クラシック音楽掲示板


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From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/08 09:38

あっ、葛の葉さん・・

>ある傾向のものをよく聞いていると、
>その方面への感受性はだんだん細やかになっていく。
>逆に、そういう感受性を、ふと忘れてしまうこともある。

あっ、葛の葉さん・・
グールド談義でノーコメントをきめこんでいた私ですが、
私が感じていたのは、まさにこういうことです!
(うまく言葉にできなかったです)

ひさびさにグールドのフランス組曲を聴き返したときがそうでした。
はじめ「何これ?」つぎ「ほほぅ〜」最後は「さすがグールド」。



From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/08 08:02

re:「何、これ?」

もともと、グールドを論じたり、けなしたりするのが目的じゃないので、そんな風に受け取っていただけてほっとしました。

そこで、全然たとえになってないのですが、急に思い出したのがコカコーラの味のこと。

小学生だったか中学生だったか、コカコーラを初めて飲んだ頃は、強烈に奇妙な味でした。
(また、それが魅力でもあったのです──自分が少し大人になったような気がして…)

ところが、だんだん飲みなれていくうちに、その奇妙な刺激は影を潜めてしまって、いくら味わっても、当初の感覚は戻ってこなくなるのです。
ここから先は、ある人が文章に書いていたことです。
ある時その人が、何しろのどが渇いて、テーブルの上にあったコーラを何気なく飲んだら、
突然、あの強烈に奇妙な感覚に襲われて驚いたというのです。

つまり、われわれが「これからコーラを飲むぞ」と意識すると、それが心の準備となって、コーラを味わうのに適切な味覚を用意しているようなのです。
この人の場合、その準備が間に合わない、いわば裸の感覚に突然コーラが飛び込んできたため、
昔初めて飲んだ頃の奇妙な味がよみがえってきたのだろうと言う話です。

たとえが適切ではないと思いますが、音楽を味わう感覚にも同様のことがありはしないか。
ある傾向のものをよく聞いていると、その方面への感受性はだんだん細やかになっていく。
逆に、そういう感受性を、ふと忘れてしまうこともある。そういうものではないかと。

それにしても、バッハのカンタータでも、「何、これ?」って言われてしまうことがあるのだろうなあ。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/08 02:15

管弦楽曲

※グールドの件は、私はノーコメントということで・・・(ずるい?)

管弦楽曲ですね。
反則技を含む、偏りすぎな10曲ですが、
まぁ笑って見てやって下さい。(^^)

1〜2.ワーグナー

「マイスタージンガー序曲」チェリビダッケ
 (まさに細密画) 
 (良く噛んでゆっくり食べることの素晴らしさ・・・!)

「ジークフリート牧歌」
 (こういう曲想は、僕には結構ツボです^^)
  録音は4〜5種聴きましたがどれも良かった・・・
  あと、知人のアマオケの生演奏を聴きました。
  プログラムの2曲目でしたが、
  編成がぐっと減らされたのが印象的でした。
  本当に親密な音楽。


3〜6.ラヴェル

「マ・メール・ロワ」
「クープランの墓」
「ボレロ」
「ラ・ヴァルス」

  バッハに次いで、というくらい好きな作曲家です。
  建て前的に言うと、
  「知性と艶めかしさの素晴らしいバランス」なのですが、
  ラヴェルの本当の<肝>は、
  彼独特の「澄んだ、浮遊感のあるウタ」ではないかと
  ひそかに思っています。
  
  アバド。モントゥー。(なぜか両者ともロンドン響)
  とはいえ、クリュイタンスを聴いてないので、
  偉そうなことは言えません。まぁ、そのうち・・・(汗)


7.レスピーギ

「ローマの祭り」トスカニーニ。ガッティ。

  「松」も上品にして壮麗な、好きな曲ですが、
  この「祭り」は、
  問答無用のサディスティック・ミュージック!
  呆れるほかない暴れっぷりがいいんです。(^^)


8.ピアソラ

「タンゴ・ゼロ・アワー」ピアソラ
  
  ひとつの曲ではなく、アルバム1枚通しての指名です。
  どうしようもない孤独感の中に、ふっと見える救い。
  寒さのしみる夜中にかけると、効きます〜;;


9〜10.チャイコフスキー

「くるみ割り人形」ゲルギエフ
「くるみ割り人形」デューク・エリントン・オーケストラ

  前者は華麗の極み。金粉を撒き散らしながら進む演奏。
  
  後者は・・・「武満徹のお師匠」ということに免じて、
  ジャンル違いをお許しください。(^^;
  独特の和声、シンコペーションの使い方。
  新鮮ですよ!
  また一方で、ジャズの田舎臭い味も失われていないところが流石。

・・・
以上、無理やり10曲ひねり出したということがバレバレ。
お粗末さまでした〜(汗)


   

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/08 00:49

「何、これ?」

葛の葉さん、
このフレーズのおかげでこの数日、随分と笑かせて頂きました。
あえて文句を言わせてただくと、会社や通勤電車の中で何度も
思い出し笑いをしてしまい、きっと知らない人から「何、この人?」
と思われてしまったんだろうなー。(^^;

私もグールドにはかなり「何、これ?」と感じさせられた経験もあり・・・
きっとグールドを聴いて「何、これ?」と感じる人は、とっても直覚が
発達している人なのではないでしょうか?(←しっかり自分を褒めている)

みなさんも今まで、音楽を聴いて「何、これ?」と思った経験はあると
思いますが、考えようによってはどんな音楽を聴いてそう感じるかは、
案外その人の音楽体験や感性を表現しているようで面白いですよね。


skunjp さんの「何、これ?」もいちど伺ってみたいような気も・・・
(過去形でも、現在進行形でも)


juncoop さん、

いっそのこと、あなたの選ぶ「何、これベスト10」とかやってみては?


