音楽

皆さん、こんばんわ。秋ですねーー。夜はかなり涼しい。

秋になると聴きたくなるのは、やはり哀愁があったりちょっと寂しい音楽なんていいですねーー。

秋になると私が聴きたくなるのは、ジャズ・ボーカルであったり、ブラームス、中でも、交響曲第4番ホ短調。第1楽章は特に渋く、秋そのもの。最終楽章のパッサカリアは、皆さんご存知のとおり、バッハ/カンタータ第150番の最終合唱の低音を編曲したものですね。
ブラームスは弦楽六重奏曲第1番もかなり渋い名曲。
それからなんといってもーー、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」の第1楽章と第3楽章のまた渋いこと・・・。

●ブラームス/交響曲第4番ホ短調

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル

ドイツ・グラモフォン/1989年

●メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」

オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団

EMI/1960年

以上の演奏でお楽しみくださいませ。


ところで、秋に聴きたくなるバッハといえば、

●音楽の捧げ物/カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団

●フーガの技法/ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

●オルゲルビュヒライン/マリー=クレール・アラン(オルガン)1991年頃

なーんて、いかがでしょうかーー。グールドのゴルトベルクも秋にあいそうですね。

それから、バッハ/カンタータ第150番/レオンハルトもかなり渋い。

それから、フォーレ/レクイエム/クリュイタンスもかなりお勧めですねーー。

毎日、仕事でいろいろと思い煩いますね。「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」という聖書の言葉どおりに考えて、なんとか過ごしております。

今は試練に耐えておりますが、悲しみをもって種を蒔く私は、いつか喜びをもって刈り取るのでしょうかーー。いつか道が開けることを祈りつつ、この厳しい不況の世の中という森の中をさまよい続けております。
今はフォーレのレクイエムを聴きながら、疲れた心身を癒しております。



From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/01 18:14

料理法

>私なんかはーーただ聴いて、良いの悪いの自分の感性だけで聴いて
 おりますので、そこまで追求もしない、いい加減な聞き手でありま
 す。

いえいえ、美味しい食べ物は理屈を言わずにそのまま食べれば
よいわけで、僕などは、細かい料理法にこだわっているような
ものでして・・・

さて、最近面白いものを聴きました。

バッハとオネゲルを一枚入れたCDで、あのルツェルン祝祭
管弦楽団が演奏しています。指揮はバウムガルトナーが引退して
ドイツの若手指揮者、アヒム・フィドラーという人が振っており
ます。

バッハとオネゲルというのは不思議な組合せですが、まあ対位法
に傾注した作曲家というククリだそうです。そういえば、僕が
オネゲルに妙に惹かれるのは、オネゲルの対位法のせいだった、
ということに気がついて、ハタと膝を打ちました。

 まあ、それはともかく・・・(-_-;)

くだんのCD、冒頭はバッハの「捧げ物」から、
6声のリチェルカーレ。

この楽団はモダン楽器なのですが、一聴するとバリバリの古楽奏法!
あの艶々と瑞々しい響きの、ルツェルン祝祭管弦楽団は一体どこに
行った!という感じです。

悲しかった・・・

古楽奏法が悪いのではありません。それが不徹底なのです。

たとえば、アマデオさんのおっしゃるメッサ・ディ・ヴォー
チェ。
これはご存知のように、一音を次第に膨らませて、また減衰
させるという古楽ではカナメの音処理なのですが。
このメッサ・ディ・ヴォーチェが不徹底なまま、単にヴィヴ
ィラートを取ると、音楽は貧血状態に陥ってしまう。

ルツェルン祝祭の新譜はまさにそんな感じです。
ちょっと前の、サイトウキネンのブランデンブルクもそんな
傾向がありましたが・・・

まあ、そうなりがちな理由は分かります。
というのは、一旦発音した音を、後で膨らませるやりかたは
クラッシクでは「後押し」と言って徹底的に嫌われるのです。

クラッシクではまず明瞭なアタックがあって、豊かなヴィ
ヴラートをかけつつ、必ず減衰させなければならない。
膨らませるなんて狂気の沙汰なんです。

しかし、ヴィヴラートをかけないとなると話は全く別。
メッサ・ディ・ヴォーチェなしでは、まさに青白い貧血音楽に
なってしまう!

おっとまた料理法にこだわってしまった。(^^;;)ゞ


junさん、フェリアーの大地の歌は聴いたことがありませんが、
「リュッケルトの詞による歌曲」が素晴らしいですね。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/30 20:02

フェリアーの大地の歌

皆さん、こんばんわ。juncoopです。

いやーーあ、皆さんとても 、古楽器奏法のハイレベルなお話で、こっちとしてはついて行けない専門的なお話や理論というかーー、すごい鋭い耳を持っておられますねーー。私なんかはーーただ聴いて、良いの悪いの自分の感性だけで聴いておりますので、そこまで追求もしない、いい加減な聞き手であります。

ところで難しい音楽理論はわかりませんので、おいといて・・。
フェリアーなんですがー、いいですよねーー。彼女とブルーノ・ワルターのコンビは最高でありまして、やはりマーラーにつきますねーー!!
キャスリーン・フェリアーのバッハとヘンデルの歌唱については前から気になっているアルバムでして、これは一度聴きたいものです。

特にワルターとの50年代のウィーン・フィルによるマーラーの大地の歌の「告別」は最高の名演でございまして、いまだにこの演奏を超える歌唱はお目にかかれないといっても決して過言ではありません。

最後の「ewig」というメロディーは今でも心の奥底に響いております。あの情熱的な、ワルターとフェリアーの名演は、今でも私の手放せないCDとなっております。





From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/30 17:57

男性アルト vs 女性アルト

>ネットで少し調べてみましたが、分かりませんね〜
 フェリアー盤は、これではないような感じだし・・・
 まぁ、「意地でも聴きたい!」とまでのこだわりはありませんが。
 でも、今でもこのときの音楽は印象 に残っています。

nujikoaさん、なつかしい投稿を見せていただきました。
これはしっかり覚えていますよ・・・。

フェリアーは電話交換手をしていたいわばアマチュアだったのですが、
ある時、地元のコンクールにピアノ部門で応募して、ついでに半分
冗談で声楽にも応募したのだそうです。
そしたら、両方とも優勝してしまった・・・!