アマデオさん、

「トマス教会で演奏されているマタイ」を僕も体験してみたいです。
死ぬ前に一度でいいから・・・
でも、結局サントリーホールで演るマタイと、聖トマス教会で演るそれと
同じ編成である必要はありませんよね。

同じ曲を演奏するにも、石で出来た建物とコンクリートで出来た建物とでは、
選ぶ楽器を違えてもいいと思います。(むしろその方が理に適っている)
これからのバッハ演奏に果たしてどういう方向付けがなされるのか?
とても興味のあるところです。


nujikoa さん、

>バッハの長調のサラバンドは無条件で大好き・・・

いいですねー、ゴルドベルグのアリアも確かサラバンド風でしたよね♪
逆に、僕はバッハの短調ならメヌエットが大好きです。
(特にフランス組曲のやつ)あれは日本人の琴線に触れます。

さて、今週も疲れました。(先ほど帰宅したばかり)
またゆっくり休んでから投稿します。
ではまた。。。。


From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/07 17:59

琴線に触れる・・・

皆さん、お久です。
メサイアが終わってしばらく燃え尽きておりました・・・ハハ

さて、葛の葉さん、montさんには大ショックの発言ですね。

実は僕も、最近自分のモノサシに不信感を持っているところでした。
それで、葛の葉さんの発言がきっかけでこの問題を考えることができま
した。

つまり、何というか、リヒターばかり聴いているとだんだん古楽系が聴
けなくなっている今日この頃なのですよ・・・

「たくさんのモノサシを持ちましょう!」などとデカイこと言ったのは
誰だぁー? (-_-;)まったく冷や汗もんですよ。

結局僕が持っているのは、たくさんのモノサシどころか、それはひとつ
のモノサシでしかなく、それが時に応じて変容するといった程度のもの
ではなかったか?と思うのです。

これを<心の琴線>と呼び変えましょうか。

琴線はもちろん僕の心に一本。

それがある時はこの演奏に反応し、またある時は別の演奏に反応する
といった感じでしょうか。・・・あ、僕の場合ですよ。

だから、むかし琴線に響いてきた演奏が、いま響かないからと言って、
全然気にする必要はない。
そのうちまた琴線に響くようになるさ、ケセラセラ・・・てな感じ?
つまり、悪いのは僕の琴線であって、演奏ではない、ということ。

・・・あ、これもむろん、僕の場合ですよ。

昨夜寝ながらグールドを聴きました。

この人は人工庭園なんですね。
イギリスあたりの王族の庭園は、樹木がきれいな幾何学模様で刈り込ま
れている。あの爽やかなソフィスティケーションが身上。

自然の樹木の持つ、不揃いなどこかケバだった不統一感を、グールドは
不潔なもののように嫌い、それを天才的な庭師が刈り込むように、ハサ
ミを入れている。

それが葛の葉さんの感じられた違和感の由縁かもしれません。
(僕もぜひデームスを聴いてみたい。あれはウェストミンスターかな)

そして、さらに感じたことは、人工的なるゆえに死んでいるのではな
くて、ヴィヴィッドなリズム感の鼓舞によって、命が脈打っていると
いうことですね。この点、僕はリヒターのリズム感との限りない親近性
を感じてしまいました。

※skunjpの管弦楽曲

バッハ、ヘンデルは当然リヒター。
そして、ドビュッシーの「海」はカラヤン/BPO
「夜想曲」はアンセルメ/スイスロマンド。
おまけにドヴォルザーク「弦楽セレナード」はミュンヒンガー。

こんなもんでお茶を濁すか・・・

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/06 21:33

アマデオの選ぶ、管弦楽曲名曲名盤

 どうも皆さんこんばんは。ここのところ鹿児島は暑く、今日は28℃もありました。どういうことなんでしょうか。11月だというのに。納得がいきません。でも、天につばするのは人間として間違っているので、耐えるのみ。
 さて、管弦楽曲名曲名盤ですが、もしかすると10曲ないかも知れません。ご容赦。

 1,J.S.バッハ 管弦楽組曲(全曲)
  ジョルディ・サヴァール、レ・コンセール・デ・ナシオン
  大変生き生きと、時にはゆったりと演奏しています。すごい演奏で
  す。
 2,G.F.ヘンデル 水上の音楽、王宮の花火の音楽
  ジョルディ・サヴァール、レ・コンセール・デ・ナシオン
  水上の音楽はハレ版ではなく、サヴァールの再編集版です。王宮の
  花火の音楽もすばらしい。
 3,W.A.モーツアルト セレナーデ「グランパルティータ」
  フランス・ブリュッヘン、18世紀オーケストラ管楽器奏者
  オリジナル楽器の演奏です。バランス、音色、情感、すばらしい。
 4,W.A.モーツアルト ハフナー・セレナーデ
  トン・コープマン、アムステルダム・バロック・オーケストラ
  とても楽しい演奏です。大好き。
 5,W.A.モーツアルト セレナーデ K.131
  サー・ネヴィル・マリナー、アカデミー・オブ・セント・
                 マーチン・イン・ザ・フィールズ
  今手元にディスクがないので、K番号が合っているかどうか自信が
  ないんですが、とても楽しい演奏です。
 6,J.ハイドン 十字架上の七つの言葉
  クイケン四重奏団
  これは入るかどうか分かりませんが、福音書のイエスの言葉に基づ
  いて作曲された弦楽四重奏曲です。悲痛な曲調で、胸が締め付けら
  れるような気がします。
 7,L.V.ベートーヴェン 序曲「レオノーレ」第3番
  僕が持っていたのはカラヤンの演奏だったように思います。今はど
  ういう訳か持っていませんが、好きな曲です。序曲の中では充実し
  た曲、意欲作だと思います。
 8,J.ブラームス ハイドンの主題による変奏曲
  ロジャー・ノリントン、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
  アーノンクールとどっちかな、と思ったんですが、オリジナル楽器
  の方を。

 ああ、思いつかなくなってしまった。8曲で許してください。後残り2曲はまたの機会に。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/06 20:13

貴方の選ぶ古今の管弦楽曲名曲名盤10

皆さん、こんばんわ。前回、交響曲名曲名盤アンケートにご協力いただきまして、とても参考になりました。今後のCDコレクタトの参考にさせていただきます。

まあ自分の好みで、CDを聞いておりますと、やはり偏りますが、皆さんの推薦盤を見せていただくと、かなり新鮮でありまして、かなり参考になりますね。とても有り難いことです。


さて、今度は、「貴方の選ぶ古今の管弦楽曲名曲名盤10」アンケートをお願いしたいと存じます。
協奏曲を除く管弦楽曲は、バロックから現代にかけてかなりの名曲がありますね。ぜひ貴方の名曲名盤をご紹介ください。
基本は、10の名曲名盤ですが、それより多少であっても全く結構です。

それではお願いします。


【貴方の選ぶ古今の管弦楽曲名曲名盤10】************

juncoopの場合

●は、ベスト10に入るもの。


○パッヘルベル/カノン ニ長調

パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団


●ヘンデル/水上の音楽(ハレ版)

コレギウムアウレウム合奏団 ドイツ・ハルモニアムンディ

何度もご紹介しますが、やはりこの曲の代表的名盤で、古楽器の演奏でも、この華麗で優雅な演奏をいまだに超えていない。


●バッハ/管弦楽組曲第2番第3番

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

この組曲についてはまだまだ満足する演奏は現れていない。2番ならイ・ムジチの名演があるし、3番はカザルスも良い。カラヤンの演奏は、バッハに向かう前にバッハを手元に引寄せた感がある、賛否両論の演奏ではあるが、私は一番よく聴いている。


○グルック/「精霊の踊り」

パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

歌劇「オルフェオ」から編曲されたものであるが、とても素晴らしい音楽。


●モーツアルト/ハフナー・セレナード

カール・リステンパルト指揮ザール室内管弦楽団

●モーツアルト/ディヴェルティメントKV287

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1982年

モーツアルトについては、KV287のカラヤンによる演奏がとても美しく感動する。またリステンパルトのハフナーは、とても活気があり華麗な表現。


●ベートーヴェン/エグモント序曲/コリオラン序曲

ルドルフ・ケンペ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (M)

激しく情熱的で、聞き手に大いなる感動を与える!!


●シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」序曲

フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (M)

この演奏を超えるものは、いまだに現れないと、1人で思っております。


●リスト/交響詩「前奏曲」

バレンボイム指揮シカゴ交響楽団

同曲の演奏では、かなりの名盤!!


●フォーレ/劇音楽「ペリアスとメリザンド」

小澤征爾 指揮 ボストン交響楽団

アンセルメの演奏も結構印象深い!!


●チャイコフスキー/幻想的序曲「ロミオとジュリエット」

●チャイコフスキー/弦楽セレナード

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

チャイコフスキーの演奏はカラヤン抜きには考えられません。


○ムソルグスキー/展覧会の絵

ストコフスキー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

ストコフスキー自身による編曲によるもので、ラヴェルの編曲を超えている!!キエフの門は、大いなる感動をもたらす。


○ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

小澤征爾 指揮 ボストン交響楽団

素晴らしいの一言


○ヴァーグナー/序曲・前奏曲集

バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック

この演奏は、まるで歌劇場のピットから聞こえるような演奏で、重々しくなく、壮大でもなく華麗にコジンマリと演奏しているところに好感が持てる。


○グリーグ/ホルベルク組曲

マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・マーティン〜

かなりの名演、お勧めの一枚


○ビゼー/組曲「アルルの女」

まだまだお勧め出来る名演には巡り合っていない。


○Rシュトラウス/交響詩「ドン・ファン」「ツァラトゥストラは」

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

今後はケンペでも聴いていきたい。


○ラフマニノフ/ボカリーズ

まだまだ満足出来る演奏には巡り合っていない。


○リムスキー=コルサコフ/交響的組曲「シェラザード」

カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


○ドヴォルザーク/スラヴ舞曲 第10番

セル指揮クリーヴランド管弦楽団


○ドヴォルザーク/弦楽セレナード

カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


まだまだ出てきますか゛、これくらいにしておきます。
しかしカラヤンが多いですねーー。やはり私は、カラヤン派であったことが解りました。


From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/05 23:46

続き

間違えて、途中で投稿してしまったみたいです。

「何、これ?」というのは、要するに悪い冗談を聞いたような感じで、
こんな乱暴な弾き方をして、音楽はどうなるの?という危惧を覚えたのです。

こんなことを書くと、大変お気を悪くされる方がいらっしゃるだろうことは想像できるのですが、
昔、あれほど熱中した音楽が、これほど貧相に聞こえるという体験はあまりなかったことなので、
あえて、実際に感じたことをそのまま報告しました。

From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/05 23:40

グールドってほんとにいいの?

最近、デムスの平均律をよく聞いているのですが、リヒテル、フィッシャー、コロリオフなどと比較すると、それぞれの特色がよくわかって興味深く思います。
また、K.ギルバート、D.モロニー、etc.のチェンバロ奏者と比べてみても、
楽器は違っても、捕らえている音楽の実体は案外近いものがあったりして、面白いです。

ところで、今日、試しにグールドを第1番からかけてみたのですが、「何、これ?」と言う感じでした。
私自身、けっこうグールドにはまっていた時期があっただけに、この感覚は意外なものでした。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/04 11:22

同感であったりなかったり

 変な題名でごめんなさい。僕もmontさんの意見に同感です。古楽は
結局、使う楽器、用いる編成、演奏法、語法は古のバッハやバロック
時代のものを用いますが、音楽を創造する行為である以上、現代的な
感覚で主体的に為されなければならないと思います。バロック時代の
演奏様式を的確に身につけながらも、我々聴衆の心に訴える演奏をし
てくれる演奏家を我々は待っているのではないでしょうか。幸いにし
て多くのすばらしい古楽奏者に恵まれた私たちは幸せですね。
 さて、同感であったりなかったり、なんですが、僕は、バロックに、
古典派に、古楽演奏から入っているので、バロックの宗教曲や各種の
曲に、迫力、音圧、重厚さなどはほとんど求めない傾向があります。
その個人的な感覚から言って、マタイの合唱は、1パート3人までの
人数で、という説を支持しています。マクリーシュのマタイは持って
いますが、アンサンブルは非常に高度だし、器楽もいいです。でも、
ちょっと足りないかな。「この人は本当に神の子だったのだ」の合唱
などに力不足を感じました。全体的にはいい演奏ですが。やはり、バ
ッハも理想としていた1パート3人程度が言葉の明確さ、力強さが両
立する人数なのかな、と思っています。なんせ、言葉がはっきり聞こ
えるので、僕は1パート4人までの少人数の合唱が好きですね。あん
まり多いと、何を言っているのか分からなくなってしまいます。マタ
イに関しては、僕は聖トマス教会の演奏台に演奏者全員が乗る規模の
編成を、心の理想にしているので、(何だかうれしくないですか、ト
マス教会で演奏されているマタイを想像するのって)どうしても少な
い編成を求めてディスクも買ってしまいますね。