それ以来、本格的にプロデビューを果たしました。
バッハの受難曲アリア、ヘンデルのメサイアのアリアが超越的名演
ですが、僕はそれに加えてこの人のマーラーが忘れられないですねー。

・・・ちなみに凄い美人ですね。

>思えば、アーノンクールのニューイヤーコンサートも驚きに満ちた
 ものでした。彼のあの鋭いスタイルも、厳しいながらも優しい眼差
 しを感じるものです。円熟といわれる年齢に入ってしまった古楽の
 旗手の、今後の活躍に注目していきましょう。

アマデオさん、アーノンクールはあれ以後、変わってきたのですね。
そう言えば、最近のマタイなどずいぶん丸くなり角が取れた印象で
した。今回、彼を悪く言った罪滅ぼしに、少し勉強してみたいです。

>僕の持っている他の演奏家の盤での女声アルトの歌唱も魅力的です
 し、好きですが、カウンターテナーの持つどこか人間の性別を超え
 た質を愛していますから。

そうですね。カウンターテナーは性を超越しているのですね。
そう考えると分かり易い。つまりドロドロした人間的なものが、
カウンターテナーにおいては超克されていると。
僕らは往々にして女性アルトに色気を感じてしまいがちですが、
カウンターテナーに感ずる清々しさはこの辺に理由がある。

しかし、ここでハタと思い至ったのは、この点に関しては、
男性と女性とでは感じ方が違うのではないか?ということ。

つまり、女性は僕らが感じるようには女性アルトに色気を感じ
ないでしょう。
でもカウンターテナーに対しては、僕らが感じないような色気を
感じるのかも知れない。

この辺のところを、いつかぜひ女性の方にに訊いてみたいです。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/30 02:01

蒸し返し

montさんから、英語版のマタイが挙がって仰天!
しかし待てよ、英語版といえば・・・
ひとつ思い出したことがあります。
某掲示板(^^)にかつて投稿した以下の文章がそれです。
(探すのしんどかった〜)


**********************
天使の響き・・・
2002/ 9/ 4 12:56
メッセージ: 1876 / 2936

投稿者: nujikoa
昨日、ひさびさにTVの深夜番組を見ていたら、
心臓外科医が執刀する1日に密着する短いドキュメントをやっていました。
手術直前の表情と、その前後の談話。
手術という極限の世界を、あるいは生命を語るドクターの話にかぶってきたBGMが、なんと、

「マタイ」の受難コラールでした。

まさに、天使の響き、彼岸の響きでした。

・・・と書くと、<うそー?>といわれてしまいそうですが、演奏の編成がオリジナルとはだいぶ違ったのです。

まず歌詞が英語(初めて聴きました)。
声楽はすべて女声で、重唱または独唱。
器楽は、(...おそらく私の聴いた限りでは...)オルガンのBCのみ。

まるで、魂が昇天するときを想像させる響きでした。

こんな演奏、CDで手に入るんでしょうか?(^^;
******************

ネットで少し調べてみましたが、分かりませんね〜
フェリアー盤は、これではないような感じだし・・・
まぁ、「意地でも聴きたい!」とまでのこだわりはありませんが。でも、今でもこのときの音楽は印象に残っています。


***
話は変わって、skunjpさんの「バロック型エンジン」の話、アマデオさんの補足。またまたウロコが剥がれ落ちすぎて大変です。(^^)

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/29 21:19

オランダ、ベルギーのバロック奏者

 どうもこんばんは。
昨日の投稿で、僕が女声アルト嫌いだと誤解されたかな、と心配しなが
ら、文化祭も近いので、学校でバイオリンの練習などしてみたアマデオ
です。
 僕の尊敬するシギスヴァルド・クイケンを始め、現在世界で活躍する
多くの古楽奏者がオランダ、ベルギーを発祥とするバロック奏法を学ん
でいます。僕も、独学とはいえ、参考にするのはクイケン門下の奏法で
す。実際に演奏していて感じるのですが、バロックの曲は、1拍目の強
拍が同時に低音を兼ねることが多く、1拍目の強調は必須の事項で、3
拍目を軽く強調しながら、また4拍目から1拍目にむけて駆け上がる、
ということです。もちろん、舞曲に由来した曲が多いので、さまざまな
ルールがありますが、原則としてはこうです。ただ、これをすべて均一
な弾き方で演奏すると重くなるので、バロックの重要な技法であるメッ
サ・ディ・ヴォーチェをしっかり使うのです。そうすると、拍の始まり
と終わりが柔らかくなり、音楽自体が軽く、リズミックになります。
 レオンハルトは、オランダ、ベルギーの古楽奏者の中でも、その代表
格です。アーノンクールは、1拍目を強調しますが、強調の仕方が重い
ような感じが確かにしますね。この2人の、音楽に対するスタンスはず
いぶん違うような気がします。(最近はアーノンクールも丸くなってき
たので、気がしました、というべきでしょうか。)すなわち、アーノン
クールは、音楽の持つ驚き、衝撃というものをもう一度味あわせること
を目指し、レオンハルトは音楽の持つ情や思想を節度ある表し方で紡ご
うとしているのではないでしょうか。もちろんこれだけではないでしょ
うが、この2人の演奏をそれなりに聴いてきて(2人とも大好きなの
で)、感じることです。僕は、アーノンクールは古典派以降の演奏を最
近は注目して聴きますが、バロックは依然レオンハルトに注目していま
す。思えば、アーノンクールのニューイヤーコンサートも驚きに満ちた
ものでした。彼のあの鋭いスタイルも、厳しいながらも優しい眼差しを
感じるものです。円熟といわれる年齢に入ってしまった古楽の旗手の、
今後の活躍に注目していきましょう。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/29 20:24

レオンハルトの秘密???

junさんやアマデオさんのおっしゃる通り、レオンハルトは
凄いです。

カンタータでも、例のアーノンクールとの全集以外に、僕は
34番ほかが入ったCDを一枚持っています(ソニー)。
これがまた絶品!