From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/04 00:25

温故知新

>「音楽は再現芸術である」という説。僕はこれを遠ざけます。
>芸術である以上、それは創造でなければならない。
>「昔はこうであった」とするならば、「じゃあ今はどうあるべきか」を考えるのが人間の叡智というもの。
>「温故知新」とは未来を創り出す為のもの・・・
>「本当のバッハ」とは、自分にとって「本物のバッハ」であるハズ。
>古楽復興の本質はそこにこそある、と信じています。

いや〜montさん、
思わず「そーですよそーですよ!」と手を打ちならしてしまいました(〜^^)

で、懸案の「合唱ワンパート1人説」の件ですが、
バッハが「1人『でも』演奏できる」ように書いている、のは確かだと思います。
で、もしバッハが資金や音楽家に恵まれていたとしたら・・・
きっと、複数の歌手を雇っただろう。などと、想像してしまいます。

でも、それとはまた別に、
リフキンの演奏は美しく、また純朴で共感を呼びます。
これも、まさしく「現代の素晴らしい『創造』」だと思います。

マクリーシュのマタイ・・・これは、ネットで試聴して「うーんどうしよう〜」と二の足を踏んでいるところです。
(決して悪い印象だったということではありません;)
マクリーシュでは、<イースターオラトリオ&マニフィカート>のCDを所持していますが、合唱は力強く器楽は美しく、素晴らしいものです。


From nujikoa( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/04 00:09

そういえば、「北の国から」のテーマも長調ですね。

(^^)

montさん、アマデオさんからも
長調、短調に関する面白いご見解を頂きました。

僕は、バッハの長調のサラバンドは無条件で大好きです。
(不思議と涙が出そうになる音楽、の最右翼)

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/03 22:12

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。交響曲アンケートも皆様、出そろったようで、後日ゆっくりコメントさせていただきたいと存じます。有り難うございました。



【今日の音楽】


今日は、フランス物を聴いております。

●クープラン/諸国の人々「神聖ローマ帝国の人」

パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団

●ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

●フォーレ/夢の後に

●フォーレ/エレジー

小澤征爾指揮 ボストン交響楽団

●フォーレ/ラシーヌ讃歌

キングス・カレッジ合唱団

フランスの音楽はどこかに哀愁がありましてー、もの悲しいですね。
特にラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」やフォーレの「夢の後に」なんて聴きますと、倉本の「北の国から」を思い出してしまいます。「ロクゴウでは・・・・・」という五郎さんの語りが聞こえてきそうですねーー。北海道では、そろそろ雪が降るようです。冬の到来も近い・・・。


From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/03 21:35

短調は暗いんでしょうか

 ルネッサンスの時代、短調は明るい気持ちを、長調は暗い気持ちを表していたそうです。音階や、調律の関係もあったそうですが。おもしろいですね。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/03 21:31

交響曲(シンフォニー)アンケート

 いやはや、遅くなりました。まったく以てすいません。
この連休は、文化祭が終わって、嫁さんの両親及び姉夫婦の鹿児島襲撃を受け、受けて立っての三日間ガチンコ勝負で、霧島なんぞに行っておりました。ちょっとうまいもん食い過ぎたかな。
 さて、この間からの懸案事項、交響曲(シンフォニー)アンケートに答えねば、と思い、キーボードを執った次第なんですが、さてどうなりますやら。

1,モーツアルト 交響曲第41番ハ長調K551
 アーノンクールの、モーツアルトイヤーライブレコーディングで。
2,モーツアルト 交響曲第40番ト短調K550
 同上。
3,モーツアルト 交響曲第39番K543
 同上。
4,モーツアルト 交響曲第36番「リンツ」
 コープマンの東京でのライブレコーディングで。
5,モーツアルト 交響曲第31番「パリ」
 同上。この時期のモーツアルトでは最大の編成です。
 ナチュラルホルンの使い方に注目!
6,ハイドン 疾風怒濤期のシンフォニー(CD5枚組)
 49番「告別」は有名ですね。ブリュッヘンの演奏で。
7,ハイドン 交響曲第95番、103番「太鼓連打」、
       104番「ロンドン」
 95番は、バイオリン、チェロのソロが入る非常に印象的な短調の
 曲。ブリュッヘンのライブ録音で。103,104番はクイケン指
 揮、ラ・プティット・バンドの演奏で。
 ※ハイドンのシンフォニー、弦楽四重奏、声楽曲、ミサ曲、大好き
  なんです。ちょっとずるいことをしてしまいましたが、ご勘弁を。
8,ベートーヴェン 交響曲第1番
 すばらしい曲です。ブリュッヘンで。
9,ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調
 本当に大好きです。たぶん9曲中で一番好きです。ブリュッヘンの
 小編成の演奏で。
10,ドボルザーク 交響曲第7番
 実演の経験があるからかも知れませんが、好きです。意外ですか?

※他に、ベートーヴェンの交響曲なら全部好きだし、第九はアーノン
クールの演奏が、非常に納得のいく、合唱のきれいな演奏で一番好き
ですが、モーツアルトなら、挙げきれないくらいの曲が好き、ハイド
ンは、ひとまとめにしてしまいましたが、すごく好きです。シューマ
ンの3番「ライン」は好きですよ。演奏の経験もありますが、僕は4
楽章が好きです。ブラームスも全曲好きだし、ドボルザークもそこそ
こいけます。アーノンクールの9番なんかおもしろいですよ。
 モーツアルトなら、他に、1番、5番、7番、9番、16番、25
番、29番などを挙げますね。モーツアルト最高!
 かなり偏りましたが、もちろん、ブルックナー、マーラーなども聴
きます。あ、そうそう、ヴェルディのレクイエム、ガーディナーの指
揮で、オルケストレ・レヴォリューショナレ・エ・ロマンティーク、
モンテヴェルディ合唱団の演奏が僕は好きですね。鋭い音と、小編成
の機動力で、鬼気迫る大迫力です。

From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/03 13:30

はたして短調は暗いか?

皆さん、こんにちわ。(お疲れ様の人も?)

juncoopさん、
>長調の曲が好みと思われ、さぞ明るい・・・

これはチト持ち上げ過ぎですよ〜(^^;

でもどうなんでしょうね?長調→明るい、短調→暗いというのは。
僕は日頃疑問に思っています。

例えばハ短調。

ハ短調交響曲としても有名なベト5
ソソソミー。ファファファレー。(う〜ん確かに暗い、落ち込む)
おまけにこれがソソソミ、ラララソ、ミミミドー・・・と
ずーっと際限なく繰り返す、まるで「ネクラの変奏曲」みたいです。

いくら「苦難を克服して歓喜に到る」がベーやんのモットーだといえ
これじゃ歓喜に到る前にブッ倒れてしまいそうです。

しかし、吾らが楽長の場合は違います。
マタイの最終合唱「吾ら涙してひざまづき〜」を聴いてみましょう。
約3時間にも及ぶキリスト受難の物語の最後なだけに、
深い悲しみに満ちてはいても、その中には大いなる希望と慰めがある!

うん、同じハ短調でもこんなに違う。
総じて楽長の短調って、暗い・悲しいと言うよりは美しい。
とりわけ声楽曲ではロ短調がとってもきれいだと思います。


skunjpさん、
緑深い森を歩むような第2楽章が好きで

ベト5に限らず第2楽章っていいですよねー。
交響曲に限らずPソナタなんかでもとってもいいです。

楽長の無伴奏Vnソナタでも、2楽章は僕の大好きなフーガだし・・・

2楽章、万歳!


From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/02 23:08

ヘロヘロですがな・・・

今日のskunjp

juncoopさん、montさん、皆さん、今晩は。
今日は疲れ果てました・・・

朝はカンタータ171番リヒターを聴きました。
圧倒的な感動を覚えました。
あのずっしりした充実感がたまらない・・・
第1曲は珍しくタールのトランペット。
(後にロ短調ミサに転用、実に良い曲!)
第4曲素晴らしいヴァイオリンオブリガート付きソプラノアリアが、
しっとりした美しさで聴かせます!
2度聴きました。

さて、葛の葉さんの交響曲が出揃いましたね。
答えを読んでとても興味深いです。

そうそう僕も思い出しました。
小学校2年生の頃。
同居していた叔母が持っていたアンサンブルステレオで聴いた、
ベートーヴェンNo5、コンサートホール盤。演奏は・・・忘れた。
緑深い森を歩むような第2楽章が好きで、僕もいつもB面から聴きました。
日本人には想像もつかない、西洋というものの手ごたえを、
子供ながらに感じました。
やはりベトやんは凄い・・・


朝食を食べて、グッテンベルクのマタイを聴きながら会場へ向かいました。
朝10時から夕方までメサイアのゲネプロがあったのです。

歌いまくって、今はもうヘロヘロです。

明日は本番・・・!

From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/02 22:16

交響曲の続き

5.モーツァルト/交響曲第41番ハ長調
ヨーゼフ・クリップス指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

これも、かなり子供の頃にロンドンのLPで聞いたものです。
とは言っても、もう少し有名な演奏家や楽団のことは知っていましたので、
はじめ、そのことに不満でしたが、演奏にはなんらケチを付けることができませんでした。

6.シューマン/交響曲第4番ニ短調

シューマンは、私の青年時代、とにかく最高の音楽家でした。
交響曲はとかく欠点が言われますが、これほど創意と霊感に満ちた音楽をいったいいくつあげることができるでしょうか?

7.ハイドン/交響曲第88番ト長調
フルトヴェングラー指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ハイドンの交響曲は、それだけで交響曲のベスト10を占めそうなほどですが、
ちょうど上のシューマンとLPで裏表だった関係で、この1曲をあげておきます。

8.ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調
フェレンツ・フリッチャイ指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ドヴォルジャークは第8番をあげる人も多く、確かに魅力にあふれた曲ですが、やっぱり第9番の魅力にはかないません。
フリッチャイの演奏は、その節回しが、初めて聞くような、そして本来そうだったのかと納得させるものでした。

9.マーラー/交響曲第3番ニ短調
ノイマン指揮 チェコフィルハーモニー管弦楽団

第9番か第7番をあげるべきだと思いますが、今の私には耐えられません。
ノイマン指揮の演奏は、以前に聞いて大きな慰めを得たものです。

10.???
メンデルスゾーンか、シューベルトか、もしかしたらラフマニノフか?
どうも交響曲は「10」という数字が難しいようです。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/02 14:13

今日の音楽

皆さんこんにちは、連休をいかにお過ごしですか?

searaさん、いつも有り難うね。ただいまフォーレの小ミサ曲を聞いて感動してます。フレスコヴァルディもかなり渋いですね。両方ともよいですね。演奏がわかれば、また教えてくださいませ。

さて、今日は searaさんとともに、バッハ・ヘンデル〜ロココ、ハイドンまでの音楽史を聴いてまいりました。

かなり沢山の曲がありますので、ロココ〜古典派も深いですね。

ところで、searaさんは、バレエにかなり、お詳しく、白鳥の湖については、かなりお詳しいようです。ぜひお話をうかがいたいですね。


交響曲アンケートを見まして、面白いのは、皆さんの音楽に対する好みがいろいろと見えてきますね。
たとえば、montさんの場合。

長調の曲が好みと思われ、さぞ明るい方なのかなーーと想像してしまいますねーー。juncoopと比較しますと、メンデルスゾーンについては

montさん→ 明るい「イタリア」

juncoop→ 暗い「スコットランド」

性格が出ているのでしょうか??ハハハ・・・。

ところで、テンシュテットのベートーヴェンの第9かなり評判がいいですねーー。これは聴かなければなりません。
「これが、ベートーヴェンなのか?」
とは一体どんな演奏なのでしょうか?
カルロス・クライバーの田園とともに、楽しみなベートーヴェンのCDとなってまいりました。