一時レオンハルトは、アーノンクールが担当して自分がやら
なかったカンタータを録音する動きを見せましたが、僕の
知る限りでは、教会カンタータはこれのみと思います。
あとは、11番が復活節オラトリオとのカップリングであり、
残りは世俗カンタータだけ。・・・これは後続を願うのみです。

さて、この機会にレオンハルトの素晴らしさをちょっと分析
してみました。おもにアーノンクールとの違いですが。

アーノンクールは70年の中頃、あのバッハシリーズを皮切りに
ヘンデルの合奏協奏曲、オルガン協奏曲、モーツァルトの交響曲
などで、僕らを驚倒させました。そして、モダンに食傷していた
聴き手の心を一挙に鷲掴みにしたのです。
僕などもかなり熱を上げたくちです。

しかし、少なくとも僕はある時期から、アーノンクールが
やや苦手になりました。それは、独特のバロック的拍節感
に関係しています。

たとえば4分の4拍子では、1拍目が特に重く、2、3拍
目は軽く、そして4拍目が、次の1拍目に向かってクレッ
センド気味に加速度を付けて強調表現される。
(いつもじゃないですよ・・・(^^;;)

その小気味よさは、次から次へとフレーズを自動的に繰り
出すことのできる、万能の「バロック型エンジン」のよう
でした。

でもこの手法は、1拍目が強調される場面ほど4拍目の
クレッセンドが激しくならざるを得なくなり、ある時点から、
独特の「しつこさ」として、聴き手を白けさせるのでした。

・・・あ、これは僕に限った話ですよ。(^^;;

一方のレオンハルトはこれとは違う。
同じようなバロック型エンジンを利用しながら、微妙に違う
のです。

レオンハルトは、4拍目のアウフタクトを強調するより、
「1拍目の脱力」に主眼を置きます。

つまり、1拍目に重みがあってもすぐに脱力があり、軽い2、
3拍目が続いて、4拍目のアウフタクトもちょっとした
スキップの役割しか負わせていない。

そこに得も言われぬ「浮遊感」が生じるのです。

またそれが、レオンハルトの構築的なフレージングに由来する
<呼吸の大きさ>と結びついて、独特の「気品」と「透明感」を
かもし出す。

そしてこの「気品」と「透明感」は、ボーイソプラノ、ボーイ
アルト、カウンターテナーの起用を通してさらに強化される。
つまりレオンハルトの音楽作りは、ある意味で男性ソプラノ、
アルトの透明な響きを前提としたものになっているのです。

以上、僕の独断と偏見で御座います。
アーノンクールファンの方々、ひらにご容赦。(汗)

※montさん、nujikoaさん、休日のお勤めお疲れさまでした。
 しかし、皆さん偉いですねー。

 フェリアーの声は、お母さん度120%ですね。(^o^)

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/29 00:09

本日最後の・・・

こんばんわ皆さん。

(在宅)仕事の合間の散歩でCD屋さんへ出掛けて来ました。
吉祥寺か新宿あたりまで行きたかったのですが、
あいにく中央線が不自由(ニュースにまで・・・)で立川止まり。

そこには僕が掲示板でマタイのアルト談議に花を咲かせているのを
まるで見透かしたように、あるんですねー

キャスリーン・フェリアーの歌う「マタイ受難曲(アリアと合唱)」
デッカから出ている1947〜1948年の録音でしかも英語訳詞版。
テンポなど、メンゲルベルグも真っ青のどっぺりしたルバートが・・

でも、欧米圏の言語って羨ましいです。
独語→英語程度の変換だと、さして不自然さも感じないですから。
(意外と新鮮だったりして・・・・笑)
仮にこれが日本語だとほとんど駄目でしょうねー。
やはり一音符ー音は西洋音楽の旋律に乗せにくいですよね、きっと。

メンゲルベルグといい、今回(ジェイクス指揮、ジェイクス管弦楽団)
といい、きっとmont_54 は古臭い音源マニアなんだろう。
だなんて言わないで下さいね。(^^ゞ


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/28 22:34

マタイとあっては

 どうもこんばんは。今日は、鹿児島県川辺町に行ってきました。
といっても、鹿児島市から車で30分ほどなんですがね。ちょっと
ランチを食べて散歩をしてきました。家族で。

 話がマタイの方に流れていっているので、ぜひ書き込ませてくだ
さい。僕が持っているのは、アーノンクールの4回目、コープマン、
ブリュッヘン、ガーディナー、レオンハルト、鈴木雅明と、なんと
すべて古楽なんですね。バロックに古楽から入った僕としては、こ
のラインナップは当然の帰結なんですが、たぶん珍しいと思います。
中でも一番だと思っているのは、レオンハルト盤なんですが、この
録音は、知っての通り声楽がすべて男声です。恐らく、当時の演奏
形態、響きを完全に再現するというのがその目的でしょうが、この
演奏で、ボーイソプラノが、カウンターテナーが、なんと理想的に
演奏していることか。僕は、ソプラノやアルトがあまり艶っぽい声
で歌うのは好きではないので、少しハスキーな声(バルバラ・シュ
リックなど)か、大変透明感のある声(バーバラ・ボニーなど)が
好きなのですが、レオンハルト盤では理想的なボーイソプラノを得
たことで、色っぽすぎず、透明で、形而上を志向するマタイが繰り
広げられていると思います。マタイは、他の音楽もそうでしょうが、
バッハの信仰の音楽でもあるでしょうが、同時に思想の音楽でもあ
るでしょうから、我々の情に訴えながら、至高の存在に目を向けさ
せるのです。
 カウンターテナーの歌唱は、マタイにおいては、我々の悲痛な声
を代弁しながら、その悲しみを乗り越える力を与えてくれます。僕
は、やはりマタイはカウンターテナーで聴きたいですね。僕の持っ
ている他の演奏家の盤での女声アルトの歌唱も魅力的ですし、好き
ですが、カウンターテナーの持つどこか人間の性別を超えた質を愛
していますから。
 最後に、合唱の持つ魅力について。よく鍛えられた合唱団の女声
はまるでボーイソプラノのようです。モンテヴェルディ合唱団や、
オランダ室内合唱団、アムステルダム・バロック・オーケストラの
合唱団などです。レオンハルト盤では、少年合唱が大変すばらしい
演奏をします。得難い魅力です。
 僕は、バッハがこのように演奏したからこうすべきだ、とは思い
ませんが、バッハ自身が与えてくれた条件に基づいて本当に演奏し
た数少ない実践がこのように静かで深い、いぶし銀のような魅力の
ある演奏になったことを知って欲しい、と思っています。皆さんの
棚のマタイコーナーにレオンハルト盤をぜひ。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/28 20:05

montさんに期待されてしまいましたが

montさん、お疲れ様でした。

私も今日は休日出勤(;;)
で、ゆっくり起きて会社に出てみると・・・
半分くらいのメンバーがTシャツジーンズ姿で出揃っているじゃありませんか!?
手当ても付かないのに、どうなってるんじゃ一体・・・と思った今日でした。

マタイの話題でmontさんに期待されてしまいましたが、
マタイを本気で最初から最後まで通して聴いたのは、
病床で、頼んで買ってきてもらって聴いたリヒター盤、ガーディナー盤。
あとは鈴木盤。だけです。

前にも書きましたが、
ガーディナー盤は全体的にはスッキリ(そっけない?)しているものの、
montさんのおっしゃる「涙モノのアルトソロ」は、アンネ・ゾフィー某氏の深々とした歌唱になっているのが印象的です。
カウンターテナー(チャンス)との役割分担しているのが面白い。

あとはブリュッヘン、レオンハルト、ヘレヴェッヘ(旧)、コープマン等、聴いていて、途中で情けなくも討ち死にした盤もいくつかありました。
まぁこれは、そのときの僕に時間と気持ちが不足していたのでしょう、きっと。

今後も時間と気持ちと資金(笑)が課題なのですが、聴いてみたいのはモダン楽器によるしっとりとした演奏ですね。

あと、その対極にあるマクリーシュ盤にも興味が。(^^)

あ、それ以上に、実演で聴いた方がうらやましい!

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/28 10:59

オハヨウございます。

今日は自宅でPCと睨めっこ。(仕事の自宅持帰りというやつです)
らしくない? (^^;

juncoop さんこんにちは。
>マタイについては、のちほど、ゆっくり・・・
 
そうですよね、なにせ演奏時間が3時間超にも及ぶ大作。
前の投稿で述べたのは僕がマタイを聴く際に必ずと言っていいほど涙を流す、
いわば感涙ポイントの幾つかを取り上げてみたまでです。
むろんマタイはアルトだけではないですし、語り始めたらきりがないかも・・・

skunjp さんのお話にあった、コルボ盤やリリング等も聴いてみたいし、
せっかくだから、葛の葉さんやnujikoa さんのお話も伺ってみたいです。

あーそれにしても今日はこんなにいい天気なのに家で仕事とは。トホホな話。
何か聴こうっと♪


To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/27 21:50

最近のカンタータの演奏

皆さんこんばんは、ますます秋らしく寒くなりつつありますね。

montさんとskunjpさんのマタイに関するアルト歌唱論、アマデオさんの音楽の捧げ物論、skunjpさんのカンタータ第190番比較については大変興味深く、読ませていただきました。

★マタイについては、のちほど、ゆっくり時間のある時に語ってみたいですねーー。なんせ特集のマタイはリヒターの2枚目とクレンペラーについてしか語っていないので、まだまだ満足出来るものではありません。
マタイのアルトアリアはかなり名曲が目立つのも確かですねーー。「憐れみ給え」「鞭打ちをやめよ」「わが涙がなんの役にも立たないなら」などはとても気に入っております。skunjpさんが語られるように、リヒターのベイカーとテッパーではテッパーがかなり良いとのことで、これは確かめてみたくなりましたーー。

★音楽の捧げ物について、クイケン盤のコーエンがよいとのことで、これも聴きたくなりますねーー。やはり福井県で聴くべきかーー!!
私は古楽器ではレオンハルトとMAKしか持っておりませんが、両方気に入っており満足していたんですが、クイケン盤にチェックが入りますね。モダン楽器ではいまだに、ミュンヒンガーのステレオ2回目が1番なのですが、レーデルも懐かしい。リヒターとパイヤールはあまり聴いていないかも・・。

★カンタータ第190番については、skunjpさんの場合と同じように、私も鈴木氏、リリング、コープマンで以前聞き比べてみました。
リリングはかなり好きなんですが、鈴木氏が出てからやはり鈴木さんの演奏が良いですねーー。私の場合、鈴木氏→リリング→コープマンとなりますねーー。


★最近のカンタータの演奏

最近またカンタータを聴く事が多くなってきたのですが、かといってBACH1000はカンタータ第57番の途中で止まったまま・・・。というのもやはりいろんな演奏が出てまいりましたので、特に鈴木氏、コープマン、ヘレヴェッヘ等。すこし、カンタータの演奏を集めてからBACH1000を書き込みしようかーと考えておる次第でありまして。

最近の録音は古楽器ばっかりなので、これもいろいろと考えるものもあるのですが、一番注目したいのは鈴木雅明ですよねーー。
古楽器の演奏ではやはりレオンハルトと鈴木氏で集めていきたいと思っております。特にレオンハルトのスケールの大きさは、他の演奏を寄付けない素晴らしさがあると思っておりますねーー。

今日コープマンとアーノンクールのカンタータ演奏を聴き比べてみましたが、やはり厳しく迫ってくる演奏はアーノンクールやレオンハルトでしょうねーー。
コープマンやヘレヴェッヘの演奏は良いとは思うのですが、ちょっと軽い感じで、今まで重厚さや厳しさといったリヒターやトーマスの演奏を気に入ってきた私には、ちょっと不満が残るのが正直なところ、その点、レオンハルトやアーノンクールはかなり厳しさや、スケールの大きさ、訴え方では一番相性が合う感じがしておりますねーー。



From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/27 21:18

あなたのマザコン度・・・・?

アマデオさん

結婚するとなかなか自分のお金がないですね。
独身時代は、かせぎをほとんどレコードとオーディオに費やしていま
した。あの頃は寂しかったけど、音楽環境は豊かだった。
今は音楽環境は貧しいけど、家族がにぎやかで楽しいです。

さて刺激されてクイケンファミリーの捧げ物を聴きました。
レオンハルト盤にもクイケンは参加してるのでいいか、と思ってまし
たが、コーネンのチェンバロの素晴らしさにクイケン盤も買いました。
どこがいいかというと、歌いくちがとても巧いのですね。
派手ではないけど、とても音楽的で味のあるチェンバリストです。

>マタイといえば一般的にはエヴァンゲリスト役・イエス役等といった
 テノールやバスが第一に脚光を浴びていますが、
 しかし何といっても私には、圧倒的に女性アルトなのです。

montさん、良くぞ言ってくれました。

実はマタイを聴く興味の大きなひとつは僕も女性アルトです。
僕は女性アルトに、男をどこまでも許し受け入れる母性のような
ものを感じるのです。マザコン度高いかなー (・・・汗)

そこで、手持ちのマタイの女性アルト聴き比べをしました。
題して「お母さん度の高いマタイ・アルトを捜せ」!