【今日の音楽】

●バッハ/カンタータ第190番「主に向かいて新しき歌を歌え」

トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック合奏団/合唱団

この曲は、何回聞いてもよろしいですね。
リリング、鈴木、コープマンと聴いておりますが、この曲に関しては鈴木氏がかなりいいですね。しかし音楽自体が優れておりますので、甲乙付けがたいかもしれません。リリング、コープマンもそれなりの良さがあります。なんといっても冒頭合唱の素晴らしさは感動しますね。トランペットとティンパニの戦闘的な格好良さは、マニフィカトとBWV130に並んで優れた楽曲となっております。アリアも傑作揃いであります。



From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/02 11:48

ポスト・アンケート


皆さんこんにちわ。
これからバレエを観に(と言っても小さなバレエ教室の発表会)行きます。
アンケート出しっ放しも何なので、ゆうべ自分の投票分に関しては
聴き直してみました。
(もっとも、全てが手元に揃っている訳でもなかったのですが・・・)


seara さん、初めまして。(これからもよろしく♪)
「ベト4」についてのコメント、ちょっと嬉しかったです。
大体ベーやんの交響曲では、偶数番物が不当(過少)評価されており、
これがバッハの場合だとすれば、私も黙ってはいられないのですが(笑
(好き嫌いで言えば、僕は今の時点で4番が一番好きですね)
 

メンデルスゾーンでは、juncoop さんが3番、僕が4番とガチンコに
なってしまいましたが、まあこれも好みの問題というやつでしょう。
4番(イタリア)では1楽章が有名ですが、私は2楽章の美しい旋律が
とても好きです。唯一難くせをつけるとすれば、この2楽章って・・・
イタリア風というよりはスラブ(ロシア)風味なんですよねー。


モーちゃんのプラハですけど、
昨日聴き直してみると、導入部がちょっとも不気味でも何でもない!
(おっかしいなぁ、以前は確かにそう感じていたはずなのに・・・)
バッハをはじめバロックで鍛えられたせいで、免疫が出来たのかも?


「シエラザード」も捜して聴いてみました。
たぶん「何でこんなモノをベスト10に入れるんだ?」と思う方も
いらっしゃるでしょう。ははは・・・でもこれはこれでいいんです。

めくるめくアラビアンナイトの世界。
クラシカルにありがちの形式的な(感受性の)肩凝りをほぐすには、
たまにはこういうのも聴いてみる、それもまた善しといえましょう。

From seara To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/01 20:03

初めて 投稿します。

 初めまして よろしくです。
いつも読ませて頂いています。とっても 勉強になって 楽しいですね。じゅんさんにはいつも いい演奏を聴かせてもらって、ありがたいです。 今日は あなたが選ぶ名盤と言う事で なにかないですか?と 聞かれましたが なんせ クラシック初心者の私にとって、めっそうもございませんが(笑)        最近聴いた中で 良かったのは ここのBBSにも投稿されてます テンシュタットの第九ですね〜 最初聴いた時 何これ?
ベートーヴェンか?これが。。。って 思いましたね いままでは フルトベングラーが いいと思ってましたが これは すごい!!
よかったら 1度聴くのも いいと思います。
それと じゅんさんに教えていただいた クレンペラーのベト4番1956年録音 モノラルが いいとおもいました。
今 ヴェルディのレクイエム いいのないか 探しています
いいのが あったら 教えてください。
 では また かきこさせていただきます。これからも よろしく。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/01 20:02

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。今日の午前は仕事にいっておりましたが、午後からはオフタイム。ゆっくりとしています。

そうそう、今日はブックオフで、鈴木氏のバッハ・クーナウ・ゼレンカのマニフィカトが950円で売ってましたけど、買いませんでした。


【今日の音楽】

●ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 作品125

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1977/グラモフォン

今日は、19時30分よりヤフーの放送局で、流しております!!


From mont_54 To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 11/01 14:21

skunjpさん流「音楽的相対性理論」


相変わらずお見事な・・・

まず、マクリーシュに関しては同感ですね。

「バッラバー」や「十字架につけろ」もそうですが、
マタイの曲中をまるで大河の如く流れる、あの美しいコラール旋律。
あれを8人で賄うにはどうしても無理があります。

ちょっと視点がずれますが、「音楽は再現芸術である」という説。
僕はこれを遠ざけます。
芸術である以上、それは創造でなければならない。と考えるからです。

「昔はこうであった」とするならば、「じゃあ今はどうあるべきか」
を考えるのが人間の叡智というもの。
「温故知新」とは未来を創り出す為のもの・・・
「本当のバッハ」とは、自分にとって「本物のバッハ」であるハズ。

古楽復興の本質はそこにこそある、と信じています。


さてグッテンベルグ、
今の僕にとっては、あたかもグールドの「55年版ゴルドベルグ」
のような存在なのかも知れません。それまでの既成概念を打ち破り、
世界を震撼させたあの新解釈、あの興奮!
それは、禁断の実を食してしまった罪?

しからば、僕の答えはただ一つです。
グッテン氏の5年後、10年後(グールドは26年かかった)の
次回録音までは、ただ無心に今のを楽しめば良いのかな?