メンゲルベルクは最初の合唱が引き込まれるな感動を覚え、
かなり理解が深まってきましたが、アリアではまだ違和感を感じ。
パス。済みません。

まずコルボ。アルトはワトキンソンです。
これは有能な社長秘書風で、お母さん度は5点満点の1。

リリングのアルトは若手のインゲボルク・ダンツ。
好きです僕。でも聡明なお姉さんという感じでお母さん度は2。

マウエルスベルガーのブルマイスターは、りりしいママさん風。
なかなか魅力的だけど、あまり許してくれなさそう・・・(汗)
という訳で、お母さん度は3。

リヒターの新盤、ジャネット・ベーカーはいつもと異なりやや
音程上ずりぎみ。やや余裕のないお母さんで評価3。

リヒター旧盤は、ヘルタ・テッパー。おー、これこれ!
深い声は慈母を思わせます。お母さん度は5点満点!

永遠の甘えん坊、montさんにもぜひ聴いていただきたい。

From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/27 20:46

安堵のソウメンと190番

今日は眼底検査に行ってきました。

最近、目の中に糸のようなものが浮かんで見え、加えて光が
走るのです。典型的な網膜はく離の前期症状・・・

待合室で鈴木さんの本「バッハの贈り物」を読みつつ待つこと
一時間。・・・検査の結果はシロでした。あー良かった。

安心した僕は家に帰ってソウメンをゆで、揚げ餃子と一緒に
食べました。勝利の美酒ならぬ、安堵のソウメン。


さて、今朝はカンタータ190番の聴き比べをしました。
これは当掲示板でも話題になった「復元」が目玉。

第1、2曲の、トランペット、ティンパニ、オーボエ、それに
通奏低音のパートが紛失しており、演奏するには根本的な
復元が必要なのです。

まず、リリング。
復元はドイツの学者で(名前は忘れた)ソツのない仕上がり。
なるべく余計なものを付け加えないような方針を感じ、やや
霊感に欠けると思いました。

次にコープマン。
勢いが良いですね。品が良くて、さらに遊びがある。
でもどこか空虚な感じがする。なんでだろー?

三番目に鈴木さん(ご子息の優人さんの復元)。
これは素晴らしい!実に堂々たる響きでかつ品位にも欠けない。
こんなに良いとは思わなかった!

どこがいいかというと・・・まず、最初のテーマがしっかりトランペット
とティンパニの黄金の組み合わせでバーンと鳴り響く。

聞き手は、トランペットとティンパニが入ってることで、まず輝かしい
響きを期待しますが、鈴木さんの復元は聞き手のこの期待を裏切
らない・・・。 実にツボにはまった復元です。

対するコープマンは最初のテーマがオーボエで出ますしトランペット
は全体に添え物的な扱いで、面白いですがちょっと肩透かしという
感じ。そこがやや、作品の壮大さにそぐわない印象を与えるのかも
しれない。最初の方で、コープマンのチェンバロの和音が2拍目に
シンコペーション風に入るのも、これ聞けがしで奇異な感じ。

ちなみにリリング盤も最初のテーマはオーボエで、やっと2回目に
トランペットが出ますが、やはり輝かしさは薄いですね。

さてこの曲は、中間くらいで合唱がユニゾンでコラール旋律を
歌う部分がとてもカッコ良いんですね。
コープマンはそこで、トランペットを合唱に重ねて吹かせます。
この効果は「オオッ!」と思わせるものがあります。
リリングはオクターブ下で重ねていて、ちょっと地味。

では鈴木さんはどうかというと、ここでは何もしないんです!
合唱だけにユニゾンで堂々と歌わている。
しかしこれがまた実に良いんです!トランペットを重ねるのも
効果的かもしれませんが、ここは合唱だけだともっと良い!
やはり声は最高の楽器。それがユニゾンで高らかに鳴り響く。
う〜ん、実にカッコ良い。鈴木さんの洞察の勝利。

・・・結局、鈴木さん圧勝?

いえいえ、第2曲の通奏低音の復元は、鈴木さんにやや違和感が
ある。ここはコープマンの方がはまっている感じで、しかも面白い
動きを見せていて新鮮。(リリングはかなり不自然・・・)

・・・結果として・・・

第2曲にやや違和感を感じるものの、第1曲の堂々たる輝かしさで
鈴木さんが第1位。

第1曲はちょっと地味ながら、柔軟な面白さがあるのはグー。
第2曲はベテランの味わいで、コープマンが僅差の第2位。

リリングは3位かな。まあ、これも手堅くて悪くないですケド・・・

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/27 13:39

マタイ考

(前投稿からの続き)
という訳で、グールドを離れて再びマタイのネタに・・・

少し前の投稿レスになりますが、アマデオさん、お久しぶり♪

なるほど古楽ファンには、また違ったご意見もあるものですね。
ただ前にも書きましたが、マタイには私の場合、私なりの事情もあります。

マタイといえば一般的にはエヴァンゲリスト役・イエス役等といった
テノールやバスが第一に脚光を浴びていますが、
しかし何といっても私には、圧倒的に女性アルトなのです。


まずはベタニアの塗油から第9曲
ここは前に祭司長の謀議、後ろがユダの裏切りという、ドラマチックでかつ
恐ろしい二つ陰謀のはざ間にあり、ほっとすると同時に一瞬緊張の緩む場面。

「溢れる我が涙、そのひとしずくをあなたの御頭に注がせて下さい。」
そしてアリア・・・
「懺悔と悔悟の思いで・・・」

う〜ん、泣けますねえ。それには女声が必須条件!なのです。
登場人物が女というせいもあるけど、ここは是が非でも女性的エロス(愛)と
限りない優しさが欲しいところです。