でした。(^^ゞ



From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/31 22:25

思い出しながら

少しだけ書いてみます。

1.ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調
ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団

これは、レコードではなくて、FMで聞いたライブ録音です。
特に第1楽章は、この演奏を聞いて初めて納得がいき、かつ感動しました。

2.ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団

これはEMIのレコードです。中学生の頃、交響曲と言っても数曲しか知らなかった時代、
全く新しい世界が広がっていくような、新鮮な感動を味わいました。

3.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調
クリュイタンス指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

別にこの演奏でなくても良いのですが、私にとって初めての交響曲です。
レコードのA面の第2トラックから始まることがなかなか分からず、最初いつも2楽章から聞いていました。
未だに、2楽章以下が好きです。
特に、3楽章から4楽章に移っていく、あのひた走るような音楽。

4.ブラームス/交響曲第1番ハ短調
ワルター指揮 コロムビア交響楽団

これを初めて聞いたときは、感動と言うより、戦慄を覚えました。
中学時代、仲間の数人が家に来た時、ちょっとだけのつもりでこれをかけたら、そのままみんな固まってしまい、
エアコンもない汗だくの夏の日、一気に最後まで聞き通してしまいました。
曲が終わってから、一人の女子が「クラシックってすごいねー」とつぶやいたのが忘れられません。

今夜はこれぐらいで。

To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/31 20:09

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。また週末になりましてね。毎日が嵐のように忙しく仕事してますと、1週間も早いです。

ところで、交響曲については、アマデオさんから、お待ちくださいということで、楽しみにお待ちしたいですね。古楽派のアマデオさんから、どのような名曲名演が発表されるのか楽しみです。


さて、最近仕事をしていると、ふと頭の中に音楽が流れております。

●マーラー/交響曲第2番「復活」より第1楽章、第5楽章

●ベートーヴェン/荘厳ミサよりアニュスデイ

●モーツアルト/歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲

かなり激しく暗い曲ばかりですねーー。やはり心境としては、かなり苦悩しているのかもしれません。



【今日の音楽】*************************


●ベートーヴェン/荘厳ミサ ニ長調 OP123より 第18曲 アニュスデイ

●モーツアルト/戴冠式ミサ ハ長調 KV317より 第6曲 アニュスデイ

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン楽友協会合唱団

1966年/1976年 :ドイツ・グラモフォン

ミサのアニュスデイは、バッハ、モーツアルト、ベートーヴェンについてはとても感動するアリアがありますね。モーツアルトの戴冠式と、ベートーヴェンの荘厳では、全く対照的な音楽で、バッハと同様ベートーヴェンはかなり苦悩に満ちております。モーツアルトの場合はとても美しく、神の声を聞くようでもありますね。このベートーヴェンのアニュスデイ冒頭第18曲は、とても苦悩に満ちており、嘆き悲しむように、まさに「深き苦しみの淵から、われ汝を呼ばわる」といった感じであります。こんな音楽が仕事中に頭の中で浮んで鳴り響きますから、かなり苦悩しているんだと、思いますね。



From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/31 18:17

すべて「時代の申し子」

>勿論それは、他盤どれにも言えそうですが、特にグッテンベルグ
 のは他盤との比較の中でないと魅力が充分に伝わらないんじゃ?
 殊にリヒターのような作品自体の中に顕在化している価値とは
 また違う。
 だとしたら、それって逆にグッテンベルグの弱点にもなるのかな?
 ってそんな気がしてきましたよskunjp さん。(どないしましょ?
                          ・・・恐)

この問題、あれからズ〜〜〜ット、夜も寝ずに考えてました。
                (あ、これ冗談ですが・・・)

それでたどり着いた結論は、montさんへの反論になります。
覚悟召されよ・・・! (^^;;

さて、その前に、昨夜マクリーシュのマタイを少し聴きました。

とても素晴らしい音のブレンディングそして、福音史家の熱唱。
合唱各パートひとり合唱の精度の高さと、まあ、素晴らしい演奏
ですね。

しかしながら、僕は、たとえば「バラバー!」とか、「十字架に
付けろ」等の曲においては、やや力不足というか、そもそもの
スタンスに無理がある気がしました。
グッテンベルクのあのマッシブな合唱が懐かしくなった訳です。

もちろん、「当時はそうだったんだよ」、というリフキン陣営の
主張があることは知っています。
仮に百歩譲って、それが当たっているとしても僕は「ひとり説」
は支持しませんね。

・・・それは次のような単純な理由からです。

「ひとり説」が正しくて、当時バッハの頭の中には、「ひとりに
よる透明な響き」が、発想の根底にあったとすると、それは当然、
「人がいなかった」という消極的な理由ではなく、何らかの芸術
的な理由で、バッハは合唱パートひとりずつを採用したという
ことになりますね。

だから、バッハの考えた編成を最優先すべきだ!という理屈は、
一応筋が通っています。それは僕にも理解できます。

たとえば、現代のふたつの演奏団体がタイムマシンでバッハの
時代に飛び、一方はモダン派の演奏、もう一方は古楽派の演奏を
バッハの前に繰り広げたらどうでしょう。
すると当然、バッハは古楽派に軍配を上げると思うのです。
それは自然な成り行きでしょう。

では、タイムマシンでバッハを現代に連れてきたらどうでしょう?
現代と言わず、リヒターが活躍した当時に飛んで、リヒターの
演奏会を、幾晩か聴かせたらどうでしょう。

最初はバッハ楽長も様式感の違いにとまどうかもしれませんが、
次第にリヒターの分厚い響きに魅了されて行くのではないでしょうか。

そしてそれ以後、モダンを学んだ楽長は全く別の様式で作曲する
に違いないと思う。合唱はもちろん複数の編成で・・・

・・・まあ、これは僕の想像ですが。

つまり、僕の言いたいことは、芸術の生成に絶対はない。すべて
が相対であるということですね。(やや強引か?)

作曲様式および演奏様式は、すべからく「時代の申し子」である。

グッテンベルクも相対なら、リヒターも相対。
バッハも相対であり、それを聴く僕らも相対的存在である、と。

違うでしょうか?

 ・・・ いや、そうたい。(これは肥後弁でYesのこと)

        今回はかなり強引でした。(^^;;


※管弦楽曲はまた後日・・・
 葛の葉さんの分は見たかった!