それにしても祭司長の
「祭りのあいだは止めよう。騒ぎになるといけない」とか
ユダの
「彼(イエス)をあなた方に売れば幾らくれますか?」など
そら恐ろしさを通り越して、極度に緊迫感のあふれる台詞。TVや映画の
サスペンスなどより遥かに手に汗握る緊張の連続。(ドキドキです)

次に第47曲
「神よ哀れみ給え、この涙を」
僕の大好きなロ短調のアリア。

ここはペテロの否認(の直後)に続く場面で、何としても女声による慰めと
救いが欲しい。
(甘ったれるなですって?・・・でも男は幾つになっても甘えん坊なのです)

そして第60曲
「鞭打ちに殴打、この傷口、刑吏たちよ、汝ら心の痛みを覚えざりしか!」

堪りませんね、このあたりは。
因みに続く61曲の「私の涙が無力なのであれば、我が心を奪うがいい」
はメンゲルベルグ盤ではカットされています。(泣)

それから第69曲
「ああ、呪われしゴルゴダ・・・」

何故かここでは無性に聖母マリアのイメージをダブらせたくなる私です。

とまあ、mont_54的イメージを擦り付けるにはカウンター・テナーでは
いささか役不足の感が否めません(笑)


skunjp さん
>若い頃の、額に髪をたらしたナイーブな表情のグールド
は、どこかジェームス・ディーンを

skunjp さんもそう感じましたか。(どの写真か想像つきます・・・笑)
そう、J・ディーンと「太陽がいっぱい」の頃のA・ドロンを足して
2で割ったみたいですよね。←言い過ぎ?


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/26 22:36

結婚生活

 どうもこんばんは。
 結婚してこの方、お小遣い削減、給料削減のあおりを喰らって、
なかなか思い通りCDの買えないアマデオです。最近はオークショ
ンをよく利用しています。先日は、BCJのカンタータシリーズ1
巻、クイケンの指揮するラ・プティット・バンド演奏のカンタータ
などを購入しました。カンタータの何番が入っていたのかは、今車
の中に入っているので、忘れてしまいました。どちらもいい演奏で、
器楽も声楽も充実していました。
 音楽の捧げものはよく聞きます。好きなので。僕のよく聞くのは
クイケンアンサンブルの演奏ですが、レオンハルトとクイケン兄弟
の演奏も好きです。レオンハルトのチェンバロはすばらしいですね。
しかし、ロベール・コーネンのチェンバロもすばらしいですよ。コ
ープマンのチェンバロ・リサイタルといういいとこ取りのCDには、
3声のリチェルカーレが入っていて、これも躍動感があっていいで
す。ちょっと前に、junさんに、リヒターのゴルトベルクを聴かせ
てもらって、いいなあ、買おうかな、と思ったんですが、やっぱり
古楽器チェンバロの音色は堪えられませんね。まるで転がる水のし
ずくのようです。にしても、音楽の捧げものは、解決法、演奏楽器
が自由で、さまざまな演奏があって楽しいですね。クイケンアンサ
ンブルのは、チェンバロ、バイオリン、フラウト・トラヴェルソ、
ヴィオラ・ダ・ガンバの4つですし、レオンハルトはもっと多いで
す。また色々聞いてみようと思います。

From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/26 17:17

現有勢力

>はじめ重厚な弦による演奏で、一通り演奏したとたんに、オルガンの
 ストップを変えるように急に、フルート・ヴィオラ・ファゴットに変
わります。
 ファゴットによる低音は滑稽なほど面白い。そしてまた重厚な弦に変
 わる。各種カノンは弦のみで演奏されていて、レーデルによる情熱的
 なアレンジで、ロマン的ですねーー。ミュンヒンガーが黄昏を感じる
ようなーー寂しさを感じる演奏とすれば、レーデルは劇的というか
ー情熱的に迫ってきますね。このアレンジは多分賛否両論になりそう


junさん、詳細なレポート有難うございます。

そうなんですよね。
レーデルのステレオとモノは解釈が大きく違っています。

モノ盤はソロ中心で弦楽合奏はなく、室内楽的な趣が強かった。
しかるにステレオ盤は弦楽合奏中心のロマン的なものになっています。

モノラル盤への愛着が強すぎて、このステレオ盤に違和感を覚え、
すぐに売っぱらってしまったのが数年前の話!

この辺が僕の悪い癖で今は非常に後悔しています。
というわけで非常に気になりますねー。ステレオ盤・・・
でも金欠の現状では、なかなか決断がつきません。

このエラートのシリーズですが、あとフォーレの室内楽も数枚欲しいし
諸国の人々も・・・

まあしゃあない、今あるもので楽しむとするか。

という訳で、今朝は鈴木さんのカンタータシリーズVol.21を聴きました。

最近はコープマンを見直したり、ヘレヴェッヘの新譜に感嘆したり、
リチェルカーレ・コンソートの妙技に久しぶりに触れて驚いたりで、
少々怖かったのです。鈴木さんのCDを聴くのが・・・

しかし、今朝初めて聴いたVol.21はさすがの出来で、安心しまし
た。65番「シバより来たらん」では、ホルンが奥深い森から響くように
重厚で鈴木さんのさらなる進境を感じました。
表現の幅が広がり、訴えが深くなっているのです。

テノールのテュルクが最近参加していないのは気がかりですが、かわり
に新しいテノール(今名前が出てこない)が素晴らしい声で、至難の
メリスマのテクニックも瞠目ものです。






To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/27 21:54

今日聴いた音楽

みなさん、こんばんわ

昨日から関西は大雨で、やっと今は納まったという感じです。

昨日ご紹介したCDを今日はゆっくりと聞込みました。

●バッハ/音楽の捧げ物BWV1079

クルト・レーデル指揮ミュンヘン・プロアルテ室内管弦楽団

まず3声のリチェルカーレは、ホカンソンによるモダンチェンバロによる演奏。この3声はチェンバロ演奏がやはり好きですねーー。厳格な感じ。つづいて無限のカノン、面白いですねーー。はじめ重厚な弦による演奏で、一通り演奏したとたんに、オルガンのストップを変えるように急に、フルート・ヴィオラ・ファゴットに変わります。ファゴットによる低音は滑稽なほど面白い。そしてまた重厚な弦に変わる。各種カノンは弦のみで演奏されていて、レーデルによる情熱的なアレンジで、ロマン的ですねーー。ミュンヒンガーが黄昏を感じるようなーー寂しさを感じる演奏とすれば、レーデルは劇的というかーー情熱的に迫ってきますね。このアレンジは多分賛否両論になりそうーー。
トリオソナタもなんとも渋い演奏で哀愁があります。6声のリチェルカーレは弦楽による厳しい表現ですが、どこかレーデルらしい暖かさも感じますね。



●クープラン/コレルリ讃、リュリ讃、神聖ローマ帝国の人よりトリオ・ソナタ

ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

この3つの曲なんですがーー、かなり渋いですねーー。リュリとかド・ラランド等の中期バロックあたりはまだまだ、音楽的な深さや緻密さはないのですが、さすが後期バロックの大クープランの曲となると、かなり素晴らしい。コレッリ讃や神聖ローマ帝国の人のトリオ・ソナタは弦楽のみの曲であるところがかなり渋い。これは当分病みつきになりそう・・・・。
リュリ讃は、ヴァイオリン・フルート・オーボェと弦によるもので、この曲もかなりいいですねーー。
このパイヤールのアルバムは、バロック・ファンにはかなりお勧めであります。


★skunjpさん

フォーレは一時かなりはまって、室内楽とか集めたのですが、どうも室内楽は、レクイエムや「夢の後に」「ペリアス」などをイメージすると失敗しますねーーー。フォーレの哀愁と美しさ、悲しさが好きなんですが・・・・。チェロ・ソナタについては後日ゆっくり聞込みたいと思います。


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/25 18:09

フォーレのこと

juncoopさん、皆さんこんにちは。

エラートのアニバーサリーシリーズですが、レコード屋に行くと
とても目を引く形でディスプレーされています。昔懐かしいジャ
ケットなのでつい手が伸びそうになります。うまい商法です。

レーデルの捧げ物はモノ盤を愛好しておりますが、何せLPを
手放した今はカセットでしか持っていません。ステレオ盤が気
になりますね。

フォーレはいかがでしたか?僕も昨夜junさんの書き込みを読ん
だ後、トゥルトリエで聴きました。しかしピアノはハイドシェ
ック。これは断然ユボーが良いですね。

しかしチェロソナタとは、渋い曲を選ばれましたね。
素晴らしい音楽ですが、ある意味で「苦い」音楽です。
曲は第1番第1楽章が、「怒り」のモティーフで始まりフォーレ
的な典雅からは遠いですね。これは第一次世界大戦さなか、耳疾
も始まったフォーレのいらだちが刻印されているとか。
でも第2楽章以降は深く慰められる音楽になっています。
僕はこのチェロソナタとても好きです。
フォーレはピアノ五重奏がとてもフォーレ的でグーです。
それにピアノ三重奏曲も良い。弦楽四重奏曲も最高!

それはそうと、juncoopさん、お疲れのご様子ですね。
本当に、世の中は騒然としており、いろいろ嫌なことばかり
起こります。いや「嫌なこと」という表現では済まず、極度に
不穏な空気さえ世界には流れております。

これから世界はどうなるのか?

それはすべて聖書に書いてありますが、残念ながら決して明るい
未来ではありません。少なくともここしばらくは・・・
僕自身も信仰が無かったらきっと不安のためにおかしくなって
いたでしょう。

だからバッハの価値はいや増します。


From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/24 23:00

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。休み明けで少し疲れており、なかなか仕事するにもいつものペースに復帰するのに時間がかかっております。車でいうエンジンの状態がかんばしくないという感じ。しかもかなり寒くなってきたので体調もよくないですねーー。

今日は以下のCDを手に入れました。

●バッハ/音楽の捧げ物BWV1079

クルト・レーデル指揮ミュンヘン・プロアルテ室内管弦楽団

25年程前にLPでよく聞いておりました。ステレオ盤なのですが、懐かしいですねーー。ミュンヒンガーのように少し悲壮感があって、とても気に入っております。当分聞きたくなりますねーー。

●クープラン/コレルリ讃、リュリ讃、神聖ローマ帝国の人よりトリオ・ソナタ

ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

クープランの諸国の人々は以前聞いた事がありまして、これも20年ぶりのアルバムです。ただし今回はトリオ・ソナタだけなのが惜しまれる。


●フォーレ/チェロ・ソナタ第1番、第2番、エレジー

ポール・トルトウリエ(チェロ)ジャン・ユボー(ピアノ)

このチェロ・ソナタは今回初めて聞くのですが、果たしてフォーレならではの哀愁の美しさがあるのか否か、不安な1枚。


●バッハ/カンタータBWV105、179、186

鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(カンタータ集第10巻)

今回輸入盤で、1300円で出ていました。これはお買い得と買ってしまった1枚。


※それぞれのCDの感想は明日にでも書きたいと思います。


★skunjpさん
私は最近あんまり元気がありません。疲れておりますーー。疲れているからこそ、バッハを聴く事で安らぎを求めております。いつになったら不安から解放されるのでしょうかねーーー。今は精一杯努力して、祈りたいです。先日、ビデオを借りてきて、戦場のピアニストを見ました。そして、我々が必ず知らねばならない歴史的事実を目にして、戦争は2度とあってはならないとつくづく思いました。今、平成の時代はまるで大正時代のようです。次の時代に戦争への道を進んでいくのではないかと、不安にさいなまれます。一体我々はどんな方向へ進んでいくのでしょうか?平和を祈りたいです。


From skunjp( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/24 17:51

皆様へ・・・

4連休明けの仕事がきつくて・・・

 ・・・同情の余地無し? ハハハ (-_-;)ゞ

さてこの頃、junさんちも書き込みが増えて嬉しい
ですねー。(^o^)


アマデオさん

男性ソプラノとアルトが入る合唱は、確かに響きの面で
統一感がありますね。アーノンクールが著書の中で「当時
の習慣にのっとったのではなく、響きの新鮮さを求めて、
男性のみの声楽陣にした」と書いてたような記憶が・・・

昨夜は、ハノーヴァー少年合唱団のヘニッヒ少年と、
ヤコプスの二重唱でシュッツの大傑作「クライネ・ガイスト
リッヒェ・コンツェルテ」を聴きました。響きの融合が
素晴らしかったです。
それにしてもヤコプスの重厚なうまさは凄い。


kuzunoha_bachさん

yahooはいろんな人がいますから・・・
すっかり抜けられたとのこと、良い決断だったと思います。
これからもjunさんの掲示板などで宜しくお願いしますね。

さて本日タワーに行って、リチェルカーレの再発、バッハ
の106番他を手に入れました。手持ちの初期盤には
どでかいピンホールがあって買い直したかったのです。
(前の盤は不要になります。誰かにあげようかなー(^o^)
 ピンホールはあれど106番は無傷です)
昨日は131番を聴きましたが、リチェルカーレ・コンソ
ートのカンタータは目覚ましい出来ですね。指揮者無しで、
ここまでできるなんて!