From 葛の葉( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/30 23:18

いま書き込んだはずなのですが

「送信」を押したとたんに、影も形もなくすべてが消えてしまいました。
(前にも一度そういうことがありました。)
もう一度書き直す気力もないので、報告だけしておきます。

内訳は、ベートーヴェン3曲、モーツァルト、ブラームス、シューマン、ハイドン、ドヴォルジャーク、マーラー、各1曲でした。

From アマデオ( Mail ) To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/30 22:47

ちょっと待ってくださいね

 アンケート、是非とも答えたいんですが、今文化祭真っ最中で、
毎日帰りが遅く、なかなか書き込めません。
 ハイドン、モーツアルトあたりをよく聞いていますので、今の
忙しさが解消されたら、書き込ませてください。僕はシンフォニー
に関して、古典派中心に聴いていますので、かなり偏ると思いま
すが、こんな意見もあっていいでしょう。ではまた。

From juncoop To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/30 20:54

貴方の選ぶ交響曲名曲名盤10

皆さん、こんばんわ。

skunjpさん、montさん、nujikoaさん

アンケートにご協力いただきまして、有り難うございました。
いやぁー尋ねてみるものですねー。やはりそれぞれの人の好みが見れて、とても参考になりました。私が聴いたことのない演奏が大半ですね。今後のCDコレクトの参考にさせていただきます。

未完成にしても、クライバーを好む人もいれば、私のようにワルターを好む人がいますし、中でも驚いたのがノイマンのマーラー9ですね。これは一度聴いてみたいものです。ノイマンは早くからマーラーを録音してましたが、まだ聴いたことがありません。第9といえば、バルビローリ、ワルター、カラヤン、インバルを聴いておりますが、ノイマンの名盤がありましたか・・。ベルリオーズの幻想は、正直言って、まだ良さを理解出来ないところがありますのですが、ミュンシュの名盤を知っているのみですねーー。ベートーヴェンの第9は、テンシュテットが上がっておりますが、この人のベートーヴェンはまだ聴いた事がありませんね。彼のマーラーの巨人を聴いた時、ワルターの方が断然良かったので、それ以来テンシュテットは聴いた事がないのです。皆さんのアンケートの解答をみせていただきまして、いろいろと教えられますね。ぜひ参考にさせていただきます。

ところで、クレンペラーの大地の歌は、私も持っているのですが、名盤と言われながらも、やっぱりワルターとフェリアー/ウィーン・フィルの名演(50年代)には及ばない感じがしますね。しかし、クレンペラー盤は、ワルター盤に続く名盤だと思っております。ワルターがステレオでニューヨーク・フィルの録音がありますが、明らかに、クレンペラーの方が優れておりますね。

それから、ドヴォルザークの8番イギリスも名曲ですねーー。私はセル指揮クリーヴランドの名演を聴いております。

意外なのが、ハイドン「ロンドン」、チャイコフスキー「悲愴」、ニールセン、クリスティアン・バッハ、エマニエル・バッハ、ショスタコーヴィッチ等が登場していないことですねーー。


この交響曲名曲名盤10は、まだまだ他の人からの書込みがあるかと期待しておりますので、もう少し様子を見てから、次回のアンケートは、

【貴方の選ぶ古今の管弦楽曲名曲名盤10】(協奏曲を除く)

をお願いしたいと存じますどすえ!!



From skunjp To http://machikado.gaiax.com/home/juncoop/main at 2003 10/30 17:52

神々しい交響曲

juncoopさん、皆さんこんにちは。

「流石だ!」と思ったjunさんの選択は・・・

●マーラー/復活 シノポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団
●チャイコフスキー/交響曲第4番 ムラヴィンスキー指揮レーニングラード・フィル60年代
●R.シュトラウス/アルプス交響曲 ケンペ指揮ドレスデン・シュターツカペレ
●ベートーヴェン/運命 クレンペラー指揮フィルハーモニー管50年代

60年代のクレンペラーを選ばないのも流石ですね。

僕はクレンペラーでは「大地の歌」が震えの来るような名演だと思い
ます。あれは恐ろしい深淵を覗き込むような世界です。
あれはお嫌いですか?僕は、今は聴かないけど好きですねー。

さて、先日の僕のチョイスは、「今の僕が聴きたい曲」というスタン
スで選んだものです。
というのは、僕は交響曲の「いわゆる名曲」は、ほとんど聴かないか
らです。・・・というか聴けない。or聴く気がしない。(-_-;)ゞ

かつてオケ時代、オーケストラの舞台裏のどろどろした世界をくぐり
抜けた僕は、やがて交響曲が死ぬほど嫌いになりました。

だから現在、比較的良く聴く交響曲は、昔の思い出がよみがえって
こない、実質は高いが知名度の低い曲です。

もちろん例外はあります。それはブルックナーの8番!
これは僕の、最愛の交響曲です。

この曲は、かつて朝比奈さんの棒で演奏したことがあります。
あの指揮は本当に良かった!忘れられない!
練習の時、緩徐楽章のハープの入る部分でボロボロ涙が出ました。
あれは神々しい音楽でしたね。
朝比奈さんの高潔な人格がにじみ出てくるのですよ。

朝比奈さん以外の指揮者は(実演でつき合った人に限って言うと)、
みんな、ヤな感じでしたね。 (広上さんは違うけど(^o^)

・・・おっと興奮してしまった。すみません。


>私は悪魔と取引きして、グールドに心を売る代りに交響曲を捨て
 ました。
 そーいえば当時、グールドのイギリス組曲がどうしても欲しい。
 が、お金が足りないという状況下にあって、資金手当てのために
 手持ちのカラヤンのCDを全て中古屋で処分したこともありました。

ハハハ、montさん面白いですねー。

そういえば僕は、カラヤンのCDを売りに行ったとき、供給過剰で
ずいぶん安く買いたたかれた思い出があります。montさんの後だっ
たのかもしれない(^o^)

だから、カラヤンはなるべく売らないでおいたら、後で好きに
なって「良かった!」と思ったものもあります。

それにしても、ジュピターのフーガ部分に惹かれるというのは
同じですね。僕もモーツァルトのヴァイオリン二重奏曲変ロ長調、
第一楽章カノンの部分が大好きで、あそこばかり繰り返し聴いた
ものです。・・・やはり対位法が根っから好きですね。


nujikoaさん、
苦手と言いつつ結構マニアックに聴いてらっしゃる!

ノリントン、ハーディングが出てくるなんて凄いですよ。
僕はまだ聴いたことがない。

あ、ハーディングのブラ3は確かJAL機内放送で聴いて感心
した覚えがある。

新しいタイプの演奏だったらベートーヴェン、ブラームスも
聴いてみたいですねー。