※パーセルは記憶しておきます。


nujikoaさん

nujikoaさんの変則ワザはプーランクとともにラヴェルも
ですね。ヴィスはコミカルであると同時に、人生の機微に
も通じている。カンターテナーは表現のヴァラエティが豊かで、
しかも奥深いですねー。
今夜またヴィスを聴いてみましょう。

mont_54さん

昨夜はリヒテルのグールドに対する評価を読みました。
リヒテルは彼を非常に高く評価していますね。
詳しくは忘れましたが最高級の評価でした。さらに
「彼は自分の音色を発見した」と書き、特に音色面
の特長を上げています。
と同時に繰り返しをあまりしなかったことに苦言を呈して
いますが・・・。
繰り返しカットにも意味があったのですよね。

>「人間はどうしてこんなに、そして一体どこまで優しく
 なれるのだろう?」

それはとりもなおさず、グールドが極めて優しく傷つき
やすい人間であったことを意味するのでしょう。
若い頃の、額に髪をたらしたナイーブな表情のグールド
は、どこかジェームス・ディーンをウブにしたみたいで
女性的ですらあります。


juncoopさん

最近はお元気ですか?
今日は例のエラートシリーズで、イタリアバロックのヴァイオリン
音楽を買いました。これは高校時代に買った思い出の録音で、
ヴィターリのシャコンヌ等が入っており僕はこの演奏でバロックに
開眼したんです。まあ、名もない演奏家ですが・・・

エラートシリーズではヴェルナーのカンタータをぜひ出して欲しい
ですねー。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/23 22:52

はじめまして?

葛の葉さん、「はじめまして」なんですか?(^^)

kuzunoha_bachさんに対しては、
僕が(yahooでのmontさんのメッセージの内容以上に)うまく言える言葉がありません。
・・・掲示板って、難しいですね。

カウンターテナーの「決め手!」は、
葛の葉さんのパーセル、skunjpさんのクープランですか。
いま金欠なので(失礼)とりあえずしっかり記銘しておきます。


僕が出すのは「決め手」ではなく「変種」ですが、
プーランク(クープランの書き間違いではありません^^)。

カウンターテナーのために書かれた曲ではありませんが、
ヴィスのコミカルな歌が見事にハマってます。
歌詞も「笑ける」ものが多いです。

From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/23 17:29

みなさんこんにちは

あるいは、はじめまして。

やっと、いろいろな処理が終わって、Yahooを抜けてきました。
mont_54さん。最後のメッセージありがとうございました。

二三日の間に、ずいぶん書き込みが増えましたね。
コープマンのバッハは気がつかず、残念なことをしました。

カウンターテナーの話は、以前にカンタータ54番を聞いたときに、
いろいろと比較をしたことがあります。

しかし、全く違和感なく、というよりカウンターテナーならではと思うのは、パーセルではないでしょうか。
マイケル・チャンスがパーセルを歌ったアルバムがCOLUMNS CLASSICS
(Brilliantと同じ会社)から出ていまして、私の愛聴盤の一つになっています。

では、これからもどうぞよろしく。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/23 14:39

今年もそろそろ

皆さんこんにちわ。

さて今年もそろそろグールド週間がやってきます。
誕生日の9月25日(1932年)
そして脳卒中で倒れた9月27日(1982年)、
生命維持装置が取り外され死亡が確認された10月4日(同)

生前グールドが、ミネラルウォーターをいつも愛飲していた事から
一部のグールドファンの間では10月4日を「鉱水忌」と呼ぶそうですが
この言葉、いささか「物に対するこだわり過ぎ」の感がなくもありません。
ならば手袋忌でも草枕忌でもボロ椅子忌でもハミング忌でも良いのかな?

思い出や思い入れは、物に擬えずとも心の中にしまっておけるし、
グールドの場合、私たちに残してくれた偉大な音楽(遺産)があります。

今日はパルティータ(全曲)とフーガの技法(ピアノ版)を聴きました。
「人間はどうしてこんなに、そして一体どこまで優しくなれるのだろう?」

いつしか音楽を離れ、問答の世界に入り込んでいました。(^^;

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 09/22 23:04

お久しぶりです

 2学期が始まって、慌ただしく走り回っているうちに、いつの間にやら9月も下旬です。どうもご無沙汰してすいません。しばらく来ないうちに、話題が僕の好きなカウンターテナーになっているではないですか。

 カウンターテナーは、カストラートの代用品だ、現代に復活してからは、やれゲイだなんだと色々と大変な思いもしてきた歌手ですが、僕は、女声とも男声とも、少年の声とも調和のとれるあの声質はすばらしいと思います。声域の広さも魅力ですし、力強さもあるし、官能的でもあるし、爽やかでも、英雄的でもある、表現の幅の広い、魅力あふれる声ではないですか。僕は、カウンターテナーの充実ぶりを見て、かつては、宗教曲なら歌えるが、オペラはちょっと、という声も聞こえたのですが、オペラも十分にいける、力がついて層も厚くなってきた歌手たちを頼もしく思います。200年の眠りから覚めたカウンターテナーを、僕は応援しています。

 僕は個人的にはバッハのアルトはカウンターテナーで聴くのが好みです。声楽は全部少年と男性であればいうこと無しです。バッハの時代に帰ったような錯覚を覚えるところも魅力ですし、響きがなによりすばらしい。古楽器の音質ともぴったりです。

 コープマンの演奏、ビデオに撮りました。まだ全部は聴いていませんが、はじめの方12分録画できなかったのが悔しいです。ちょっと見ましたが、コープマンらしい、生き生きとしたすばらしい演奏だ、と思いました。